2009年08月05日

Intel製34nmプロセスSSD「X25-M」をVAIO typeTに載せる。


VAIOへのSSD換装アーカイブの一部として。

今回は、
Intelの34nmプロセスになった新型SSD「SSDSA2M080G2GC」。

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SSDとしてはMLCタイプで、
従来の50nmプロセスから34nmプロセスへと変更されたのが最大の特徴。

製造ラインに恩恵が及ぶところで
1年前に発売された時点での価格からすれば
最大で60%もコストダウンになったと言われる。
(従来モデルは既に値下がりしているけど。)

容量は、80GBと160GBの2種類で
シーケンシャルの性能としては
読み込み最大250MB/sec、書き込み最大70MB/sec
という点では従来モデルと同じだけど
ランダム性能は向上しているらしい。

ちなみに、
現在、BIOSからHDDパスワードを有効にした後に
パスワードを再度変更、もしくは無効にすると
SSDが使えなくなってしまうという不具合が発覚したために
市場では枯渇状態。

修正され次第復旧する見通しと、
既出モデルに関しては、近日中にファームウェアアップデートで修正予定。

・Intelから34nmプロセスとなった新しいSSD「X25-M、X18-M」発表!


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<32nmプロセス「X25-Mのベンチマークテスト>

まずは、
34nmプロセス「X25-M」の性能を
デスクトップPC(VAIO typeR master)に装着して
データの入っていない空の状態で
HD Tune Proでベンチマークを調べてみる。


●HD Tune Pro 3.50(読み込みテスト)


  『Read 64K』            『Read 512K』

  『Read 8MB』            『Random Access Read』

読み込みにおいては、64Kのみが平均220MB/sで
512KB、8MBでは、255〜259MB/sと
公称値どおり非常に高速かつ安定的なグラフとなっている。

ランダムテストは、
もちろんかなり速い結果とはなっているものの
50nmプロセスの1.8インチ「X18-M」と
特に変わらないというか、
それほど突出した性能は見受けられず。


●HD Tune Pro 3.50(書き込みテスト)


  『Write 64K』            『Write 512K』

  『Write 8MB』            『Random Access Write』

64KB、512KB、8MBともに
76MB/sの書き込みスピードを出していていて
公称値の70MB/sよりも高い値にはなっているけれど、
50MB/sあたりまで落ち込タイミングが
周期的にあったりもする。

ランダムテストでは
512byte、4KBといった小さいブロックは
かなりの高速な書き込み速度だった。


このテストをみる限りでは、
さすがIntel製SSDというべきか、
安定かつ高速な、
公称値にウソのない、とても安心して使えるSSDだとわかる。

ただ、ランダム性能に関しては
このベンチマークからだけでは体感するものは少ない。


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<VAIO typeTに装着してベンチマークテスト>

iconicon

SATAの2.5インチSSDを
毎度毎度、VAIO typeZiconに載せるのもどうかと思ったので、
今回は、VAIO typeT(TZシリーズ)iconに載せてみる事にする。

・VAIO typeT(TZシリーズ)に使えるSSDはどれだ?(前編)
・VAIO typeT(TZシリーズ)に使えるSSDはどれだ?(後編)

VAIO typeT(TZシリーズ)iconの場合、
VAIO typeS(SZシリーズ)前期型「SZ90〜SZ93」を含めて、
一部のSSDとの相性問題があってSSDを認識しないという事例がある。

また、
VAIO typeT(TZシリーズ)iconの2.5インチ搭載モデルの場合、
SATAコネクタが一世代前の
「Serial ATA150(Ultra SATA/1500)」になるため、
転送速度の最大値が、150MB/s以下に制約されてしまう
という条件が加わる。

それを踏まえて
CrystalDiskMark2.2、HD Tune Pro 3.50、PCMark Vantage
でベンチマークを集計。

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VAIO typeT(TZシリーズ)iconに、
34nmプロセス「X25-M」を装着は非常にスムーズで
その後のリカバリーも結論からすれば無事終了。

Intel製SSDを搭載してVAIOノートで認識されなかった事はまずないので
このあたりは非常に安心できる。


総容量80GBの内訳は、
リカバリ領域を差し引いたCドライブが約66.8GBで、
OSとアプリケーション以外の容量は約36.8GB。

そして、
以下がSerial ATA150の転送速度制限下でのベンチマーク結果となる。


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●CrystalDiskMark2.2

   『100MB』              『1000MB』

シーケンシャルの最大読み込みスピードは、
Serial ATA150の制限のために随分と頭を抑えられている感じで
逆に最大書き込みスピードは、
公称値の70MB/sがしっかりと出ている。

そして、
512Kのランダムアクセスに関しては
シーケンシャルと同等の数値を保っていて、
4Kのランダムアクセスでは、
VAIO typeT(TZシリーズ)iconに載せたMLCタイプのSSDとしては
最高の数値を叩き出している。


●HD Tune Pro 3.50(読み込みテスト)

  『Read 64K』            『Read 512K』

  『Read 8MB』            『Random Access Read』

  『File Benchmark』

HD Tune Proでの読み込みベンチマークでは、
Serial ATA150の制限のために
先に計測した本来の速度が半分以下に落ちているのがわかる。

まぁこれは本体側の規格なのでしかたがないとして
グラフ的にはとても安定しているので動作には申し分なし。

それに
ランダムアクセスのテストにはちっとも影響がないほどに高速で
よほど大きなデータ移動をする以外では
その差は感じる事はないかもしれない。


●PCMark Vantage(HDD Suite)

HDD Test Suite: 14705.0

実動作に近いベンチマークとしても
PCMark Vantage(HDD Suite)で
14000というスコアを出していて、
この数値は、VAIO typeT(TZシリーズ)icon搭載時としては
SLCタイプの「X25-E」の次に良い成績となった。


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【おまけのWindowsの起動と終了、休止と復帰】

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Windowsの起動や終了、休止と復帰の
速度をストップウォッチで計測。

『Windows Vista起動』
Windows Vistaロゴ表示    ・・・約31秒
画面切り替わり壁紙出現     ・・・約42秒
サイドバーガジェット表示     ・・・約51秒
IE8に「Yahoo!Japan」を表示 ・・・約60秒

『終了』・・・約35秒
『休止』・・・約25秒
『復帰』・・・約25秒

ほぼ、
WindowsVistaでの起動や終了、休止や復旧で
出せる速さは出ているようで優秀。


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2008年の秋にIntel製SSDが初めて登場した時は
その性能の高さにも驚かされたけど
飛びぬけて高い値段にも驚かされた。

あれから1年が経過して
各社のSSDも随分と改良が進んできたために
ほぼ拮抗するまでに性能が並んできてはいるけれど、
それでも、
ランダム性能の良さと、VAIOノートとの相性の良さという面では
Intel製SSDの信頼性は高い。

それに、
本当に高くて手の出しづらかった価格設定が
随分とこなれた事もあって、
このIntel製SSDを選びやすくなったというのが
実は今までと一番違うところかもしれない。

34nmプロセス「X25-M」では、
Windows7の登場にあわせて、
Trim機能に対応した最新のファームウェアや
Windows XPやVista上でSSDの性能を最適化するツールも
Intelから用意される予定があるそうなので、
それもまた楽しみ。


【VAIO typeP特集ページ】
【VAIO typeT特集ページ】
【VAIO typeZ特集ページ】

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この記事へのコメント
ランダム4kがうひひな感じですね
いらいらする要素は無さそうですし、アナログでもまだ十分やってける感じ
旧IntelはTrim対応しないみたいな話もありますけど、どうなんでしょう
なんせうらやましすぎて・・・・
Posted by nyaa at 2009年08月06日 11:34
>nyaaさん
シーケンシャルはどうしても頭打ちしちゃってますが、実際にはそんなに大きいデータを読み書きする事も少ないですし、これだけのスピードが出てれば、それが気になるというほどでもないですからねー。

それよりもランダム性能が持ち上がるのが素直にうれしいですねw

Trimコマンドは、こっちの34nmプロセスからみたいな事をニュースで見ましたが、これはファームアップにかかってると思いますから、少し様子をみてみたほうが良いかもしれませんね。。
Posted by kunkoku at 2009年08月08日 09:21