2008年03月14日

普通のデジカメと同じ感覚で使えるデジタル一眼レフカメラ“α350”



デジタル一眼レフカメラ“αシリーズ”の中で
初めてライブビューを搭載した“α350”

1年半前よりも前に登場したα100の当初の価格帯よりも
少し安く、それでいて性能はかなり進化。

実機が触れたので簡単にレビュー。

DSLR-A350(ボディ)
ソニースタイル販売価格:89,800円(税込)

DSLR-A350K(レンズキット)
ソニースタイル販売価格:99,800円(税込)

DSLR-A350(ボディ)
ソニースタイル販売価格:139,800円(税込)

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サイズや外観は、α200とまるで同じ。

はっきりと違う性能の差として
α350には、シリーズ最高の有効1420万画素の
APS-CサイズCCDセンサーを搭載。

本体正面の右下にしっかりと
「14.2MEGAPIXELS」と画素数を印刷してアピールしている。

ちなみに、
画素数だけなら上位機種のα700を上回ってしまってるけど
ボディ全体の質感は、α700のほうがはるかに高い。

全てに共通して
本体右上にあるαロゴは、
印刷ではなくてルミナスロゴ。


実際に、α200とα300と並べてみると
ボディが同じだけに遠めに見ると
どっちがどっちかわからなくなる。。

ボディサイズは、α700よりもコンパクトで
実際に握ってみてもデジタル一眼レフカメラとしてみれば
比較的小さな手の人でも持ちやすい。

操作系は、左側に1つのモードダイヤル、
そのほかの操作系ボタンは右手の届きやすい部分に集中。


本体右側のフタを開くと
CFカードスロットが備わっていて、
α700のように、CFカードスロットに加えて
メモステDuoのスロットは搭載していない。

注意すべきは、
α100の時には標準で付属していた
CFスロット対応のメモステアダプタ「AD-MSCF1」が付いてない事。

別途、
コンパクトラッシュ
もしくは手持ちのメモステDuoを利用するなら「AD-MSCF1」
買い足す必要がある。


α350の最大の特徴になっているのがライブビューを搭載した
背面にある2.7型約23万ドットの液晶モニター。

コンパクトデジカメだけを使ってる人には
液晶画面を見て撮影するのが
当たり前のような気がしてしまうけれど
デジタル一眼レフカメラの常識としては、
ファインダーを覗いて撮影するのが当たり前だった。

それが一変
サイバーショットなどと同様に
液晶画面に映った映像を見ながら撮影ができるようになった。

デジタル一眼レフカメラのとっつきにくさの
ひとつの壁がなくなったとも言える。


さらに便利なのが、
この液晶モニターは、上と下に可動するようになっていて
一定の姿勢からでも、
ローアングル、ハイアングルの撮影がとてもしやすくなる。

ハイハイする赤ちゃんを下から撮影したり、
人垣のある場所でも上から撮影したり、
今までのデジタル一眼レフカメラの固定概念の範囲を超えて
いろんな構図の写真が撮れるようになる。


ライブビューが動作中は、
ファインダーは閉じられていて、
のぞいても何にも見えない。

レンズからはいってきた映像が
ライブビュー専用のセンサーに送られてるので
ファインダーには映らなくなってるので
閉じられている。

切替スイッチひとつで、
ファインダー側に切り替わる。
特に使ってる側としては、中身の機構など気にせずに
シチュエーションによってどちらでも使い分けられる。

また、
このライブビューを使う時は、
常にオートフォーカスのセンサーが働いて
ホワイトバランスや露出を設定したものも
そのまま反映されたものが確認できるので、
ファインダーを覗いてるのと同様に
特に気を使う事なく撮影に集中できる。


それと、ライブビューについてる機能の一つに
「スマートレテコンバーター」というのがあって、
このボタンを押すと、通常カメラから見えてる状態から
1.4倍と2倍した画角にトリミングをしてくれる。

ただ、
あくまでも中央からのみのトリミングなので、
拡大したい場所を選べるわけではないみたい。

それと
画像サイズは、普通にL(14M)で撮影してても、
1.4倍にするとM(7.7M)、2倍にするとS(3.5M)と
撮影画素数は小さくなっていく。

それでも、
元画素が多いだけに1.4倍にしても7.7Mを保てると思えば
もっと寄りたいと思った場合には
これを利用できるとちょっと助かるかもしれない。

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まだそんなに使ったわけではないけど
最高画素1420万画素でライブビューを搭載!
と言われて出てきたので
α700の立場ってどうなるんだろ?と思ってたけど
その心配はなかったみたいで。

正直なとこ、
α700を手に持った時の重みとか質感とか
背面液晶のキメの細かさとか表示される文字の精細感とか
そういったところの作りがしっかりしてるせいか
α350を触ると
あれ?こんなもの?と思えてしまう。

つい画素数が多いというだけで
ものすごく期待値が勝手に上がるクセがついてて
それで少しガッカリしたけれど
よくよく値段から考えてみたら
α200のひとつ上のクラスなんだと納得。

ライブビューは確かに便利で、
液晶モニターが上下に動くというのは
なかなか撮影現場でも威力を発揮するおもしろい機能。

絶対にファインダーを覗かないと撮れないという条件がないから
ものすごく苦しい体勢でも撮影できて
あーこれ使える!と感心してしまった。

個人的な欲を言えば、
左右のチルトもつけてくれたらよかったのになと思ったけど。

ひとまず
写真を撮る幅がかなり広がるというか
ライブビューで初めてデジタル一眼レフカメラを使うひとの
新たな感性で撮られた写真ってのも出てきそうだったり。

これからデジタル一眼レフを始めようという人は
もしかしたら、α200よりもα350のほうがとっつきやすいかもしれない。




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