2007年09月08日

VAIO typeSプレミアムバージョン「VGN-SZ94US」のファーストインプレ。



VAIO typeS(SZシリーズ)が出てきたのが2006年の1月。

その前のtypeSと比べて
ものすごく洗練されたデザインになって
それに加えて、
Napaアーキテクチャを採用して
CPUもPentium MからCore Duoに代わったタイミングで
ノートPCとしての能力が格段に良くなったのも
ちょうど、このVAIO typeS(SZシリーズ)だった。

そのVAIO typeS(SZシリーズ)
今回のモデルVGN-SZ94で5代目。

長らく続いてきたプラットフォームも
NapaからSantaRosaへようやく変更となって、
ある意味中身が変わったのが今回のモデル。

さすがに、同じきょう体をずっと見てると
すでに使ってる側からすれば、若干新鮮味がなくなりつつも
今回は、本体のカラーを大幅に変更してきて
メーカーもアキさせない努力をしてるようだ。

・ブラックボディとプレミアムブラウンのVAIO typeSプレミアムバージョン
・中身がフルモデルチェンジの「VAIO typeS」


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今回、sonystyleから新型の「VGN-SZ94US」を貸し出してもらったので、
あやうく自腹を切らなくて済んだ。
ひとまず心置きなくテストができる。


<VAIO typeSプレミアムバージョン「VGN-SZ94US」>
OS:Windows Vista Ultimate
カラー:プレミアムブラウン
CPU:インテル Core 2 Duo T7700 (2.40GHz)
メモリー:2GB(1GBx2)
HDD:ハイブリッドHDD 約160GB
ワイヤレス:IEEE 802.11 a/b/g/n
FeliCaポート:搭載
Bluetooth ヘッドセット:なし
webカメラ《MOTION EYE》:搭載
指紋センサー&セキュリティチップ:搭載
キーボード:日本語配列(ブラック)
バッテリー:大容量バッテリー
ACアダプタ:スティックACアダプター
ワープロ表計算ソフト:なし
画像編集ソフト:なし
インターネットセキュリティソフトウエア:
 Norton Internet Security 2007(90日間体験版)
3年間保障サービス:ベーシック
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ソニースタイル価格:327,800 円(税込)


VAIO typeSのカスタマイズ内容の中では
ほぼフルスペックで
OSもUltimateだし、
CPUもT7700、メモリーも2GB。

ハイブリッドHDDが選択されてるのだけど
まだこれの性能は未知数なので
これからいろいろ調べてみないとね。。


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<セットアップ>

まずは、セットアップ。
Windows Vistaの初期設定はあいかわらず
時間がかかる。

・Windows Vista搭載の「VAIO typeT」と「VAIO typeC」を初期セットアップ!

いくら、スペックが高くてもこの辺は
そうそう変わるものじゃない。
あえて言うなら、
VAIO typeTZのフラッシュメモリーのほうが
セットアップが早く感じられたから、
これってやっぱりデータが格納されてるHDDのアクセススピードの
影響のほうが大きいって事でしょ。

VAIOアップデートの項目は
このタイミングでは、一つもなくて
作業が少し減ってラッキーと思ったら、
やたらめったらHDDのアクセスランプが点滅しまくって
Windows Vistaのアップデート項目がなんと21個。。
(2007年9月8日現在)

落ち着くまでに数時間はかかって
ようやく触れる。

どのWindows Vista機も全部同じ。

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<ハイブリッド・グラフィックシステム>


VAIO typeS(SZシリーズ)の特徴って
シチュエーションによって
内蔵グラフィックと、専用のグラフィックアクセラレーターに
切り替えられる「ハイブリッド・グラフィックシステム」が
もちろんウリの一つ。

バッテリーを重視用のSTAMINAモードでは
「モバイルIntel GMA X3100」を使用、
パフォーマンス重視のSPEEDモードでは、
「NVIDIA GeForce 8400M GS GPU」を使用
と言う具合に切り替えられる。


Windows Vista上の
出荷時のグラフィックのメモリーの割り当て。


【STAMINAモード[モバイルIntel GMA X3100]】
専用グラフィックメモリが、0MB
専用システムメモリが、128MB
共有システムメモリが、230MB
となって、
利用可能な全グラフィックスメモリは、358MB

これは、
メインメモリーが2GBの場合で、
1GBの場合は、利用可能な全グラフィクスメモリは、251MB



【SPEEDモード[NVIDIA GeForce 8400M GS GPU]】
専用グラフィックメモリが、64MB
専用システムメモリが、0MB
共有システムメモリが、767MB
となって、
利用可能な全グラフィックスメモリは、831MB

これは、
メインメモリーが2GBの場合で、
1GBの場合は、利用可能な全グラフィクスメモリは、319MB


こうやって見るだけでわかるけど、
もうメインメモリーはどう考えても1GBはありえない。
2GBは必須。



「ハイブリッド・グラフィックシステム」は、
当初なんて画期的な発想!
と思ったんだけど、
ネックは、切り替える度に電源を再起動しなきゃいけない事。

グラフィックボードを切り替えるのだから
再起動は当然だけど
あのWindows Vistaの再起動の時間を考えると
頻繁に多様したいとは思えなくて。

電源立ち上げたまま切り替えできるようにはならないのかな
と思ったり・・


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<パフォーマンスの評価>
Windows Vistaを快適に動作できるかどうかの
目安となる「パフォーマンスの評価」


【STAMINAモード[モバイルIntel GMA X3100]】
プロセッサ:5.3
メモリ:4.8
グラフィックス:3.5
ゲーム用グラフィックス:3.5
プライマリハードディスク:4.7


【SPEEDモード[NVIDIA GeForce 8400M GS GPU]】
プロセッサ:5.3
メモリ:4.8
グラフィックス:3.5
ゲーム用グラフィックス:4.6
プライマリハードディスク:4.7


イッコ前のVGN-SZ93の数値はこれ

プロセッサの
Core 2 Duo T7700 (2.40GHz)は5.4とかなり高い。
SZ93に積んでたCore 2 Duo T7200 (2.00GHz)で4.9

メモリは、
メモリバスが533MHzだったSZ93の場合、
同じ2GBという容量でも4.5止まりだったものから
SZ94はメモリバスが667MHzになったからか、
4.7とほんの少し上昇。

グラフィックスの評価に関しては特に注目するところで、
STAMINAモードは
SZ90〜SZ93に搭載されていた
「Intel グラフィックス・メディア・アクセラレーター950」で
グラフィックが3.0
ゲーム用グラフィックが3.1
だった。

SZ94に搭載された「モバイルIntel GMA X3100」になると
グラフィック、ゲーム用グラフィックどちらも3.5と高くなっていて、
単純に内蔵グラフィックの性能が良くなってるのがよくわかる。

SPEEDモードは、
SZ90〜SZ93に搭載されていた
「NVIDIA GeForce Go 7400 GPU」で
グラフィックが3.7
ゲーム用グラフィックが3.3
だった。

SZ94に搭載された「NVIDIA GeForce 8400M GS GPU」は、
グラフィックスが以外に低く3.5だけど
ゲーム用グラフィックスは4.6
大幅に高評価されてる。

プライマリハードディスクは、
ハイブリッドだからといってそこまで高い評価は出ず。
ベンチの計測方法にもよるけど
おそらく大きなデータの読み書き部分は、
HDD部分(5400回転/分)の評価になってるだろうと思われ。


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<ハイブリッドハードディスク>

採用されてるハイブリッドハードディスクは、
Seagate製の「ST91608220AS」という型番で、
HDD部分の
容量は160GB、
シリアルATA、回転数は5400回転/分。

フラッシュメモリーの容量は256MB。

メーカーサイトを調べてみると
このドライブでは、ハードディスクで
最もよく使用されるデータがフラッシュメモリに格納されるので
アクセス時間を短縮できるとある。

Windows Vista自体がが、
ハイブリッド・テクノロジを自動的に検出して管理するので、
こっちから何かを設定したりという必要はないらしい。

と言う事で、
特に手出し出来るものはなくて、
ベンチマークが上がるというよりは
使用していて体感上、速さを感じ取れるという部類のものみたいで。

メインメモリが2GB必須という状況で、
256MBくらいだと焼け石に水のような気もしないでもないけど
たぶんないよりはマシ。

通常のHDDとハイブリッドHDDの価格差が
5000円しかない事を考えると
TZのフラッシュメモリーを選択した時みたいに
値段が数万円も上昇!みたいな事はないので
気軽に選択できるというメリットもある。


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<オマケ>

コンピューターの中をのぞいたら
いつもと見慣れないファイルを発見。

ローカルディスク(C:)の隣に
1.5GBという容量を確保したSystem(S:)を見つけて
何なんだこりゃ?
と思って調べてみた。

そうすると、
Windows Vista Ultimateにある
BitLockerというディスク暗号化機能を使う際に
必要な領域という事らしい。

Windows Vistaの
EnterpriseかUltimateにしか搭載されてないので
Ultimateを触ってない自分にとっては
今まで全然縁がなかったものなので驚いてしまった。

思わず
ハイブリッドHDDのフラッシュ領域かなんかかと
勘違いするとこだった・・・
無知とは恐ろしい。



これからまだまだ触ってみないと
本質はわからなさそうだけど
出来るテストはいろいろやってみようかな。


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【VAIO typeT特集ページ】



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