
・VAIO typeZのパフォーマンステスト(基本ベンチマーク編)
・VAIO typeZのパフォーマンステスト(3Dベンチマーク編)
・VAIO typeZのパフォーマンステスト(ストレージ編 前編)
の続き。
typeZに搭載された
メモリースティックスロットが高速データ転送に対応したり、
SDカードのスロットも高速大容量のSDHCメモリーカードに対応、
と
細かなところでも仕様が改善されているようで。
typeTもSZシリーズも、
メモリースティックススロットはあるものの、
転送速度が遅すぎて
画像や動画といった大容量のデータを転送する時に
ものすごくイライラする事があったので
それがどれくらい高速化してるか?
ついでに
USBメモリーを使った場合や、
ExpressCardスロットを利用した場合も含めて
手当たり次第にベンチマークをチェックしてみた。
種別的には、
typeZ、typeS、旧typeS(SZシリーズ)の3種類での比較となる。
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【SDカードスロット&マルチメディアカードスロット】

旧typeS(SZシリーズ)には非搭載だったけれども
最近の世の中の定番となってきたために標準搭載となってきたSDカード。
というより、ケータイのスタンダードがMicroSDとなっていて
SDカードアダプタをつけて利用する事が多いかもしれない。
これにも同じく、通常タイプのものと
大容量化、高速化したSDHCメモリーカードに対応。
(ちなみに著作権保護機能にも対応。)
ひとまず、手持ちのMicroSDカードと、
microSDHCカードがあったので、
アダプタを介してテスト。
・VAIO typeZ




・VAIO typeS




転送速度は、非常に微妙な内容。
普通のMicroSDの転送速度はが5MB/s程度というのは
何となく理解できるものの
Class6に対応したmicroSDHCカードのシーケンシャルリードが
まるで速くなってない。
シーケンシャルライトだけが微妙に速くなってる以外は
まるで通常のSDと同じ。
何度も計測しなおしたけどほぼブレない似たような結果だったし。
もしかしたら何かやり方がまずいのかもしれないけど
高速のMicroSDがちょっと肩透かし。
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【メモリースティックスロット】
ソニー定番のメモリースティックスロット。
ソニー製のハンディカムやサイバーショット、PSPといったものを持っている場合には
このスロットを非常に多用する事となる。
高速タイプのPROと超高速のPRO-HGの2種類、
・メモリースティック PRO デュオ「MS-MT16G」
・メモリースティック PRO-HG デュオ「MS-EX4G」
にてテスト。
・VAIO typeZ




・VAIO typeS




・旧typeS(SZシリーズ)




旧SZシリーズの時のメモリースティックスロットの
実効速度の限界が4MB/sくらいでひっかかっていた事を考えると
PROでも1.5倍、PRO-HGでは2倍近く速くなっている。
これは、typeZやtypeSの、
メモリースティックスロット自体が高速化したおかげで、
リードもライトものきなみ向上してるので
以前に感じていたノソノソっぷりからは少し解放される。
とは言ってても
PROもPRO-HGも想像していたほどの激速というわけでもなかった。
もしかしたら2桁くらいは出るかも?と思っていたけど甘かった。
また
何回か計ったけど、コンマMB単位ではあるものの
typeSのほうがtypeZよりも良好な結果だった。。
その理由は不明だけど事実関係だけ記載。
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【ExpressCardスロット】
最新のノートPCには必ずといっていいほど
搭載されている高速転送がウリのExpressCardスロット。
意外と使い道がなくて放置プレイになり気味だけど、
「MSAC-EX1」を利用すると、
メモリースティックの転送速度の向上が期待できる。
メモリースティックのPROとPRO-HGそれぞれを
このExpressCardカードアダプタを介してテスト。
・VAIO typeZ




・VAIO typeS




・旧typeS(SZシリーズ)




この結果を見れば一目瞭然で
本来のメモリースティックの速度を体感できる。
PRO+MSAC-EX1でも
高速化したメモリースティックスロットを使うよりも約2倍、
PRO-HG+MSAC-EX1では約5倍も高速化。
PRO-HGは、
シーケンシャルリードもライトもどちらも高速で、
今回テストした外部メモリーとしては最速となる。
データ(特に動画などの大きい塊)を
早くPCに移したいという場合には、
ExpressCardカードアダプターを利用するのもひとつ。
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【USBメモリー】
USBメモリーの良さは何と言っても容量に対する価格の安さと、
どんなPCでもUSB端子さえあれば気軽に挿したら使える手軽さ。
USBメモリーには通常タイプと高速タイプがあるので、
ポケットビット通常タイプ「USM2GJ」と、
ポケットビット高速タイプ「USM16GLX」
の2つでテスト。
・VAIO typeZ




・VAIO typeS




・旧typeS(SZシリーズ)




当然といえば当然だけど、
同じUSB2.0なので3機種ともに同じ速度。
データの転送速度は、
高速タイプのUSBメモリーは
シーケンシャルリード、ランダムリードが非常に高速。
ただし書き込みが苦手のようで
特にランダムライトの書き込みの落ち方が著しい。
それでも、そこそこの転送速度を示してくれるので
やはり手っ取り早さと手軽さという利点はある。
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実際使ってみると、
直接メモリーを挿して使えるスロットが
少しでも高速化してくれてるだけでも
結構使い勝手がよくなった印象はある。
けどまぁこうやって数値化すると
どこのルートがどれだけ速いのかというのがわかって、
最速のデータ転送をしたいと思えば
PRO-HGのメモステとExpressカードアダプタを組み合わせて
利用してみる価値もある。
後は、
本体側の読み書き速度も影響してくる場合もあるだろうけど
SSD RAID 0だったら、まるでその心配はなくて
データ転送でもその超高速っぷりを味わえる。
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