2009年05月24日

メモリースロットが1つしかないtypeT(TZシリーズ)を4GB化してみたい。

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VAIO typeT(TZシリーズ)iconをどれだけパワーアップできるか
と思って、
SSDを換装してみたけれど、
次にやってみる価値があるとすればメモリー。

現行モデルのVAIO typeT(TTシリーズ)iconは、
すでにOSからして64bit化していて、
3GBの壁もなくなってるし、
物理的にもメモリースロット2つあるから、
余裕で4GB(2GBx2)を搭載できる。

それにひきかえ、
VAIO typeT(TZシリーズ)iconは、
32bit制限の3GBどころか、
メモリースロットが1個しかなくて、
2GBを1枚で、最大容量が2GBどまりとなってしまってる。

と、
そんな時、
とある方面から、1枚で4GBという大容量のメモリーを貸してもらったので、
それは試しにという事で、
VAIO typeT(TZシリーズ)iconのメモリーを4GB化にチャレンジしてみる。

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まず1つ目が
Samsung製の1枚で4GBとなる
PC2-6400規格のSO-DIMMメモリー。

表面と裏面にそれぞれ4つで合計8つのメモリーチップを搭載していて
通常のメモリーよりも若干厚めになっている。


ELPIDA製の4GBのメモリー。

規格は、全くSamsung製と同じで、
こちらのほうは、さらにメモリーチップをカバーで覆っている仕様なので
余計に厚みが増している気がする。


どちらも
DDR2の動作クロックは800MHzで、
VAIO typeT(TZシリーズ)iconのメモリーバスは、
400MHzか533MHzとなるけれど、
おそらくしっかりしたメーカーのメモリーなら
下位互換はあるはずで、
あわよくば動作してくれるかもしれないという期待を込めて。

実際にメモリーを装着してみると、
メモリーに厚みがある分、
若干窮屈な雰囲気はあるけれども
しっかりとスロットに差しこまれているので
物理的には問題はなさそうで。


さーてという事で、
ちょっとドキドキしながら、
電源を投入ー!

・・・


・・・


あら?



えーと、
画面は初期のVAIOロゴさえ出てくる気配がなく沈黙。

電源のグリーンのイルミだけがむなしく点灯してるだけ。

最初に
Samsung製のメモリーで試してダメだったので、
次に、ELPIDA製に入れ替えて試すも全く無反応。

一瞬、壊れたんじゃないか?
と思って、純正の2GBのメモリーにもどして
再度電源を入れたら、
あっさりとVAIOロゴが現れてそのままOSがいつもどおり起動。

ダメだった・・・

今現在、
1GBや2GBのメモリーなんてものすごく安くなってるのに、
このノート用の4GBのメモリーに限っては
1枚が4〜5万円くらいする。

これを、自腹で買って玉砕しなくて良かったと思う半面、
VAIO typeT(TZシリーズ)iconのメモリーを4GB化できなかったショックのほうが大きくて。。

うーん、残念。

と、あきらめるのはまだ早くて
また、他のメモリーで試せそうだったら
再度チャレンジしてみよう。


【VAIO typeP特集ページ】
【VAIO typeT特集ページ】
【VAIO typeZ特集ページ】

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この記事へのコメント
初めまして。当方もVAIO TZを使用しておりまして、良くHPを拝見させて頂いております。

>VAIO typeT(TZシリーズ)のメモリーを4GB化にチャレンジしてみる。

この場合、2点程難点があると思います。
 ●VAIO-TZのChipset(Intel945GM)の最大認識メモリは3GB迄
  ⇒Intel945GMでは2GB×2=4GBでも3GBまでの認識
 ●Intel945GM上のメモリスロットに対しての配線アドレス量が不足
  ⇒1スロット辺りの最大認識量が2GB迄
  (仮に3GBのメモリモジュールが存在しても認識は無理かと)
  
となりますので、4GBモジュールの認識は難しいと思います。

仮にIntel945GM採用システムに対して最大3GBのメモリを認識するようなシステムを構築するのであれば、以下の様な形が必要だと思います。
 ◆オンボード1GB+メモリスロット2GB
 ◆メモリスロット2本(1GB+2GB)

ご参考までに。
Posted by wildcat at 2009年05月24日 09:42
4Gにならないかなというのは私も思っていたのですが
やはりダメでしたかー><

TZ愛用者としては残念でなりません(T^T;)
やはりチップセットの仕様でしょうか、今後のレポを期待しております^^
Posted by ほり at 2009年05月24日 12:23
>>wildcatさん
TZのチップセットは、945GMSです。
945GMSからメモリへのリンクはDDR2 533MHz1リンクなので、おそらく帯域不足になるだろうと思います。
945GMからは、DDR2 667MHz2リンクが出ています。
帯域的には十分でしょうし、Intelのテクニカルドキュメントにも最大4GBとなっています。(1リンクあたりが2GBという計算になるので4GBモジュール認識は無理なのかもしれませんが)
3GB認識は32bit制限かと思います。

そもそも、DDR2の4GBモジュールはMac専用だった気がするんですが、気のせいでしょうか。SZで4GBx1なら大丈夫なんでしょうか。むしろそっちの方が興味があります。

デスクトップで、リンク2本に対しスロット4本は当たり前ですし、G45なんかはDDR2 800MHz2リンクで最大16GB対応です。とすると、帯域不足というのも何となく間違っているような気がします。よくわかんないですけど、何が足枷になってるんでしょうか。電圧ですかね。VAIO付属のメモリはELPIDAの高級品だったりすることも多いですのでそんな気がしてきました。

長文、チラ裏、すいませんでした。
Posted by nyaa at 2009年05月24日 14:42
>>nyaa様
>TZのチップセットは、945GMSです。

そうでしたね、失礼致しました。
GMSだとメモリリンクは1ラインだけですね。
そうなると帯域とは関係なく、1ラインあたりに何GBまで認識するかしないかだけです。Intel945系、P965/G965で1ライン2GB、P3x/G3x以降で1ライン4GB認識の設計になったはずですので、仮にTZにメモリスロットが2本あったとしても2GB以上は不可能でしょうね

>>Intel945GM系
>3GB認識は32bit制限かと思います。

いえ、これは違うと思います。
ドキュメント上は4GB認識になっていますが、実際に4GB搭載してもPCのBIOS
レベルで3GB程度認識になってしまいます。
これはIntel945系の特性で、64BitOSを使用しても避けられない様です。
(チップセットが問答無用で3GB〜4GBのアドレスにデバイスを振り当てているらしいですが、ちょっと詳細ドキュメントは不明)

実際にIntel945GM等で2GB×2の搭載を試した事が何度かありますが、
大体同様の挙動でした。
この辺はネット上にも同様の情報があると思います。

この辺の制限が無くなってトータル4GB以上搭載できるのはP965系以降、
1枚4GBのモジュールが使用できるのが大体P3x/G3x以降になりますでしょうか。
(確実に認識するのはP4x/G4xチップセット以降かと)
Posted by wildcat at 2009年05月24日 15:32
>wildcatさん
>nyaaさん
とてもとても貴重な情報ありがとうございますm(__)m

チップセットの認識限界にぶつかってるのに、
思わず目の前にメモリーがあるというだけで反射的に試して勝手に玉砕してるだけなのに、
お二人ともに、とても詳しく解説いただいてすごく勉強になります。

この状況からすると、かなり難しい状況なのかもしれませんねー。

うーん、仮に3GBしか認識できなくても良いから、
物理4GBのメモリーが装着できたらなとは思っちゃうんですよね。。

これに懲りず、とりあえず出来る実験があったらダメ元でもやってみたいと思いますw

まだまだ知識不足感が否めませんが、その都度何なりと突っ込みやアドバイスいただけるととてもうれしいですm(__)m
Posted by kunkoku at 2009年05月25日 11:59
>ほりさん
ひとまず今回は玉砕しました(汗
かなり厳しい状況のようですが、それでもまた何か試せれば無理やりにでもやってみますw
Posted by kunkoku at 2009年05月25日 12:00
>>wildcatさん
>Intel945系の特性
知りませんでした。本当にそうみたいですね。
945系は955X派生だと思っていたんですが、全然違うんですね。
勉強になりました。
Posted by nyaa at 2009年05月25日 23:28