2009年11月15日

「VAIO Xシリーズ」を分解してSSDを換装してみる(後編)



・「VAIO Xシリーズ」を分解してSSDを換装してみる(前編)
の続き。

XシリーズiconにIntel製のSSD「X18-M」を載せて
パフォーマンスに少しでも変化があるのか?の実験。

とその前に留意すべき点。

Xシリーズiconの、
ソニースタイルのVAIOオーナーメードで
128GBや256GBを選択した場合は
Serial ATAとなるインターフェースのSSDが採用されるけれど、
店頭モデル、もしくはカスタマイズで64GBを選択した場合は
SSDはUltra ATAとなっているので
今回のような換装はできないという事には注意が必要。

それと、
Serial ATAのSSDを搭載しているとはいえ
Xシリーズのチップセットはその仕様からUltra ATAとなっていて
そこをつなぐために“変換ボード”を経由させていて
どうしてもSerial ATAのSSDが持つ
本来の性能全てを引き出すことはできない。

そういった状況下で
もともと搭載しているSamsung製のSSD(128GB,256GB)と
Intel製のSSD「X18-M」との間で差がでるのかは微妙ではあるのだけど
その結果が知りたいので
ベンチマークテストを一通りテストしてみた。

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●CrystalDiskMark 2.2


『Samsung製SSD』      『Intel「X18-M」』

変換アダプタによる頭打ちがある条件下の中で
読み込みの速度としては
「X18-M」のシーケンシャルは
Samsung製SSDよりも10Mbps上回りつつも
書き込みのシーケンシャルは逆に10Mbps下回る。

512Kのランダムアクセスは
読み込みでは両者ともになかなかの速度を保ちつつ
書き込みにいたっては速度低下がどちらもほぼないといっていい。

4Kランダムアクセスでは
さすがにIntel製SSDの得意とするところで
特に「X18-M」の書き込み速度がかなり高速なのがわかる。

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●HD Tune Pro 3.50

『Samsung製SSD』

  『Read 64K』          『Random Access Read』
 
『Intel「X18-M」』       

  『Read 64K』          『Random Access Read』

HD Tune Proの読み込みテストをしてみると
Samsugn製SSDも安定しているものの
それよりも「X18-M」には終始安定性が感じられる。

そしてランダムアクセスを見てみると
極端な差ではないにしても
「X18-M」のほうが高速となっている。

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SSD単体でのベンチマークがわかったところで
VAIO Xシリーズの全体的なパフォーマンスには
どれくらい影響があるのかをベンチマークで測定。

●Windows Vistaパフォーマンスの評価
Windows7が快適に動作できるかどうかを調べる
ベンチマークアプリ。
VistaからWindos7になって最高評価を5.9から7.9へと引き上げられた。


『Samsung製SSD』      『Intel「X18-M」』

同じ本体なのに
プロセッサやメモリーの評価に誤差が生じていたりするものの
ストレージ評価のプライマリハードディスクを見てみると
Samsung製SSDが6.3、
「X18-M」が6.5
と、ほんの少しだけ高く評価されている。

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●CrystalMark 2004R2
CPUやメモリー、HDD、グラフィック
のパフォーマンスを計測できるベンチマークソフト。


『Samsung製SSD』      『Intel「X18-M」』

ストレージ評価の[HDD]では
「X18-M」のほうが高いスコアになってはいるけれど
トータルスコアとしてみると
ータルベンチで計測すると
他のスコアの大小が絡んできて結果としては
大きくは変わらない様子。

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●PCMark05 Build 1.2.0(Basic版)
CPU、メモリ、HDD、グラフィックスなどの性能を計測する
futuremarkの統合ベンチマークソフト。
PCMark05からマルチコア/スレッドに対応。


『Samsung製SSD』      『Intel「X18-M」』

System Test Suite(PCMarks)     :1496   1587
HDD_XP Startup(MB/s)          : 34.76   47.95
Physics and 3D(FPS)            : 7.61   8.94
TransParent Windows(Windows/s)  : 87.37   88.42
3D_Pixel Shader(FPS)            :1.1   1.09
Web Page Rendering(Pages/s)     : 0.73   0.74
File Decryption(MB/s)           : 18.09   16.17
2D_Graphics Memory_64 Lines(FPS) : 196.22  191.8
HDD_General Usage(MB/s)        :27.0   33.91
Audio Compression(kB/s)         : 479.64  541.1
Video Encoding(KB/s)           : 147.59   146.63
Text Edit(Pages/s)             : 29.86   29.91
Image Decompression(MPixeles/s)  : 8.21   8.35
File Compression(MB/s)          :2.36   1.48>
File Encryption(MB/s)            :5.55   8.32
HDD Virus Scan(MB/s)           : 25.97   33.48
Memory Latency_Random 16MB(MAccesses/s): 5.56  5.74


このベンチマークテストで
ようやく「X18-M」の性能の良さを象徴するような結果となった。

ひとつひとつの詳細テストを見ても
特にSSD的な速度での恩恵と思える内容になっている。

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実動作でWindowsの起動や終了、
休止から復帰をストップウォッチで計測。

    『Samsung製SSD』  『Intel「X18-M」』

Windows7起動
 ・画面切り替わり :約40秒    約39秒

 ・サイドバーガジェット表示
 ・常駐アプリ全表示
 ・ネットワーク接続
          :約1分25秒  約1分18秒

終了(シャットダウン) :約32秒  約25秒
(Xシリーズは、どうもバックグラウンドで動作しているアプリがあって
それを終了するタイムラグがあるため8〜9秒余計にかかっている様子。)


休止状態         :約24秒    約20秒
復帰(ネットワーク接続):約39秒    約32秒

あまり成果はあらわれないだろうと思っていたけれど
ほんの少し「X18-M」が早いという結果に。

大きなデータを外部から転送する場合や
アプリケーションをインストールするといった
書き込み作業の時には
シーケンシャルの書き込み速度の差から
Samsung製SSDよりは若干遅くなるだろうけれど
アプリケーションの起動や普段利用する動作は、
ランダムの読み書きの性能から
「X18-M」のほうが若干早く感じられる。

チップセットによるインターフェースの制限下にあっても
ほんの微差とはいえ
Intel「X18-M」は高速化の余地があったという事だけはわかった。

まぁ正直な話、ものすごく劇的に違うわけではないし、
SSDの容量からすると対費用効果は薄めで
(今のところ「X18-M」は80GBか160GBのラインナップ)
無理して換装するほどのものだろうか?
という疑問点はあるけど。


・「VAIO Xシリーズ」の実物を見て触ったそのクオリティ!(前編)
・「VAIO Xシリーズ」の実物を見て触ったそのクオリティ!(後編)
・VAIO X Series 開発者トーク(動画版)
・「VAIO X Series」の初期セットアップ(動画編)
・「VAIO Xシリーズ」のワイヤレスWANを活用してどこでもwebモバイル。
・「VAIO Xシリーズ」に合わせて使いたいアクセサリー。

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この記事へのコメント
変換基板の制限があるとはいえ、さすがIntelSSDですね。ランダムライトの差からWeb観覧や動画再生時に数字以上に体感の違いがでそうですが、その辺は如何でしょうか?
Posted by Eee at 2009年11月15日 18:00
Atomの2GHz、128GBのSSDのXを使っていますが、WMVやMPEGを挿入したパワーポイントの動画再生はカクカクして使用に耐えられません(メディアプレイヤーで再生するには問題ないのですが)。
CPUかグラフィックのショボさでしょうね。ショックです。
Zにするべきだったと少々後悔しています。
Posted by komeshi2003 at 2009年11月17日 01:23
>Eeeさん
Intelのランダム性能の良さはでてますねw
ただですね、Samsun製SSDもなかなかの速度を持っていて、それでIntel製に換装して微増という感覚なので、大きなアドバンテージにはならないですね(^_^;)
2つを比べれば、ほんの少しIntelが早いなとは思いますが、劇的な速度向上とはいかないので難しいとこですね。
Posted by kunkoku at 2009年11月17日 15:13
>komeshi2003さん
普通にweb閲覧したりシンプルなオフィスアプリを使うにはどうにかなりますが、ちょっと本気になって使おうとすると何かと厳しい部分は出てきてしまいますね。

Atomとチップセットの限界というか(汗
比べてはいけないのだと思いますが、やはりTシリーズやZシリーズのパフォーマンスの高さは圧倒的ですものね。

私の場合は、完全に割り切って普段の受動的な使い方ではXシリーズ、何かを作ったり作成したりといったアクティブな作業をする場合にはZシリーズと、使い分ける事にしています。
Posted by kunkoku at 2009年11月17日 15:36
変換チップが厳しいですね。
NCQに関するベンチかけられておりませんが
intelの強みはなんといっても並列読み出しの速さ。

新版ではQD=64とかでベンチがかけられるのですが 並列の方が早くなるのが分かります
でも変換チップがかまされていると意味がなくなるはずです。
intelは起動時のスタートアップが激速いのはこのため。
裏でウイルススキャンしていても気にならないとか。

それでもまだランダムが速いから恩恵はあるといった感じでしょうか?

あとはバッテリはサムスンの方が持つはず。
となると変換付けるのであればどうせNCQ使わないサムスンSLCがベターな選択かもしれません。
Posted by NなAおO at 2010年07月18日 13:48
>NなAおOさん
そうですねー、まだ直結できるなら恩恵が受けられたのかもしれないですけど、ランダムの速さの部分だけにとどまったというところですね。

Xシリーズもそこがチップセットで改良されれば、もっと高レスポンスマシンに化けるのかな?という期待感もありますね。
Posted by kunkoku at 2010年07月24日 23:15