2012年01月27日

コンパクトながらも高いカメラ性能を持つデジタル一眼カメラ「NEX-7」(その1)

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ミラーレスのAPS-C搭載αシリーズとして登場したNEXシリーズに
“7"を冠する型番を備えたデジタル一眼カメラ「NEX-7」が発表されてからというもの
今か今かと待ちわびていたのに、タイの洪水の影響を受けて発売が延期になりながらも
ようやく発売されて、やっと手にする時が来た。

NEXシリーズは、これまでもいろいろ触ってるから、
いくら機能が良くなってるとは言っても、そんなに言うほど使い勝手は変わらないだろ?
と思ってたら、予想に反していじればいじるほどおもしろくて
到着した日はまる1日遊び倒してしまった。
(で、blogを書きそびれた。)

そんな、ちょっと今までのNEXシリーズとは違うぞと思わせられる
NEX-7をレビューしてみる。

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●おもてなし感たっぷりのパッケージ

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デジタル一眼カメラ「NEX-7K」のパッケージは、
本体のボディカラーと合わせてブラックを基調にしたもので、
αのシナバーカラー(辰砂色)がクッキリと目立つ。

このまま箱状になっているのかと思っていたら、
どうやら外装を剥がすがごとく、折を開けると初めてその母体が姿を現す。

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いきなりエライ凝った作りだなーと思いながら最初の箱を取り出して開けてみると
まずそこには2つに区切られたスペースに、
準備編と操作編をかかれた取扱説明書が目に入る。

ここに書類やCD-ROMが入っているようだ。

そしてその下には、
「NEX-7」というタグのついたライトグレーのボディクリーニングクロスがかかっている。

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それをめくると、ドーンと黒いケースに鎮座する
NEX-7の本体とキットレンズ、ストラップが目に飛び込んでくる。

それも一つ一つ型を切り取った所定の位置に保護されるように埋め込まれていて、
ここ最近の商品にはない手厚いおもてなし感をアピールしている。

ちなみに、本体の底にももう一段トレイがあって、
そこにも付属のアクセサリー類が入っている。

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全てを取り出してみると、
本体とキットレンズ「SEL1855」の他に
レンズフード、レンズキャップ、レンズリアキャップ、
バッテリーチャージャー 「BC-VW1」、リチャージャブルバッテリーパック 「NP-FW50」、
ショルダーストラップ、ボディクリーニングクロス、ボディキャップ、
アクセサリーシューキャップ、アイピースカップ、USBケーブル、CD-ROM
といった付属品が入っている。

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●「NEX-7」の外観と性能をチェックする。

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NEX-7のボディ本体は非常にコンパクトでありながら
イメージセンサーは、いきなりデジタル一眼カメラ“α77”に搭載している
有効約2430万画素“Exmor”APS HD CMOSセンサー
進化した画像処理エンジン「BIONZ(ビオンズ)」ともにこの小さなボディに同じものを搭載!

さらにNEXシリーズとして、
メカニカル後幕シャッターと同調してスリット露光をする「電子先幕シャッター」を採用して
初代NEX-5よりもレリーズタイムラグを約1/5の0.02秒、
コントラストAFの速度も2倍以上速くなっていて、
さらに「速度優先連続撮影」モードで、最高約10コマ/秒の高速連写が出来るようになっている。

この動作の部分に関しては、同じく新モデルのNEX-5Nも備えているのだけれど、
この有効画素が約2430万画素と非常に大きくなっていながら
このレスポンスを維持しているところが、これまた凄かったりする。

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NEX-7のボディは、高機能を詰め込みながらもコンパクト性を維持しつつも
その撮影する道具としての機能美を追求したデザインとなっている点にも注目。

本体の上面カバーと前カバーはマグネシウム合金で作られていて、
軽量かつ剛性の高さを維持しつつ
シャッターボタンやナビゲーションボタン、2つのダイヤルキー、ソフトキーは
金属の塊から一つ一つを削り出しで出来ていて、
その鋭角的に切り取られたスパルタンなデザインと
手に触れた時の金属の冷ややかさから受ける質感はかなり高い。

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グリップ部の素材には、Aマウントのαシリーズと同様に肉厚のラバーを
前から背面に回りこむ部分にまで採用していて、
親指のとっかかりのある形状で、ガッチリとしっかり支えられるホールド性はかなり良い。

それから、SONYロゴやNEX-7の型番、
そして背面にある再生ボタンやフラッシュポップアップボタンにしても
ただ単純に塗装してあるのではなくて、掘り込んだところに色入れを施してあって
使っていて剥がれないように処理されていたり、
αロゴには、反射するシルバーのルミナスロゴになってたりと
細かいところにいちいちクオリティを感じさせられて、
ついつい時間を忘れてサワサワしてしまう自分がいる…。

NEXシリーズと言えば、どっちかというとサイバーショットに近いデザインだったけれど、
このスパッと切り取られたストレートなボディラインと
ラバーグリップの回り込み、そして全身をブラックで覆われているという事からも
“カメラ”を感じさせられる佇まいを持っている。

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背面の液晶モニターは、視野率100%の
高コントラストで深みのある黒を再現する「TruBlack」を採用した
約92.1万ドット3.0型ワイド「エクストラファイン液晶」。

その液晶モニターは、2点のチルト可動式になっていて、
ボディ背面から上方向に約90度、
そして下方向に約45度チルトさせることができるから
ハイアングルでもローアングルからでも自在に狙える。

さすがにα77のように左右への首振りはないけれど、
α55の1つの支点を軸に液晶が回っていたよりも
カメラ本体と見る方向がブレないのでNEXのチルト機構は使いやすい。

このあたりは従来のNEXシリーズ譲りと言えるし
実は細かいことを言うと、NEX-5NやC3とは支点となる位置が違っていて
上方向には90度まで傾けられるのはNEX-7だけ。(5NとC3は80度まで。)

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そして、なんといってもNEX-7ならではのウリの一つが、
α77にも採用されている有機ELの「XGA OLED Tru-Finder(トゥルーファインダー)」を
搭載しているという事。

NEX-5Nであれば、別売の電子ビューファインダー「FDA-EV1S」を用意すれば
同じ性能のファインダーを搭載する事が出来るのだけど、
これが、NEX-7には最初から搭載されている。

「「XGA OLED Tru-Finder」は、235.9万画素という非常に決めの細かい解像度で
被写体の細部まで確認も出来るからきっちりとピント合わせするにも問題はないし、
忠実な黒を再現する高いコントラスト、広い色域、応答性の速さといった
自発光する有機ELならではの利点から、
暗い場所の撮影をする場合に光学ファインダーだと見えない箇所もしっかりと視認できるし
動きの早い被写体を追いかけても、通常の電子ビューファインダーにあるような
ブレだとか残像が残ってしまうというような事がささいな事を気にせずに撮影に集中できる。

ファインダーを覗くと、視野率100%という
見えているままがそのまま映像として記録されるという当たり前が当たり前にできて
33.1°という大きな視野角があったり約23mmというハイ・アイポイントといった見やすさもある。

この有機ELは、α77でも体感済みだけど、
ぶっちゃけ、電子特有のというか光学ファインダーとは違うよねという感じはあるけれど
NEXシリーズの場合、そもそもが液晶ディスプレイを見て撮影するのがデフォルトになっていて
液晶ディスプレイで全てを把握して撮影するというスタイルが構築されていた事を考えれば
逆に有機ELのファインダーを覗いて撮影する時の違和感はそこまで大きくない。

というか、今まで屋外で外光が強すぎて、
いくら「TruBlackディスプレイ」とは言え、液晶ディスプレイだと見えづらい事があったりして
それを思えば、いつでもファインダーを覗いて撮影できるというのが
これほどありがたいと感じる事はない。

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それから、光学ファインダーにはない電子ビューファインダーの利点の一つに
レンズの捉えた映像を見ながら
その状況のインフォメーションがファインダーの上下に表示されて常に確認できる事と、
さらに設定から「水準器」や「ヒストグラム」も表示させて撮影が出来たりと
液晶ディスプレイを見る感覚と同じ便利さを
そのままファインダー越しに利用できる。

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背面の液晶ディスプレイ側では、
「グラフィック」、「全情報表示」、「文字サイズ(大)表示」、「情報表示なし」、
「ライブビュー優先」、「水準器」、「ヒストグラム」、「ファインダー撮影用」、
の8種類の画面表示が選べるようになっていて、
これは、ファインダーと連動しているわけではないので、
液晶ディスプレイ、ファインダーそれぞれ個別に設定が出来る。

例えばファインダーには、「水準器」を表示、
液晶ディスプレイには、「ファインダー撮影用」の情報だけを映すといった事もできる。

それに、被写体を確認するだけの役割だけじゃなくて
メニュー画面を呼び出してもそのままグラフィックUIが見えるし、
再生ボタンを押して、撮影した画像をチェックするといった事が出来るのも
屋外では圧倒的に便利だったりする。

光学ファインダーじゃなきゃねという感情も昔からあるのはわかるけど、
これだけある電子ビューファインダーの利点を活かすと
撮影ははるかに楽になれるし、楽しくなる。

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さらに、NEX-7のボディには、
ガイドナンバーは6(ISO100・m)、照射角は18mmをカバーする
ポップアップ式のフラッシュを内蔵する。

充電時間は約4秒で、フラッシュモードには
外部フラッシュ用のワイヤレスも備えている。

従来のNEXシリーズには、上部に別ユニットとしてフラッシュを装着できるのだけど
どうしても、装着した分だけ本体が大きくなってしまうし、
よくある付け忘れて、光量が足りない場所に遭遇した時にシマッタァ!なんて事もよくある。

それが、NEX-7なら普段使わない時はスッキリ内蔵されているし
使いたい時だけシャキっと登場させて使えるというメリットは大きい。
本当にあるとないとでは大違い。

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さらに、従来のEマウントにはなかった
オートロックアクセサリーシューも搭載しているのも
今までのNEXシリーズと異なる所。

Aマウント用のストロボや外付け液晶モニター、マイクといったアクセサリーを
そのまま使えるので、完全にAマウントのカメラと共用が可能になる。

こうなると、Aマウントの資産がそのままNEX-7に引き継げるようになるので、
これは相当強烈なサブ機になってくれる。

こうしてみると、
従来のNEXシリーズに何か少し足りていなかったカメラらしさというか、
デジタル一眼の拡張性が自然と持てているのがNEX-7なんだなと感じる。

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本体の外形寸法は幅約119.9mm×奥行き約42.6mm×高さ約66.9mm。
本体のみの重量は約291gで、バッテリやメモステ含めた重量は約350g。

実際には、NEX-5Nよりは一回りサイズも重量も大きくなっているけれど
有機ELビューファインダー、内蔵フラッシュ全てを内包して
このデザイン内に納めている事のほうがむしろ驚きだったりする。

このNEX-7の実際の本体部分は、背面の液晶部分を省いて
さらにグリップ部のバッテリーやメモリーカードの入る部分を差っ引いて考えると
それがいかに小さな体積であるかがわかる。

よくよく考えると、有機ELビューファインダーもフラッシュも全てを内包していながら
よくもまぁこのサイズに抑えこんだなというべきか。

ちなみに、リチャージャブルバッテリーパック 「NP-FW50」で、
その横に“メモリースティック PRO デュオ/PRO-HG デュオ”、SD/SDHCメモリーカード
のカードスロットを備えているというのはNEXシリーズ共通。

撮影可能枚数は公称値で
ファインダー使用時で約350枚、液晶モニター使用時で約430枚
動画撮影可能時間は、約100分。

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外観と性能を把握できたら、次は実際にNEX-7を使ってみようという事で
かゆい所に手が届くそのオペレーション機能や
拡張幅が広がるレンズやアクセサリーについても書いてみよう。

という事で続く。



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