2007年10月18日

VAIO typeSのHDDを換装して爆速化する。



前回VAIO typeS(VGN-SZ94USZ)のメモリーを
2GB(1GBx2枚)から4GB(2GBx2枚)に載せ換えしてみたけど、
今度は、
HDDを換えてみる。

HDDって、
容量だけの違いだけかと思いがちだけど
HDDの回転数やらアクセススピードの違いが
思いっきり体感速度に影響する事がわかってるし。

そもそも、
かなり期待してたハイブリッドHDDのパフォーマンスが
思ったほどじゃなくて
やっぱりフラッシュが256MBくらいじゃ
焼け石に水なんだろうなと。

そこで、
最近HITACHIの「HTS722020K9SA00」がバカっ速と聞いたので
友人の協力の下、載せ換えして実験。

−−−−−−−−−−−−−−−−−

<HDDの換装作業>
たぶん、これでVAIO typeS(SZシリーズ)のHDD換装は3回目。
お約束で、分解作業は自己責任。


HDD換装をする前に、あらかじめリカバリーディスクを作っておく。

DVD-Rに2枚で作ったので
「システムリカバリーディスク」が1枚、
「アプリケーションリカバリーディスク」が1枚。

DVD-R(8.5GB)だったら1枚で作れる。
CD-Rだったら10枚も必要になる。


次に、本体をバラす。

詳しくはコレ↓で。
・完全保証対象外!VAIO typeSのHDD換装(その1)

VAIO typeTをバラすよりよっぽど簡単。
ネジの数もたいした数じゃないし。


特に今までと変わった様子もない。
唯一、
Felicaポートからの配線の位置が若干変更になってたくらいかな。


元々ついてたHDDは、
Seagate製の「ST91608220AS」。
HDD容量が160GB、
フラッシュメモリー容量が256MB。

インターフェース:SATA 1.5Gbps
回転速度:5,400rpm
キャッシュ容量:8MB
平均シーク時間:12.5ms


今回、新たに付けたのは、
HITACHI製の「HTS722020K9SA00」で
HDD容量が200GBのタイプ。

インターフェース:SATA 1.5Gbps または SATA 3Gbps
回転速度:7,200rpm
キャッシュ容量:16MB
平均シーク時間:10ms


スペック表見ただけでも、HITACHIのHDDがなかなか速そうで
かなり楽しみになってきた。

HDDを換装したら、
逆の手順でもとどおりにしていく。

・VAIO typeSのHDDを換装してWindows Vistaは速くなるのか?(その1)


最初に作った「リカバリーディスク」をドライブに入れて
起動するとリカバリウィザードが始まるので
出荷時リカバリーをする。

その後、
Windows Vistaの初期設定、
アプリケーションリカバリーを終えて、
VAIOアップデートとWindowsアップデートもろもろをこなして
ようやくまともに使えるようになる。

−−−−−−−−−−−−−−−−−

<200GBのHDDの割り当て>

まずは、新しい200GBのHDDの状態をチェック。
全体の実容量186.31GB。

リカバリー領域が7.45GB、
Windows Vista Ultimateにある
BitLockerというディスク暗号化機能を使う際に
必要な領域としてSystem(S:)が1.46GB、
Cドライブ(C:)が177.39GBとなっている。


その中で、
OSとともにアプリケーションが使用してるのが25GBあると思われ
リカバリ直後の空き領域は152GB。


−−−−−−−−−−−−−−−−−

<びっくり激速のHDD>
どのくらいの変化があったかベンチマークテスト。
SPEEDモードの[NVIDIA GeForce 8400M GS GPU]、
電源プランは【高パフォーマンス】固定で。

●パフォーマンスの評価

【Serial ATA、7200回転/分】
プロセッサ:5.3
メモリ:4.8
グラフィックス:3.5
ゲーム用グラフィックス:4.6
プライマリハードディスク:5.3

以前、SZ93に載せてみた
HITACHI製の同じ7200回転/分のHDDの評価5.0よりも
スコアが0.3も上昇して、なんと5.3。

ちなみに、
SZ94に搭載されていたハイブリッドHDDの評価は4.7。

・VAIO typeSのHDDを換装してWindows Vistaは速くなるのか?(その2)


●PCMark05 Build 1.2.0(Basic版)

Basic版なのでトータルのパフォーマンスのみ。
5回計測して合計したものを平均した数値を
以前計ったものと比較。

<VGN-SZ94US>
【メモリー:4GB、HITACHI製HDD:7200rpm】
System Test Suite:5317
【メモリー:4GB、ハイブリッドHDD:5400rpm】
System Test Suite:4933
【メモリー:2GB、ハイブリッドHDD:5400rpm】
System Test Suite:4912
【メモリー:1GB、ハイブリッドHDD:5400rpm】   
System Test Suite:4809

同じメモリー4GBのままで
HDDが変わっただけでも、
全体的な評価が上がってるのがわかる。


●CrystalMark 2004R2

トータルベンチマークを5回計測して
その中でHDD評価を平均した数値。

<VGN-SZ94US>
【HITACHI製HDD「HTS722020K9SA00」:7200rpm】
HDD:6498
【Seagate製ハイブリッドHDD「ST91608220AS」:5400rpm】
HDD:4688
 
参考までに2007年3月に計測したものを掲載。 
<VGN-SZ93S>
【HITACHI製HDD「HTS721010G9SA00」:7200rpm】
HDD:4983
【東芝製HDD「MK1034GSX」:5400rpm】
HDD:4407

数値もほぼブレる事がないので
これがHDD評価の差。

新7200rpm>旧7200rpm>ハイブリッド5400rpm>5400rpm
という見事にわかりやすい図式。

それでも
SZ93の時に、7200rpmに変えて
HDDの評価が良くなったと思ってたけど、
今回、同じ7200rpmでも「HTS722020K9SA00」のほうが
飛びぬけて評価が高い。


●FDBENCH

昔からあるHDDのベンチマークソフト。
100MBのデータで読み書きテスト。
他と同じく5回計測して平均した数値。

<VGN-SZ94US>
【HITACHI製HDD「HTS722020K9SA00」:7200rpm】
Read&Wreite:33468
Read    :54558
Wreite    :44838
Random Read :14084  
Random Wreite:20392

【Seagate製ハイブリッドHDD「ST91608220AS」:5400rpm】
Read&Wreite:22098
Read    :31309
Wreite    :30675
Random Read :11251  
Random Wreite:15157

このベンチマークは
数値の上下のバラつきが結構激しいけど
平均化するとこんな感じ。

ちなみに
HDBENCHでやってみたら
数値が異常にバラバラで、信憑性が薄そうだったのでパスした。


●手押しストップウォッチで実測測定。

電源起動ボタンを押してから、
「Vistaロゴ」が表示するまでの時間、
「ウェルカムセンター」が表示されるまでの時間、
「ガジェット」が4つ表示されるまでの時間を測定

シャットダウンをクリックして
電源ランプが消灯するまでの時間を測定。
5回繰り返しての平均値。

<VGN-SZ94US>
【HITACHI製HDD「HTS722020K9SA00」:7200rpm】
Windows Vista起動  
(Vistaロゴ) (ウェルカムセンター) (ガジェット)
38.8秒    48.0秒        50.2秒

Windows Vistas終了:32.0秒


参考までに2007年3月に計測したものを掲載。 
<VGN-SZ93S>
【HITACHI製HDD「HTS721010G9SA00」:7200rpm】
Windows Vista起動  
(Vistaロゴ) (ウェルカムセンター) (ガジェット)
40.4秒    51.5秒        52.5秒

Windows Vistas終了:32.7秒

【東芝製HDD「MK1034GSX」:5400rpm】
Windows Vista起動  
(Vistaロゴ) (ウェルカムセンター) (ガジェット)
42.8秒    57.4秒        61.6秒

Windows Vistas終了:33.2秒


「HTS722020K9SA00」に変えてから
Windows Vistaの立ち上がりが本当に速い。

その後も続けて計ってると
SuperFetch(スーパーフェッチ)の効果がかかってきたのか
最速47秒でガジェットまでを表示するようになった。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

<体感速度も激速>

メモリーを2GB(1GBx2)から4GB(2GBx2)にしても
体感上の速度差は実感できなかったけど、
今回、HDDを「HTS722020K9SA00」にしてからの
体感速度の違いは、もうハッキリと味わえる。

いかにHDDとメインメモリの間を
大量のデータが行きかってるかがわかるというか、
ここがボトルネックになってたというか。

インストール作業も、
アプリケーションの立ち上げも、
WEBブラウズしても、
ほぼ何をしても以前より確実に速さを感じられてものすごく快適。

フラッシュメモリーが速いのは当然でとっても魅力的だけど
容量に対する投資額が大きいし、
VAIO typeSなら、2.5インチHDDでこんな速いのがあるんなら
この投資は絶対に無駄じゃない気がする。


【VAIO typeS特集ページ】
【VAIO typeT特集ページ】



【TOPページへ】


この記事へのトラックバックURL

この記事へのトラックバック
VAIO typeSプレミアムバージョンが2008年春モデルとなって登場。 SZ型番もついにSZ90から始まってSZ95となって6代目。 「VAIO typeSプレミアムバージョン」 VGN-SZ95US・95NS・95S 【VAIOオーナーメイドモデル】 ソニースタイル販売価格:159,800円(税込)?? 「VAIO typ...
新CPUを採用してモバイル最速の「VAIO typeSプレミアムバージョン」【ソニーが基本的に好き。】at 2008年01月10日 14:25
今さらでも魅力なWindows XP搭載のVAIO typeSプレミアムバージョン の続き。 いくら、Windows XPが軽いとはいえ、 カスタマイズしたスペックは最低の CPU:Celeron 530(1.73 GHz) メモリ:512MB、 HDD:80GB(5400回転/分) という状態。 これから いかに自力でパフォーマ...
VAIO typeS<XPモデル>に、7200回転HDDを載せる。【ソニーが基本的に好き。】at 2008年04月02日 03:21
この記事へのコメント

いつもこのサイトにお世話なってます。
しかし、HDDをかえるだけでそこまではやくなるとは・・・
自分もやってもらいたいぐらいですw
Posted by たなっち at 2007年10月19日 01:18

>たなっちさん
このHITACHIのHDDはすっごく優秀ですねー。
数値で裏打ちされる事って、Vistaになってからなかなか難しいんですが
これはきっちりと数字でもわかりましたし
触っても速さが体感できましたからw
うーん、お近くだったら
よかったですねー。
Posted by kunkoku at 2007年10月21日 22:30
初めまして。
この度、SZ95の情報を捜していて、こちらにたどり着きました。
当方、SZ95のドライブをbulr-ray対応にしたいのですが、どのように選べばいいのか分かりません。
また、本体が対応しているのか、ドライバは当たるのか等、色々考えております。
何度かばらしておりますので、換装自体は可能かと思われるのですが、その他の点(上記)が分からないので、コメントさせて頂きました。
もしご存じのことがありましたら、教えて頂けませんでしょうか?
宜しくお願いします。

P.S.将来的にはWin7+WinXP+Linux(+WinVista)のマルチブートを考えておりますので、またその際にお世話になるかもしれませんが、宜しくお願いします。
Posted by take at 2011年02月28日 03:09