
VAIOじゃないPCを買うのなんて
VAIOが発売されてから一度もなかったのに、
見た目VAIO typeU(UXではなくてもうイッコ前)と同じスタイルと
小ささっぷりに惚れて「Viliv S5」を買ってしまった。
最近の情報をいろいろと耳にすると、
というかこのタイミングで買うのは非常にまずかったんじゃないか?
という懸念がよぎりつつも、
もう買っちゃった後なので、
元をとるべく使ってみようと決心して、
ついでに、ぼちぼちとレビューしてみる事にする。


「Viliv S5」は、
韓国のYukyung Technologies製で、
日本での販売は、BRULEという会社が行ってくれる。
メインのパッケージは、webで展開している広告と同じで
お姉さんと「Viliv S5」とが一緒に載ったカラーのパッケージで
何故だかそれだけで、いいじゃん!
と思ってしまうあたりが自分って単純だなと思いつつ。

ディスプレイだけに見えても
OSは、Windows XP Home Editionがのっかった
普通のWindowsマシンで、
CPUにAtom Z 520(1.33GHz)、メモリーが1GB、
チップセットがIntel System Controller Hub(SCH)US15W
GPUはチップセット内蔵のIntel GMA500という
まさにVAIO typeP
ストレージは、自分が選んだのは32GBのSSDで
バッテリーを装着しても約394gという軽さはかなりうれしい。


と、カタログ値で喜びつつも現物を触りながら
クオリティ的に少し気になる面もある。
ACアダプターを見ると
ちょっとその素材感というか作りが微妙だったり、
バッテリーを本体にハメるのに
異常にかみ合わせが悪くて、あやうくツメを割ってしまいそうになったりして
若干冷や汗をかいたり。。
まぁ、海外の製品ではよくある事だからそこまで気にしなくていいのだろうけど
こういった時に改めて日本の製品の制度の高さを実感させられる事もある。
それ以外は特に気になる事もないし
許容範囲内かと。


逆に、オマケで付いてきたレザーケースはかなり立派。
外側はレザー調で、内側はフェルトのようなやわらかい素材。
きっちり本体をロックできて、かつしっかり守ってくれるし、
さすが純正だけあってピッタリ。
難点を言えば、
レザーケースに入れてしまう事で
せっかくの本体の小ささがなくなってしまうというか、
サンドイッチのような状態でかなり厚みが増してしまう。
でも、あればあったでありがたい。
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本体の大きさは、
横約154mmx高さ約84mmx奥行き約24.4 mmと
非常に小ぶりで、
凹凸も少ないのでとてもすっきりしたデザイン。
上面にあるのは、
ヘッドホン端子とボリューム調整ボタン。


本体の右側面には、電源スイッチがあって
ロック機構も備える。
左側面には、
カバーをはずすと、リセットボタン、
マルチI/O端子、USB端子、USBミニB端子が現れて、
その下には電源端子が並ぶ。
外観からはわからないけれど
IEEE802.11b/gのワイヤレスLANとBluetooth 2.0+EDR、
さらにGPS Sirf Star3も内蔵している。


実際に使う時は、
タッチパネルの画面を触るか、
もしくは、ディスプレイの左右にあるハードウェアボタンで操作する。
左手側に、
ジョグボタンと、メニューボタン、
右手側に、
左クリックとなる[OKボタン]、右クリックとなる[Cボタン]、
仮想キーボードを呼び出す[キーボードボタン]の
主要5つのボタンを駆使して使うようになる。
ほぼどのボタンも押しやすいのだけれど、
ジョグボタンが、ちょっと小さくて倒しにくいために、
これでポインティングデバイスの操作できなくはないけど
かなりイライラする。
ので、タッチパネルを主体に使ったほうが
ストレスがない。


文字入力は、
[キーボードボタン]を押せば、
そのまま画面に重なるように、ソフトウェアキーボードが現れる。
タッチパネルなのでそのまま
押せば、入力位置に文字が入っていくのだけど
ソフトウェアキーボードと重なってると
見えにくいじゃん!?という突っ込みたくなる。
が、
これはうまく考えられてて
ソフトウェアキーボードの透明度を設定で変更できるので、
キーボードの下を見透かした状態でタイピングができる。
タッチすると、本体のバイブレーションが働くようになってるので、
意外と入力しているという気分にはなれやすい。
特に両手の指でタイピングすると
かなり早く文字入力ができるので便利な反面、
ひとつひとつのキーピッチが狭くて
間違えて押してしまう事もしばしばある。


ちなみに、[キーボードボタン]を押しながら
ジョグボタンを倒すと、
それぞれの四方の方向に対して、画面の向きを変える事もできるので
縦長に読みたいwebページを閲覧する場合には有効な手段。
それに、
左でも右でもどちらでも上に向けて表示が可能で、
その状態から、キーボードを出した時は、
画面にソフトウェアキーボードがカブりにくくなるというメリットもある。

それと、
通常のWindowsの壁紙を表示する意外に、
「viliiv MID」というCube型のアイコンを表示して、
自分の使いたいアプリを登録しておけば、
そのアプリをサクっと表示できるというモードも標準で備えている。
これだと、
非常にシンプルな表示方式で
ひとつのアイコンもそこそこの大きさがあるから
かつ指でボチっと押しても、誤って隣のアイコンを押す事もないし、
車に載せた時のオペレーションには
とても便利なモードになると思われる。
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ちなみに、
VAIO typeP
厚さに関しては、「Viliv S5」のほうがあるけれど、
さすがにキーボードがないだけあって、
トータルの体積は非常に少ない。
重量にしても400gを切る軽さだし
PCを持ち運ぶという事だけを考えると、
荷物がより減らせるというメリットがある。
そもそもキーボードがあるなしと
ディスプレイの大きさの違いがあるので
単純に比較すればいいと言うものではないのだけど、
一応お約束として。。


さらについでにiPhoneと比較。
こうやってみると、いかにiPhoneが小さくて薄いかがわかる。
実際、iPhoneがあれば、やりたい事の大半は出来てしまうのだけど
Windows機として考えれば
「Viliv S5」のコンパクトさは非常に魅力的ではある。
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ようやく触りなれてきたので、
自分のよく使うアプリをセッティングしつつ
今日から本格的に使って
また後日レポート予定。
続く。
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