2007年03月12日

VAIO typeSのHDDを換装してWindows Vistaは速くなるのか?(その2)



VAIO typeSのHDDを換装してWindows Vistaは速くなるのか?(その1)
の続き。

アプリケーションリカバリーの後の
VAIO typeSプレミアムバージョン自体の初期セットアップは、
購入時と全く同じになる。

「バイオをはじめる前の準備」のウィザードを
ひととおりこなしてからも結構やる事がが多くて。

「VAIOアップデート」を開始。
相当な項目があるので、
アップデートをダウンロードするだけでもかなり時間がかかる。
その後、自動アップデートと手動アップデートで
インストールする。

水面下ではWindowsのアップデートも行われてたり。

さらに「Norton Internet Sechurity」も
設定、ダウンロード、インストール、
さらには「システムの完全スキャン」までして
ようやくまともに触れる状態になる。


メンドくさいなーといつもながらやってると、

この時点で、インストールのスピードとか
再起動の立ち上がりとか、ソフトウェアの起動が
今までよりも心なしか速くなってる気がしつつ。



まずは、今回取り付けた100GBのHDDの状態。
80GBとして分けた「ローカルディスクC」は
全体:74.5GB
空き領域:48.3GB

この時点で、使ってる領域は約26.2GBという事になる。

意図的に20GBとして作成した「ローカルディスクD」は
全体:18.6GB
空き領域:18.5GB


−−−−−−−−−−−−−−−−−−

現時点での<VAIO typeSプレミアムバージョン
スペックは↓こんな感じ。
OS:Windows Vista Home Premium
CPU:インテル Core 2 Duo T7200 (2.00GHz)
メモリー:2GB(DDR2 533/1GBx2)
グラフィック:NVIDIA GeForce Go 7400 GPU

HDDがそれぞれ
元々付いていたHDD(以下「Serial ATA、5400回転/分」)と、
今回交換したHDD(以下「Serial ATA、7200回転/分」)の状態を
比較してみた。


<今回2種類のHDD参考スペック>

「Serial ATA、5400回転/分」
東芝製「MK1034GSX」
インターフェース:シリアルATA
回転数:5400回転/分
シークタイム:12ms
キャッシュ:8MB

「Serial ATA、7200回転/分」
日立製「HTS721010G9SA00」
インターフェース:シリアルATA
回転数:7200回転/分
シークタイム:10ms
キャッシュ:8MB

便宜上、名前を回転数で呼ぶ事にしてるけど
シークタイムが違うので、そこでも速度差が出る可能性もあり。
キャッシュはどちらも同じ8MB。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−

<パフォーマンスの評価>
Windows Vistaに搭載されてるベンチマークソフト。


【Serial ATA、5400回転/分】
プロセッサ:4.9
メモリ:4.5
グラフィックス:3.7
ゲーム用グラフィックス:3.3
プライマリハードディスク:4.5


【Serial ATA、7200回転/分】
プロセッサ:4.9
メモリ:4.5
グラフィックス:3.7
ゲーム用グラフィックス:3.3
プライマリハードディスク:5.0


グラフィックまわりの評価が0.1下がった表になってるのは
画像を保存した後で変化してしまったもので
HDDを交換する以前も同じなので今回の評価とは無関係。
グラフィックたぶんドライバー関係が安定してないから?

HDDの評価は、
見事に0.5上昇して5.0になってた。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−
<CrystalMark 2004R2>
Windows XPに計測した時と
Windows Vistaで計測した結果が違うので戸惑い中。

それでも同じ条件であれば参考になるので比較。

 
【Serial ATA、5400回転/分】   【Serial ATA、7200回転/分】

素直にHDDベンチが上昇。
HDDのアクセススピードが明らかに影響してるのかな?
とだんだん自信が持ててきた。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
<やっぱり体感速度なら実測計測>
前回やったテストと同じ方法でやってみた。

これこそHDDのアクセススピードの
影響が大きいような気もするし。

電源起動ボタンを押してから、
「Vistaロゴ」が表示するまでの時間、
「ウェルカムセンター」が表示されるまでの時間、
「ガジェット」が4つ表示されるまでの時間を
ストップウォッチで手押しで測定。

シャットダウンをクリックして
電源ランプが消灯するまでの時間を
ストップウォッチで手押しで測定。
(スリープではなくてシャットダウン。)



【Serial ATA、5400回転/分】   
Windows Vista起動  
(Vistaロゴ) (ウェルカムセンター) (ガジェット)
 43秒     58秒         61秒
 42秒     57秒         64秒
 44秒     59秒         66秒
 43秒     58秒         60秒
 42秒     55秒         57秒
平均
 42.8秒    57.4秒        61.6秒

Windows Vistas終了
 33秒、34秒、33秒、33秒、33秒
平均:33.2秒


【Serial ATA、7200回転/分】
Windows Vista起動  
(Vistaロゴ) (ウェルカムセンター) (ガジェット)
 42秒     52秒         54秒
 41秒     52秒         53秒
 41秒     52秒         53秒
 41秒     51秒         52秒
 39秒     51秒         52秒
 41秒     53秒         54秒
 38秒     50秒         50秒
平均
 40.4秒    51.5秒        52.5秒

Windows Vistas終了
 33秒、33秒、32秒、33秒、33秒、32秒、33秒
平均:32.7秒


「Serial ATA、7200回転/分」は、
もう少し数値の精度を上げるため多めに計測。

何度も繰り返してると実感できるけど
これは本当に速くなってる。
特にWindow画面が出てから
アプリケーションが立ち上がっていくのが速い。

Windows Vistaは、上記まで表示した後も
HDDにアクセスして実際にまともに使えるまでに
ある程度待たされる事が多いけど、
それが明らかに短縮されてるのが身を持って感じとれたので
正直成果が出た事に逆に驚いたり・・・

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
<HDDへのアクセススピードってWindows Vistanには重要>

Windows Vistaでやるベンチマークテストで
初めて?きちんと成果が出てきてくれて
かなりうれしかったというか安心したというか・・・

メモリが1GBから2GBになってからも
確実にサクサク度は上がったと感じられたけど、
今回、
HDDを交換した事(HDDの回転数の上昇とシークタイムの速さの上昇)で
確実に、体感速度が上がったのは間違いない。

特にWindows Vistaって、
本当に頻繁にHDDにアクセスする事が多いし、
HDDへのアクセススピードが速くなる事で
快適さが全然違ってくる。

Windows Vistaを快適に感じるかどうかは、
メモリの容量とHDDに対するアクセススピードに影響する事が
大きいのがよくわかった気がする。。

イヤ、
マジで超速いVAIO typeSプレミアムバージョンになった。



ちなみに、浮かれすぎて忘れちゃいけないのは、
作成した
「システムリカバリーディスク」と
「アプリケーションリカバリーディスク」、
それと元のHDDは紛失しないように、きっちり保管しておく事。

いざという時、これらがなくなったら
物凄く困るから。。


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この記事へのコメント

すごいですね。ぜひとも自分のもやってもらいたいぐらいですよ(笑)
Posted by たなっち at 2007年03月12日 19:01

最近、イジリ倒してますね。。
ところで、HDDを換装して熱は大丈夫でしたか?
うちのQRは、5400回転/分でも暴走しそうでした。。
Posted by みちのくパンダ at 2007年03月12日 21:44

>たなっちさん
いえいえとんでもないです(^^ゞ
自分よりももっと詳しいヒト達にいろいろ教えてもらったりサポートしてもらったりする事も多々ありますからw
でも、今回のは速くなってうれしいです(笑)
お近くだったらチャレンジできるんですけどねー。
Posted by kunkoku at 2007年03月13日 10:08

>みちのくパンダさん
なんだかムショウにいじり倒したくなってしまって(^^ゞ
換装した後は、朝から晩まで電源いれっぱなしにしてましたが
今のところ熱暴走はないみたいですが、これはこれから使いながら様子見ですねー。
HDDの音は若干大きくなったような気がしますが・・・
Posted by kunkoku at 2007年03月13日 10:10