
VAIO typeZに最新コントローラのOCZ「Vertex」シリーズを載せてみる。(旧ファーム編)
VAIO typeZに最新コントローラのOCZ「Vertex」シリーズを載せてみる。「新ファーム(1197)編」
の続き。
OCZ製SSD「Vertex」シリーズにまたもや新ファームが出たので、
最新の状態での数値を掲載しておく。
前回のが、「00.P97/1197」で
今回のものが「00.P97/1275」。
参考URL
・Vertex Firmware Updates 0112 and 1199 now available.
OCZ「Vertex」シリーズの
ファーム書き換え方法は前回を参照。

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<OCZ「Vertex」の新ファーム(1275)でベンチマークテスト>
VAIO typeR master
中身がブランクで計測できるベンチマークテスト内容は以下のとおり。
『VAIO typeR master
OS:Windows Vista Home Premium(32bit)
CPU: Intel Core 2 Quad Q9550 (2.83GHz)
メモリ: 8GB(2GBx4:OS使用領域3.2GB)
チップセット:Intel P35 Express
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●HD Tune Pro 3.50(読み込みテスト)
・OCZ製「OCZSSD2-1VTX60G」(ファーム:00.P97/1197)


『Read 64K』 『Read 512K』


『Read 8MB』 『Random Access Read』
・OCZ製「OCZSSD2-1VTX60G」(ファーム:00.P97/1275)


『Read 64K』 『Read 512K』


『Read 8MB』 『Random Access Read』
SSDの中に全く何も入ってない状態で計測。
読み込みでは、最低速度と最高速度の差が減って
細かなギザギザを描くグラフとなって、
落ち込みがなく平均的な性能を発揮できるようになった。
数値的にも、
若干の上昇も見られる。
読み込みランダム数値は
見る限り同程度。
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●HD Tune Pro 3.50(書き込みテスト)
・OCZ製「OCZSSD2-1VTX60G」(ファーム:00.P97/1197)


『Write 64K』 『Write 512K』


『Write 8MB』 『Random Access Write』
・OCZ製「OCZSSD2-1VTX60G」(ファーム:00.P97/1275)


『Write 64K』 『Write 512K』


『Write 8MB』 『Random Access Write』
今回は、
書き込みの速度もグラフ形状も変化はないようで、
前回のファームのままと同じように見える。
と、
ここまでが、新ファーム(1275)での
OCZ製SSD「Vertex」シリーズの素の性能。
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<VAIO typeZに装着して性能テスト>
次に
OCZ「Vertex」シリーズをVAIO typeZ
リカバリーディスクからシステムをインストールした状態で、
ベンチマークのテスト。
『VAIO typeZ
OS:Windows Vista Home Premium(32bit)
CPU: Intel Core 2 Duo T9600 (2.80 GHz)
メモリ: 4GB(2GBx2:OS使用領域3.2GB)
チップセット:Intel GM45 Express
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●CrystalDiskMark2.2
・OCZ製「OCZSSD2-1VTX60G」(ファーム:00.P97/1197)


『100MB』 『1000MB』
・OCZ製「OCZSSD2-1VTX60G」(ファーム:00.PT1/1275)


『100MB』 『1000MB』
CrystalDiskMark2.2でのテストでも
新ファーム(1275)では、
直前のファーム(1197)と比べると
シーケンシャルリードが上昇しているように見えるし、
逆に言うと
それ以外の変化はわからない。
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●HD Tune Pro 3.50(読み込みテスト)
・OCZ製「OCZSSD2-1VTX60G」(ファーム:00.P97/1197)


『Read 64K』 『Read 512K』


『Read 8MB』 『Random Access Read』
・OCZ製「OCZSSD2-1VTX60G」(ファーム:00.P97/1197)


『Read 64K』 『Read 512K』


『Read 8MB』 『Random Access Read』
システムをインストールすると、
やはりブランク状態とは違い、
グラフに若干乱れが生じるのだけど、
それでも新ファーム(1275)のグラフの周期は細かく
前ファーム(1197)のほうが大きな波という動き。
でも、こっちでは数値的な変化はない。
ランダムリードも変わらず。
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●PCMark Vantage(HDD Suite)
・OCZ製「OCZSSD2-1VTX60G」(ファーム:00.P97/1197)


HDD Test Suite: 21154.0
・OCZ製「OCZSSD2-1VTX60G」(ファーム:00.P97/1275)


HDD Test Suite: 20827.0
ついでに
「PCMark Vantage」の「HDD Suite」を実行すると、
特に変化を知る変化はみられず。
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ぶっちゃけ
OCZ「Vertex」シリーズを新ファーム(1275)にしても
前回新ファームになった時のような
大きな速度の向上というものは見受けられない。
けれど、
巷で言われてるのは、安定性の向上と、
使用による顕著な速度劣化が起きにくいという
利用面においてのファームアップらしい。
上記ベンチマークは、
今後のファームや他のSSDとの比較のためにも
データをとっておく必要があったので、
データベースの一環として計測したという向きが強い。

安定性の向上という言葉にピンと来たのが、
確かに心当たりがあったのが
直前のファーム(1197)の時に出くわした症状として、
リカバリーする際に
BIOSでは、SSDはきっちりと認識されていながらも
途中で、ストレージがないというメッセージに2回くらい出くわして
冷や汗をかいた事を思い出した。
その時は、
最初からやり直すと
それ以降は問題なく動作していたので気にしていなかったけど。
そういう互換的な点が改善されているのか、
新ファーム(1275)してリカバリーした際には
ストレージが認識されなくなるという事は1回も起きなかった。
最近思うのは、
SZシリーズ(前期モデル)のように
HDD時代にはまず置きそうにもない
「SSDを認識できない問題」というのが存在していて、
速度も重要だけど、
何の心配もなく安定して動いてくれるという事も大切だと
感じさせられた。
・VAIO typeS(SZシリーズ)をSSDへ換装する際の注意点と作業手順。
だって、
「せっかく買ったSSDが動きません!」
なんて目には出来る限りあいたくないし。
これからは、
手持ちのVAIOノートに限られるけど、
互換とか相性も含めてSSDを注意深く調べていこう。
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