
・ハイビジョン画質を残せるブルーレイディスクレコーダー「BDZ-X90」(その1)
・ハイビジョン画質を残せるブルーレイディスクレコーダー「BDZ-X90」(その2)
BDレコーダーの新番組検索機能「気になるワード」と「気になる人名」は超便利。
・ハイビジョン画質を残せるブルーレイディスクレコーダー「BDZ-X90」(その3)
の続き。
ハイビジョンスゴ録「RDZ-D97A」や
イッコ前のBDレコーダー「BDZ-V9」にもあった
ホームサーバー機能が、
新型のBDレコーダー「BDZ-X90」と「BDZ-L70」には搭載。
ソニー的には、これを「ソニールームリンク」と称している。

・「ソニールームリンク」サイト:SonyDrive
家の中がホームネットワークで構築されていれば、
離れた部屋からでも
HDDに録画した番組を見る事ができる一番の理想系で
どこの家庭でもできるというわけにはいかないかもしれないけど
せっかく付いてる機能だからやってみる。
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【サーバー側の準備】


BDレコーダー「BDZ-X90,L70」の背面にあるネットワーク端子に、
LANケーブルを挿して、家の中にあるルーターまでつなぐ。
基本的に有線LANのほうが安定的にハイビジョン映像を転送できる。
ただ、あくまでも“有線”なので
部屋の中にLAN配線がされている環境が理想的。
そうじゃない場合は、
いかに目立たないようにLANケーブルを配線するかになる。
もしくは無線LAN(802.11n)という話もあるけど
これはまた後日。


それから、サーバーとなるBDレコーダー「BDZ-X90,L70」の前準備となる設定をする。
まずはメニュー画面の[ネットワーク設定]を開いて
BDレコーダーが、
ネットワークとつながっているかをチェック。
デフォルトで、
IPアドレスの取得方法は、「DHCPを利用」となってるので
普通は特に触ることなくIPアドレスを自動取得してくれてる。

「接続診断」というのもできるようになっていて
ここでネットワークが正しく接続されてるかどうかを
確認する事もできる。


次に、
メニュー画面の[ホームサーバー設定]を開く。
ここでは、
サーバー機能自体が【切】になってるから
【入】に変更する必要がある。

サーバー機能を【入】にすると
ネットワーク上にある機器からアクセスされるようになるから
ルーター側でのセキュリティ設定を注意してねという案内のもとに
同意して変更する事になる。
そして、
スタンバイモードというが「標準」だったものから
「高速起動」に自動的に切り替わる。

「高速起動」になると本体が電源OFFの時でも、
他の機器からアクセスがあった場合にすぐに動作できるようにとか
外部からアクセスがあった場合に動けるように
待機しておくというというもの。


もう一つ、
「クライアント機器登録方法」というのを
【自動】か、【手動】のどちらかを選んでおく。
【自動】にすると
ネットワーク上からアクセスしてきた機器を自動的に登録する。
簡単なぶん、セキュリティには注意が必要になる。
【手動】は、毎回自分で登録作業をした機器だけが
アクセスできるようになる。
面倒だけど安全性は高くなる。
文章でみると妙にややこしく見えるかもしれないけど
実際にやってみるとたいして手間ではない。
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【クライアント側の準備と再生】


つないだのは、ソニールームリンク対応のBRAVIA。
(ここではKDL-32J3000)
ソニールームリンク機能は、
現行モデルのBRAVIA(末尾が3000,5000,7000シリーズ)から有機ELテレビまで
ほぼ全てにソニールームリンクは装備してる。
こちらも、
ネットワーク端子にLANケーブルを挿して
家の中のルーターと接続する。


BRAVIA側での設定は特に何もなく
リモコンの[ホーム]ボタンを押すと、
クロスメディアバーの[ビデオ]のタテ欄に、
BDレコーダー「BDZ-X90」のアイコンが現れる。
「BDZ-X90」のアイコンを選択すると
[ジャンル][フォルダ][全て]といったフォルダが現れるので
選別したいフォルダを選ぶ。


例えば、[ジャンル]を選択すると、
[スポーツ][ドラマ][音楽][バラエティ][映画]といった具合に
それぞれジャンル分けされたフォルダが出てくる。
それから[映画]を選ぶと、
録画して貯まってる映画のタイトルが表示されるので
見たいタイトルを見つけて決定ボタンを押すと

「BDZ-X90」のHDDに録画していた番組が
ハイビジョン画質のまま再生される。
離れたレコーダーからの映像が
ネットワーク経由で
実際に映像が映るのを見るとなかなかに感動を覚える。
けれども、
ここで非常に重要な問題があって・・・
というのも
「BDZ-X90」の中に録画した番組全てが再生できるわけじゃないという事。
確かにタイトルリストを見て
妙に少ないなーと思ってたけど、
どうやら、
BRAVIAで見る事が可能な番組は、
なんと素で録画されたMPEG2-TSの【DRモード】だけ。
マジですか。。
もうほとんどを【SR(AVC8M)】で録画してるせいで、
ソニールームリンク機能を使っても
見れない番組だらけというオチが待っていた。
正直、使いものにならねー!
と叫びたくなった。
AVCで録画した番組が見たいのに。
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かなり落ち込みながら、
ネットワーク越しの「NANA2」でも見てみた。
出来る操作としては、
リモコンの左右で早送り、早戻し(3段階)。
上で30秒刻みでスキップ、
下で15秒刻みの戻りスキップ。
オプション画面から出した
次チャプター再生と前チャプター再生は、
なんだか使えなかった。
操作の反応は、ネットワーク越しとはいえ
若干のタイムラグもそこまで気になるほどじゃなくて
実用に耐えられる。
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家の中にネットワークが構築されていれば
比較的簡単に実現できる楽しい機能なのに
せっかくBDレコーダー「BDZ-X90」の最大のウリになってるAVCが再生できないのは、
結構痛い。。
それ以外は全然不満はないのに。
そうすると
やっぱり実は、ワイヤレスでハイビジョンコンテンツを
再生制限なくシンプルに飛ばせるロケフリ Home HD「LF-W1HD」って
便利なのかも?
とも思ってみたり。
・BDレコーダー「BDZ-X90」のホームサーバー機能を試す。(その2)
へ続く。
【BRAVIA「ソニールームリンク機能」の参考記事】
・ネットワークが強烈に強化された新BRAVIA「Jシリーズ」
・新BRAVIA「Jシリーズ」からネットワークで操ろう!(VGF-DT1編)
・新BRAVIA「Jシリーズ」からネットワークで操ろう!(VAIO動画編)
・新BRAVIA「Jシリーズ」からネットワークで操ろう!(VAIO写真と音楽編)
【ロケフリ Home HD「LF-W1HD」の参考記事】
・ハイビジョン画質をワイヤレスで飛ばして見る“ロケフリ Home HD”(その1)
・ハイビジョン画質をワイヤレスで飛ばして見る“ロケフリ Home HD”(その2)
・ロケフリ Home HD「LF-W1HD」をPCディスプレイにつないでみる。
・ロケフリ Home HD「LF-W1HD」をVAIO typeR masterにつないでみる。

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