2007年12月21日

IEEE802.11nに対応した無線LAN「WZR2-G300N」を使ってみる。



仕事場で使ってるワイヤレスLANに
新しくBUFFALOの「WZR2-G300N/P」を導入。
(今まで使っていたのもBUFFALOのワイヤレスLAN。)

一応、FONルーターLa Fonera(ラ・フォネラ)も置いてあるけど、
現実的に仕事でハードに使おうとすると厳しいので、
対外用としてFONルーター、
仕事用でBUFFALOのワイヤレスLANという使い分け。

「WZR2-G300N」って、
高速無線LAN「Draft2.0 11n」に対応!とか書いてあるから
VAIO typeTとかVAIO typeSとかの
ワイヤレスLANを「IEEE 802.11 a/b/g/n」にしとけば、
高速で通信できるかもしれない!?
という期待の元に使ってみた。


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「WZR2-G300N/P」は、
無線LAN高速化規格「Draft2.0 11n」と11g&bに対応した
エアステーション「WZR2-G300N」と、
PCカードタイプ(CardBus用)のワイヤレスLANカード「WLI2-CB-G300N」が
セットになったもの。

最近のVAIOとかってワイヤレスLAN内蔵タイプが多いのに
何で今さらPCカードが必要なんだ?
と思うかもしれないけど、
このテの接続は思うような成果が出なかった場合、
問い合わせたとしても、他社製品が混ざると
アッサリと「サポート外です。」の答えしか返ってこないのがパターンなので
保険の意味でも、このPCカードを使う限りは、
自社(BUFFALO)製品との組み合わせだから
必ず結果がついてくるだろうという深読みで。


本体が黒い以外は、
別に今までのワイヤレスLAN機器とそう変わりはない。

背面には
WANポートが1個と、
LANポートが4つ。

ルーターモードとブリッジモードに
スイッチひとつで切り替えができるようになってる。

前面に見えるのは各種のインフォーメーション。
BUFFALOお約束の“AOSS”ボタンは本体の上面にある。

ワイヤレスLANはDraft11nの
「MIMO(Multiple Input Multiple Output)」技術を採用していて
アンテナが3本付いてる。

親機から送信する場合には2本のアンテナを、
受信時には3本のアンテナを使う。


PCカードタイプの「WLI2-CB-G300N」の
黒い部分にもアンテナが3本入っていて
受けた電波を合成して受信する。

そのおかげで出っ張りがハンパじゃない。
505EXTREMEに付属してるワイヤレスLANカード「PCWA-C300S」と比べると
そりゃもう強烈な長さの違い。

性能をとるか、見た目や持ち運びをとるかで
カードの差し替えが必要になってくる。。

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【IEEE 802.11nで高速ワイヤレス通信】


まずは、セットアップ。
仕事場には”フレッツひかり”にしてるので
エアステーション「WZR2-G300N」本体はブリッジモードにして
ONUにつなぐだけ。

それから
ワイヤレスLANカード「WLI2-CB-G300N」を505EXTREMEに挿す。

できればWindws標準のワイヤレスアプリでつなぎたいけど
505EXTREMEは、Windows XPの古いモデルなので
BUFFALO推奨の「クライアントマネージャー3」をインストール。
(Windows Vistaの場合はクライアントマネージャーV)

後はワイヤレスLANにセキュリティをかけて終了。

ここからは、
簡単な通信テスト。


802.11gでつなぐ
本体に付属してる標準ワイヤレスLANカード「PCWA-C300S」の場合。

クライアントマネージャーでステータスを確認すると
ワイヤレスLANカードの性能そのまんまで、
通信速度は、54Mbpsと表示。

当然といえば当然。
それ以上にはならない。


11n対応のワイヤレスLANカード「WLI2-CB-G300N」に付け替えてみる。
思ったとおり、
びっくりするくらいヨコに飛び出る。

同じくステータスを確認すると、
通信速度は、130Mbpsと表示。

あくまでも理論値上での表示だとしても
それぞれの機器が対応してるという事の表れになる。


さらに、
「倍速モード」という設定をすれば
2つのチャンネルを使って倍に高速化してみる。

プログラムから[AirStation倍速設定ツール]を呼び出して
「倍速(40Mhz)モードを使用する」を選択すると
子機側(ワイヤレスLANカードの入ったPCの設定)の設定と
親機側(リンクステーションの設定)が
倍速(40Mhz)モードに切り替えられる。


そして、
ステータスを確認すると、
通信速度は、270Mbpsと表示。

うまく倍速モードに切り替わった事がわかった。

実行速度はさすがに計ってないものの
理論値270.0Mbpsと表示されていて
「IEEE 802.11n」にした甲斐があるというもの。


ためしに505EXTREMEに入ってるソフトウェアVAIO Mediaで、
離れた場所にあるデスクトップVAIOにアクセスして
動画(アナログ放送録画)を見てみたけど、
このレベルの映像データだと、
54.0Mbpsだろうが、270.0Mbpsだろうが
安定性はたいして変わらないみたいだった。

やっぱりデータの重たいデジタル放送なんかを
ワイヤレス転送してみたほうがわかりやすそうだ。


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【IEEE 802.11n対応のVAIO typeTで接続すると・・・】


ひとまずPCカードではうまくいったので、
VAIO typeTの本体に内蔵されてる
無線アダプタ「IEEE 802.11 a/b/g/n」でも
うまくいくものだろうと思って
エアステーション「WZR2-G300N」に接続してみる。


ワイヤレスLAN接続には、
念のために「クライアントマネージャーV」をインストールして
そのステータスを確認してみる。

すると、
なぜかIEEE 802.11nに対応してるアダプタ
「Intel Wireless Wifi Link 4965AGN」を使って接続してるにもかかわらず
通信速度は54Mbpsとしか表示されない。

なぜだ?

と思っていろいろ調べてみる。


デバイスマネージャーで
4965AGNの詳細設定を見つけたので
それらしき設定をいろいろいじってみるものの変化なし。
(802.11nモードなんかも有効になってるのに。)

倍速はおろか、
通信速度は54Mbpsから変化する兆しがない・・・

こういうのって、
普通は特にいじらなくても
すんなりと802.11nの特性が教授できるもんだと思ってたのに
考えが甘かった。。


やっぱりドラフト段階だから
BUFFALOの通信機器同士だからできて
他メーカーが絡むとダメって事なのか?、
それとも
まだ自分が何かに気づいてないだけなのか?

自分の調べた限りじゃどうしようにもないので
ここでひとまず断念・・・

VAIO typeTには、
PCカードスロットがないから、
ワイヤレスLANカード「WLI2-CB-G300N」挿さらないし。。


これはかなーり困っていたら救いの手が!

解決策を教えてもらったので
・IEEE802.11n内蔵のVAIOで、高速無線通信する条件。
に続く。

【VAIO typeS特集ページ】
【VAIO typeT特集ページ】



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