2009年02月11日

VAIO typeR masterに、NVIDIA GeForce9800GTX+を載せる。


ELSA ビデオカードELSA GLADIAC 998 GTX Plus V2 512MB GD998-512ERXP2
VAIO typeR mastericonに載せようと思って、
去年手に入れて、忙しくてそのまま放置になっていた
ELSAの「GLADIAC 998 GTX Plus V2 512MB」

そうこうしているうちに、
今年に入ってVAIO typeR mastericonは、もう販売終了の様子・・・

それでも、セパレート機への愛着は強くて、
メインマシンで使い続けたいわけで、
今回、ようやくビデオカードを載せ換え。


このグラフィックボードって
“ダウンクロックモード”という機能が
初期のモデルにはあったのに
途中で内部パーツを変更してしまったために、
突如として省かれてしまったらしく、
なくなると言われると俄然そっちが欲しくなってしまって、
新品ではなくて、あえて中古で初期ロットのものを手に入れた。


グラフィックボードの性能は
いわゆるNVIDIAのGeForce 9800 GTX+搭載したモデルで、
55nmプロセスルールを採用した事で、
9800GTXシリーズよりも低発熱と低消費電力がウリ。

前モデルの
GLADIAC 998 GTX Plusと比べると
アイドル時の消費電力は8Wくらい下がって
6ピンの補助電源が2コ必要だったものから1コへと減った事もあって
電源部への負担は改善。

・VAIO typeR masterにハイエンドグラボ「GeForce 9800GTX」は載せられないのか?


ひとつ誤算だったのはボードの長さ。

もともと9800GTXシリーズのボードの長さは、
27cmくらいもあったのに
GLADIAC 998 GTX Plus V2になって、
その長さが22.9cmと短くなったから、
今度こそそのままVAIO typeR masterの中に収められると思ってた。

けど、
実際に付けてみようとしたら
グラフィックボード先端のリファレンスファンの部分が
CPUクーラーを固定するネジとモロに干渉して、
まともにグラフィックボードを取り付けできない。


仕方がないので、
リファレンスクーラーを取っ払って、
手持ちのThermaltakeの「DuOrb(CL-G0102)」を装着。

もともとRADEON HD4870に付けてみたけど、
高負荷時にはこのファンでは冷却が追いつかないみたいだったので、
すっかり萎えてしまっていた。

DuOrbのクーラーのHPを見ても
GeForce 9800 GTX+に対応とは書いてないので
あくまでも自己判断。

取り付け自体には何の問題もなかったので
後は、追々と走らせながら温度を追って行こうかと。

・VAIO typeR masterにグラボ「Radeon HD4870」を載せる!(その1)
・VAIO typeR masterにグラボ「Radeon HD4870」を載せる!(その2)


そして本体に装着。
このクーラーだと、
やはりうまい具合に干渉せずに収める事ができる。

で、ここからさらにもう1つの問題があって、
グラフィックボードに付く6ピン電源の向きが
開閉するフタ側に向かっていて、
これがまたギリギリ当たりそうな位置にある。


電源から伸びる6ピン電源だと痛めそうだったので、
以前に使っていた
「S-ATA→4PIN電源」と「4PIN電源→6PIN」を利用。

6ピンの配線を、うまく左右に逃がす事でどうにか回避。

ついでに、
ここのケーブルの間に
クーラーのファンをまわす電源部となる
4ピンがつなげるのでちょうど良い。

もっと簡単にハメるだけで済む事を想像してただけに
無駄な労力を使ってしまって疲れてしまった。

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では、
お約束のグラフィック系のベンチマークテスト。

以前に同様のテストをして
わかっているデータも同時に掲載。


●Vana'diel Bench3
(FINAL FANTASY XI for Windowsオフィシャルベンリマークテスト3)


GeForce 9800 GTX+
・低解像度モード SCORE:9777
・高解像度モード SCORE:7702

GeForce 8800 GT
・低解像度モード SCORE:10383
・高解像度モード SCORE:8234

GeForce 9600 GT
・低解像度モード SCORE:10327
・高解像度モード SCORE:8188

FFベンチは以外と振るわず。
ちょっと拍子抜けだけど、
常時、消費電力は146Wあたりと低めで推移していた。

−・−・−・−・−・−

●三國志 Online

GeForce 9800 GTX+
・低グラフィック計測 High Score:5112 “戦神”
・標準計測      High Score:3532 “戦神”
・高グラフィック計測 High Score:3356 “戦神”

GeForce 8800 GT
・低グラフィック計測 High Score:4535 “戦神”
・標準計測      High Score:3067 “戦神”
・高グラフィック計測 High Score:2724 “猛将”

GeForce 9600 GT
・低グラフィック計測 High Score:4472 “戦神”
・標準計測      High Score:3030 “戦神”
・高グラフィック計測 High Score:2670 “猛将”

このテストでは、
9800GTX+があきらかに優位に働いている模様。
高グラフィックでも非常に滑らか。

−・−・−・−・−・−

●LOST PLANET EXTREME CONDITION

デフォルト設定で解像度は1920x1080で計測。
GeForce 9800 GTX+・・・Snow:65 Cave:82
GeForce 8800 GT  ・・・Snow:61 Cave:62
GeForce 9600 GT  ・・・Snow:50 Cave:61

アンチエイリアスをx4、テクスチャフィルタを異方性4倍、
その他の設定は全て高に設定で計測。
GeForce 9800 GTX+・・・Snow:15 Cave:18
GeForce 8800 GT ・・・Snow:11 Cave:15
GeForce 9600 GT ・・・Snow:11 Cave:16

アンチエイリアスをC16XQ、テクスチャフィルタを異方性16倍、
その他の設定は高の最大値で計測。
GeForce 9800 GTX+・・・Snow:10 Cave:14
GeForce 8800 GT ・・・Snow:10 Cave:14
GeForce 9600 GT ・・・Snow:6 Cave:8

あいかわらず重たいソフトで、
高画質にするとグラフィックに相当負荷がかかるようで、
動きも厳しくなっていた。
消費電力も226Wくらいまで上昇する。

−・−・−・−・−・−

●モンスターハンターフロンティアオンライン
解像度は、1920x1200設定でテスト。

GeForce 9800 GTX+
・SCORE:6280

RADEON HD4870
・SCORE:7615

HD4870(定格)を計測した数値のほうがかなり高い数値をマーク。
だったのだけど、
ベンチマークが途中で落ちたりと
これがえらく不安定だったので、実ゲームが出来る状態ではなかった。

消費電力はかなり高くなるようで、
HD4870では291Wにまでも上がっていて
9800GTX+でも246Wくらいになっていた。

−・−・−・−・−・−

●3DMark06 Build 1.1.0(Basic版)

GeForce 9800 GTX+
3DMark Score :13686 3DMark

RADEON HD4870
3DMark Score :13258 3DMark

GeForce 8800 GT
3DMark Score :11203 3DMarks

GeForce 9600 GT
3DMark Score :10059 3DMarks

グラフィックの基本ベンチとしては、
9800GTX+はまずまずの好成績。
消費電力は約223w。


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GeForce 9800 GTX+の
グラフィックボード自体の温度も気になったので調べてみた。

GPU-Zでチェックしてみると
アイドル時で41℃くらい。
web閲覧や静止画処理程度なら情報でこのくらいの温度という事になる。

消費電力をみると、ほぼ124W程度で落ち着いてる。

RADEON HD4870の時だと、
アイドル時の消費電力が165wくらいで、
GPU-Zでの温度が59℃〜62.5℃だったので、
それに比べれば随分と低消費電力になった気がする。


そして、
かなり消費電力の上がる負荷の高いモンスターハンターフロンティアを回しっぱなしにしてみると
温度が上昇して、57℃くらいになった。

おそらく長時間にわたって本気でゲームをすれば
ここからはもっと上がってくるだろうけど、
それでも
RADEON HD4870で、3DMarkを2回程度回しただけで
76℃〜81.0℃という温度になったものと比べればマシかなと。


ちなみに、
アプリの温度だけでは不安だったので
同時に非接触の温度計で直接計ってもみた。

すると、
GeForce 9800 GTX+では、
アイドル時で、32.3℃〜37.4℃、
高負荷時で、46.4℃〜60.7℃
という結果だったので、
GPU-Zの数値と実温度は、大きくかけ離れてないようだった。

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VAIO typeR mastericonの自分の現時点でのPCベンチスコア)

VAIO typeR mastericonをRADEON HD4870に載せた当初から
グラフィックドライバーが良くないのか
ゲームベンチにしても動画コンテンツにしても、
何か動作させようとすると
急に落ちたりブラックアウトしてしまう症状に見舞われていた。

それから後に、
最新のグラフィックドライバーにしてから
徐々にまともになってきたという雰囲気だった。

それでもまだハイビジョンコンテンツを再生すると
縞々ノイズが走ったりと何気に不安定要素が多くて
相性が良くないのかな?と考え込んでた。。

で、
今回、GeForce 9800 GTX+に変更してみると、
その辺りが安定してくれて、
安心してグラフィックに負荷の大きいアプリを使えるようになったのは
余計な頭を使わず済むのでありがたかったり。

それと、
少しでも消費電力が下がったのもうれしくて
またこれでVAIO typeR mastericonを使い込んで行こうかなと。


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