2008年11月23日

10年前のデスクトップVAIOを生き返らせてみる(その2)



10年前のデスクトップVAIOを生き返らせてみる(その1)
の続き。

VAIO Sシリーズ「PCV-S620V7」に付いてるパーツ類や外装も
ひとまず、すっきりさっぱりとはずす。

ノートPCのようにバラすのは難しくはないけど、
さすがに随分前の事だし忘れてる事も多くて、
例えばこの機種は、
CD-RWドライブのトレイを先にイジェクトしてた状態で
ベゼルをはずしとかなきゃいけないルールとかもさっぱり忘れてて
途中でまたもや電源入れなおしとか
めんどくさい手続きがあったりする。


HDD、フロッピーディスク、CD-RWドライブ
電源、マザーボードといったパーツを一つづつはずして、
最終的にプラスチックの外装も取ってしまうと
単なる鉄の箱になってしまって、
一体どこがVAIOなんだ?という寂しい状態になる。

Micro-ATXマザーを基準とした
このPCV-Tシリーズ(もしくはPCV-Jシリーズ)は、
セパレートタイプのデスクトップとしては小型サイズ。

それでもMicro-ATXマザーが収まるケースだから
それよりもさらに小さいMini-ITXのマザーは余裕で入るし
マザーボードの取り付けのネジ穴規格は同じ。

で、
Atomマザーなんて楽勝でつけてサクっと終わりー、
と思ってたんだけど
実はあらぬ難関が待ち受けていた。。


というのも、
「PCV-S620」のケース背面って、
なんと金属のケースを、独自ののI/O基盤配列にあわせて
わざわざ切り抜きしてるタイプ。

なので、まるっきり違う配列のマザーボードだと
干渉してしまって取り付けができない。

以前に取り付けたPen4のマザーボードは、
ほぼそのパターンが同じだったので、
背面の鉄板の一部をカットしただけでどうにかなったものの
今回の「D945GCLF2」はPS/2ポート以外は全然違う。

こうなったら仕方がないので、
I/Oプレートがハマる長方形に全部くりぬく事にする。


って、これが以外どころかかなり大変で
何といってもスチール製のボディだけに
切り取り作業が超難航。

強烈な鉄板加工用の専用工具を持ってなかったので
手持ちの工具で地道に少しづつ鉄板を
切ったり剥がしたりしていくんだけど、
これがもう先が見えないくらい前に進まない。

たったこれだけを切り抜くのに数時間を要してしまって、
冗談抜きで途中で挫折しそうだった・・・


手のまわせる部分が少なくて
かなり大雑把にしか切り取れないので、
取りきれなかったところは、
鉄板用のヤスリで削り落としていく。

残り部分をヤスリがけする作業も
これまた遅々として進まずなかなかに大変で、
さらに今度は、ギコギコと大きい異音をたてるので
周りからの冷ややかな視線が痛い。。


やっとの思いでスクウェア状に切れたら
「D945GCLF2」をケースの中に収めてみて位置を確認。

マザーボードの実質的に装着される場所と、
切り抜いた穴にI/Oプレートをハメたの微調整はここでする。

そして大丈夫なら、
マザーボードをネジでケースに装着する。


そして、
これが最終的にケースに
「D945GCLF2」とI/Oプレートが固定された状態。

作業はかなり大変だったけど
背面から見ても、極端な違和感もなく、
そこそこまともに仕上がった気がする。

横からケース内を眺めると
さすがMicro-ATXケースでも
Mini-ITXマザーがすごく小さく感じる。


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次は、
本格的に組み上げる前の
マザーの動作確認。

手元にあった
余りモノの1GBメモリー(DDR2 800MHz)を
これをブスっとマザーにくっつける。

それと、
「PCV-S620」のケースについてる電源スイッチと
POWER LEDとHDD LEDのコードを、
マザーボードの配列に合うように加工してくっつける。


それと電源。
今はチェックだけなので、
以前に使ってた250Wの電源「TORICAMPW-250N」をそのまま流用。

もう古いSFX電源なので、
マザーボード用のコネクタは20ピンしかないヤツだけど、
このマザーは、24ピンでも20ピンでもOKみたいなので、
残りの4ピンを空けた状態で差し込んでみる。

それから、CPU用の4ピンコネクタを差す。


ひとまず最低限これだけつなげば良かったはず。

後は、PCモニターとアナログRGBでつないで、
P2/2ポートにキーボードとマウスをつないで
電源をオン。


BIOS画面を立ち上げてみると
出た出た。
(そりゃ出ないと困る。)

やっぱり
巷で言われてるとおり、
DDR2 800MHzのメモリーをつっこんでも
533MHz動作しかしないみたいだ。

ここまで出来たら、
光学ドライブとかストレージをつければ良いだけなんだけど、
電源ユニットはこのまま使うべきだろうか?

こんな仕様なのに、
わざわざ300W以上の電源買うのもどうかとか
静音にするためにACアダプターの電源を用意してもいいんだけど
わざわざ本体の外にACアダプターを出すのも微妙だったり
と悩み中。




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あまりにも激烈に忙しくて 自分の事が何も出来ずにいた週末。 中途半端にやりかけた VAIO Sシリーズ「PCV-S620V7」も BIOS画面チェックをしたっきり放置プレイ。 ・10年前のデスクトップVAIOを生き返らせてみる(その1) ・10年前のデスクトップVAIOを生き返らせてみる(...
ちょっと気になる“Windows Server 2008”【ソニーが基本的に好き。】at 2008年12月07日 23:19
この記事へのコメント

別にそのままで良いと思います。
いつかTypeMを分解したときの電源に105℃コンデンサが使われていたので、そう簡単にはつぶれないと思いますし。
五月蠅いからファンは交換しましたけど。
20→24Pinのアダプタとか、P4用12V端子変換アダプタとかもあるので、心配なら見てみたらどうでしょうか。
Posted by nyaa at 2008年11月23日 17:15

>nyaaさん
アドバイスありがとうございますm(__)m
そうですねー、まぁAtomマザー程度ですし、動いてればそれでOKかもしれませんねw
これはこれでとっとと組み上げちゃいましょうかね。
Posted by kunkoku at 2008年11月24日 12:04

なんとも懐かしい機種が登場してきましたね。
私が自作PC以外に買ったのがPCV-S720でした。
PEN3搭載で、映像編集ができる機能を持った国内初の
マルチメディア機(懐かしい響き・・・)でした。
私もAtomマザーを・・・と思いましたが、
kunkokuさんの大手術ぶりを見ると、自分だったら
途中で止めてしまいそうな気がして手が出せません。
Posted by richard at 2008年11月26日 09:37

>richardさん
当時のこのVAIO Sシリーズは高かったですよねー(笑)
まさに白いPCしかない時代に、
このデザインは最高にかっこよく見えましたねw
えっと、
たぶんマザーとっかえとかはたいした事ないと思うのですが
何しろここのI/O配列の切り抜き作業が大変で、
何度も挫折しそうになりました(^^ゞ
でも、ブログにやるって書いちゃったからやめるにやめられず
半分涙目になりながら、ゴリゴリ削ってました。。
Posted by kunkoku at 2008年11月26日 14:22