2009年08月24日

ブレに強くて高性能をコンパクトに詰め込んだサイバーショット「DSC-WX1」

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サイバーショットの新シリーズとなる
「DSC-WX1」と「DSC-TX1」の実機サンプルに触れてみたので、
ファーストインプレ。

まずは、「DSC-WX1」から。

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<高性能をコンパクトに詰め込んだWX1>


「DSC-WX1」は、沈胴式レンズを採用した
非常にスタンダードなカメラデザイン。

余計な凹凸をなくしたり
エッジを利かしたスクウェア状なデザインになって
シンプルなボディラインでありながらも
かつ金属の質感から非常に高級感を持っている。

カラーバリエーションとしては
シルバー、ブラック、ゴールドの3色で、
今回のモデルでは、
表面に見える部分として
レンズ周辺のリングや沈胴式ズームレンズも
それぞれ同色カラーで統一。



カラーリングに関してさらに突っ込んで言えば、
シルバーモデルは、
ボディ側はどちらかというとチタングレーで
いつもはスタンダードすぎてあまり見向きもしないカラーなのに
なかなか渋くて良い感じ。

また、
落ち着いた金色の輝きを放つゴールドも
かなりおしゃれだし、
全身を黒く覆われたブラックモデルも
精悍なスタイルに見えてそれぞれに
質の高い情実な雰囲気を醸し出している。



そしてまず驚いたのが
web画像からではあまり伝わってこなかった
「DSC-WX1」本体のコンパクトさ。

「DSC-WX1」
外形寸法:幅90.5×高さ51.8×奥行19.8mm
バッテリーメモリースティックを含む重さ:約149g

「DSC-W270」
外形寸法:幅97.6×高さ56.6×奥行22.6mm
バッテリーメモリースティックを含む重さ:約164g

縦幅も横幅も奥行きも
全てにおいて「DSC-W270」よりも小さくなっていて
さらにボディに余計な凹凸がないために
とてもスッキリしている。

重さも15gほど軽くて
持って出かける時の事を考えると、
少しでも小さくて少しでも軽いほうが良いので
これは非常に魅力的。


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<カメラ性能と機能が同時に向上>


本体が小さくなったからというわけではないけれど
パッケージも小ぶり。

本体以外の付属品として入っているものは、
・マルチ端子専用USB・AVケーブル、
・リチャージャブルバッテリーパック
・バッテリーチャージャー
・リストストラップ
・CD-ROM、取説

メモリースティックDuoは別売。

もともとシンプルな構造で、
本体の底面のフタをスライドして開くと
バッテリーとメモリースティックDuoを収める場所がある。

付属しているバッテリーは「NP-BG1」で、
バッテリー残量は3段階のみ表示となるけれど、
別売の「NP-FG1」を装着した場合には、
バッテリー残量を分単位で表示できるようになる。

バッテリーの持ちに関しても、
公称値で、
「DSC-WX1」が約330枚/175分、
「DSC-W270」が約330枚/165分と
同じバッテリーでもほんの少しスタミナ性能が延びている。


従来のWシリーズから「DSC-WX1」にいたるまで
電源を入れると、円筒のレンズが飛び出すという
スタンダードなカメラタイプ。

だけど、
今回はソニーのサイバーショットとしては大きく転換、
今まで採用しつづけていた
カールツァイスではなく、
このモデルではデジタル一眼レフカメラ“αシリーズ”で
高品位なレンズと称されるGレンズを採用。

広角で24mmという非常にワイドで
かつ広角端時でF2.4と非常に明るいレンズとなっていて
望遠も120mmまでをカバーするので
撮影範囲がとても広くて撮影の自由度が高いのが特徴。


もともと「DSC-W270」も広角28mmと広いので
広々とした写真撮影には困りはしないのだけど、
もう一段進んで広角24mmになると
さらに余裕のあるパノラマのような風景写真が撮れたり、
狭い室内でもしっかりカメラの枠の中に全体を収める事もできる。


ちなみに、
「DSC-TX1」では
広角側は35mmからスタートとなるので
そういった意味では、ワイドな撮影をするには
ちょっと苦しさもある。

逆に望遠は140mmまでをカバーする。


撮影モードは、
基本的に緑色したカメラマークの
「おまかせオート撮影」にしておけば、
カメラ自身が撮影するシーンを自動的に認識して
例えば、人の顔があれば人物モード、
近くの被写体があればマクロモードといった具合に切り替わって
自動的に出来る限りいい写真を撮ろうとしてくれる。

初心者の人に使ってもらう時には、
「EASY」モードにしておけば
液晶画面にはバッテリー残量と、後何枚撮れるか
という情報だけが大きく表示されて、
余計な操作に迷わないシンプル操作も可能だし、
だんだん慣れてきて自分でもっと積極的に
周りの状況に合わせて撮影したいと思えば、
「シーンセレクション」や「プログラムオート」
を利用する事ももちろん可能。


サイバーショットの基本機能の一つとなっている
人の顔を検出する「顔認識機能」は、
大人の顔を優先させたり、子供の顔を優先させる事ができるのはもちろん
たくさんの顔が映っていても、
その中でも自分の子供の顔だけを一番に優先したい場合には
四角いカーソルが出ている時に決定ボタンを押しておけば
カメラに覚えこませる事もできる。

いったん覚えこませておけば、
カメラから顔がはずれようと、電源を切ろうと
またカメラの枠内に入ってくれば
その顔を優先して
フォーカスから露出、ホワイトバランスをあわせて撮影が出来るので
自分の子供の顔だけをより綺麗に撮りたいという願望をかなえてくれる。


「DSC-WX1」になって搭載されたのが
メカニカルシャッターを使った高速連射。

メニュー画面から設定を呼び出す事もできるのだけど、
シャッターボタンの右の横に専用のボタンとして割り当てられていて、
ここを押すと、
即座に秒間で10枚、5枚、2枚の設定を選んで
高速連射撮影が可能になる。


早速、高速連射の最大の10枚設定のHiモードを試してみる。

一度だけシャッターを切ると
カシャカシャカシャっという音がして
あっという間に10枚を撮影してくれる。

ただし、一瞬のうちにその10枚を記録してくれるわけでなくて
撮影した後に“処理する時間”が存在する。

と言う事は
その瞬間に狙いを定めて使うには非常に有効な撮影方法ではあるものの
つぎつぎに写真を撮りたい場合にはあまり向かないかもしれない。

もちろん、
5枚や2枚という高速連射であれば
その待たされる時間は短縮されるので、
高速連射したいタイミングと
その後の撮影できない間との兼ね合いを見極めて、
ここぞという時に使えば威力を発揮するかもしれない。


その高速連射を活用したのが
「人物ブレ軽減モード」と「手持ち夜景モード」。

普通に一度だけシャッターを切ると
高速で6枚の写真を撮って
それらを重ね合わせて1枚のブレとノイズの少ない写真を作り出す
という複合技。

特に夜のような暗い中での撮影の場合だと
いくら手ブレ補正機能がついていても
それでまかなえるものではなくて
三脚でも使わない限りはかなりの率でブレてしまうし
かつISO感度が上がり気味になってノイズ感たっぷりの画像になってしまうのが
このモードを使えば、
少しでもブレとノイズを抑えた写真が撮影できる。

室内程度のちょっとした暗さくらいであれば
処理時間は2秒程度なので待てない時間でないので
実際に使っても10枚の高速連射よりは実用的。

夜間で撮影すると
どうしてもノイズ除去の処理時間がかかるので
1枚が出来あがるのにある程度待たされるのは留意しておく必要がある。


もう一つ高速連射を応用してつかるのが
「スイングパノラマ」。

モーとを「スイングパノラマ」にして、
あらかじめどちらの方向へ振るのかの設定を決めておいて
撮影ボタンを押しながらカメラを振っていくと
秒間10枚という高速連射で撮影された画像をつなぎあわせて
パノラマ写真を作り出すというもの。

ある程度までならカメラを振りがゆがんでしまっても
手ブレ補正も利いているし
実際にはゆがみの少ない真ん中あたりだけを抽出してるので
意外とまともなものができあがる。

ただし、
もしもそのカメラの中に動くものが入ってしまったりすると
その部分だけおかしな画像になってしまったりするので
出来ればそういった影響の少ない
遠くの景色のようなものに使うのが向いているかもしれない。


オマケ的な機能として考えられている動画撮影も
1280×720ピクセルという
ハイビジョン画質(MPEG-4 AVC/H.264)で記録できるので
これも意外と重宝する。

「DSC-W270」では固定
動画撮影中のズームにも対応するようになって
ビデオカメラ的に自分の思ったとおりの構図に変えながら
撮影できるのはありがたい進化。

ただし、
この動画はあくまでもMPEG-4であって
ハイビジョンハンディカムで採用されているAVCHDでない。

ので、
普通にPCに取り込んで再生するには何の問題もないのだけれど
ソニー製のビデオカメラの取り込みが可能なBDレコーダーにつないでも
ちっとも取り込んでくれないという点には注意が必要。

この辺はツメの甘さを感じる。

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とても短時間でしか触れていないので
撮影サンプルを載せるにいたってないけれど、
同じ被写体を「DSC-WX1」と「DSC-W270」で撮影した画像を
見比べてみると
やはりレンズの明るさと
「裏面照射型構造」のCMOSセンサー“Exmor R”の恩恵を受けて、
そのノイズ感が減っているのはよくわかる。

ただ、
デジタル一眼レフカメラで撮影した画像までを期待してしまうと
それはかなり厳しくて
あくまでも、コンパクトデジカメという領域の中でがんばっている
と理解したほうが良い。

特に近年のコンパクトデジカメって
手ブレを防ごうとするあまりに
ISO感度ばかりを上げる傾向があって
そのために撮影した画像をパソコンの画面でアップにして見たら
妙にザラザラとした写真になってるという印象が強かった。

だけど
それに比べると、
レンズがシンプルに明るくなっているだとか
“Exmor R”で光をたくさん取り込めるだとか
とてもカメラ的にわかりやすい性能が上がっているおかげで
単純に、ISO感度を低くしたり、
速いシャッタースピードで撮影が出来るという事なので
今までのカメラと比べれば確実にノイズ感やブレが抑えられるというのは
このカメラの非常に大きい利点に思える。

“TXシリーズ”の「DSC-TX1」に続く。


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この記事へのコメント
ソニーに限らず、最近のコンデジは
「画素優先」ではなく
「画質優先」の製品がちらほらしてきましたね

・・・いい傾向だと思いますw
Posted by けいじゅ at 2009年08月24日 22:41
>けいじゅさん
いい加減、画素も必要十分なところに来てますから、そろそろ本質を見極めないといつまでたってもコンデジで良い写真が手に入りませんからねー。

ある意味、デジタル一眼の世界にソニーが入ったからこそ、コンデジの技術もいいところをついてきてるのかな?と思いますw
Posted by kunkoku at 2009年08月26日 21:01