2012年10月24日

“ウォークマン”Fシリーズを音楽プレーヤーとして使ってみる。

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・“ウォークマン”Fシリーズの「ガンメタリックシルバー」を触ってみる。
の続き。

さてさて、“ウォークマン”Fシリーズを音楽プレーヤーとして使ってみよう。
Androidベースで動作する“ウォークマン”Fシリーズの場合、
音楽を聴くのは、「W.ミュージック」というアプリを使う。

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●専用アプリ「W.ミュージック」で出来る事。

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本体のホーム画面の下の一覧左にある「W.ミュージック」アイコンをタップするか、
もしくは、ウィジェットをタップすると、「W.ミュージック」アプリが起動するのだけど、
ウォークマンFシリーズには、本体の側面にある「W.ボタン」が備わっていて
これを押すと、ディスプレイの中央に
「W.ミュージック」のミニプレーヤーが即座に起動する。

実際メインに操作する場合は、「W.ミュージック」アプリを使うのだけど、
すぐに音楽を操作したいという時にとっても便利なボタン。

例えば、ブラウザを使っている時やアプリを動作している最中でも
音楽を聴きたいなとか曲送りしたいという場合に便利だったり、
スリープ状態からでも
ロック解除なしに「W.ボタン」を押してすぐミニプレーヤーが操作できる。


「W.ミュージック」のミニプレーヤーで出来る事は
必要最小限の操作(再生、停止、曲送り、曲戻し)のみ。

右上のアイコンをタップすると2パターンに変化して
ひとつは操作したいアイコンをタップして使うタイプで、
もうひとつはタップで再生と停止、左右のフリックで曲送り、曲戻しができるタイプ。

後者ならある程度慣れてくると画面をいちいち確認しなくても
カバンの中に入ったまま操作もできてなかなか便利。

詳細を弄りたい場合は、
アルバムジャケットをタップすると、メインとなる「W.ミュージック」に移行する。


メイン「W.ミュージック」は、ホーム画面に、
「ライブラリ」、「おまかせチャンネル」、「カバーアートビュー」の
3つの再生メニューで構成されている。

基本、「ライブラリ」に転送した音楽がズラズラっと入っていて
ここから個別に好みの楽曲を見つけて再生する。

まず、例えば『アルバム』表示では、
ジャケット写真とアルバム名、アーティスト名のならぶリストビューか、
大きいジャケット写真とアルバム名が画面にならぶグリッドビューの
いずれかで表示させて、探す事ができる。

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「ライブラリ」アイコンをタップすると、
『全曲』、『アルバム』、『アーティスト』、『ジャンル』、
『リリース年』、『最近追加した曲』、『プレイリスト』、『フォルダ』
という項目が表示されて、
それぞれ表示方法を変える事ができる。


上記画像は、
『全曲』、『アーティスト』を選択した場合の表示方法。

すべてタップ操作で、その感度もよくて親指一つで
スクロール、そしてポンポンとタッチして軽快に操作できる。

旧世代のAndroidみたいなひっかかり感もなく
ほどよくサクサク動いてくれてる。

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次に、ホーム画面真ん中にある「おまかせチャンネル」。

「おまかせチャンネル」は、
PCで管理するソフト「x-アプリ」にある12音解析という機能をいかして
楽曲の雰囲気を解析して、
聴きたいシチュエーションや気分によって曲を選ぶと
それっぽい曲をチョイスして流してくれるというもの。

パターンとしては、
「アクティブ」、「エモーショナル」、「ソファラウンジ」、「ダンスフロア」、
「エクストリーム」、「アップビード」、「リラックス」、「メロウ」、「朝のおすすめ」、
「昼のおすすめ」、「夕方のおすすめ」、「夜のおすすめ」、「深夜のおすすめ」、
「全曲シャッフル」と非常に多彩。

単純にランダム再生するだけだと、
ランダムにはしたけどいつまでたっても聴きたい曲が出てこなかったりするけれど、
この「おまかせチャンネル」なら、
なんとなく、今はこんな気分だしといったチャンネルを選んでおけば
その雰囲気に沿った曲に近い感覚の音楽を流してくれるので、
気持ち的に自然に音楽を聴くことができる。

12音解析は、「x-アプリ」もしくはウォークマンFシリーズでもその解析を出来るけれど
楽曲数が多いとウォークマンではかなりの時間を要するので
出来ればPC側でしておいたほうがいいかもしれない。

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「カバーアートビュー」は、
アルバムのジャケット写真がランダムに画面に置かれてて、
それを、指ではじいたり、くるくるまわしたりと動かすことができる。

感覚的には、CDをガサゴソと漁って、
ジャケット写真を見つけて、そうだこれ聴こう!的な感覚に近い。
実際にアルバムを探すのに役立つかどうかは微妙。


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●音楽を聴くオペレーション


楽曲の再生画面は、
大きくジャケット写真の画像がドドンと表示されて、
その下にある、曲の送り戻しや一時停止、再生アイコンでコントロール
さらに一番下にあるステータスバーをスライド、もしくはタッチして
曲を進めたり、戻したりできる。

これがメイン画面で、
この画面を指で左にフリックすると
アルバムに収録されている楽曲一覧が見える。


逆に、
画面を指で右にフリックすると、歌詞が並ぶ画面に、
さらに右にフリックすると楽曲の情報に切り替えられる。

歌詞表示は、
テキスト文字8行にわたって歌詞が見渡せて
歌詞が進むにつれてもちろん歌詞も自動的にスクロールしていくし、
指でタップして聞きたい歌詞のところでタップすれば、
曲を飛ばして再生なんて事もできる。

新しく聴く曲の歌詞をあやふやな状態じゃなくてきちんと
本来の語句を確認しながら覚えられて
カラオケで歌うための練習用としても使える。

これを使うには、
PCの楽曲管理ソフト「X-アプリ」から「歌詞ピタ」というサービスを利用する必要があって
これが実際使ってみると、なかなか楽曲が見つからなかったり、
一回のダウンロードで、1度しか転送できないので
複数ウォークマン持ってる場合には、
その数だけ歌詞データを落としておかなきゃいけないとか、結構使い勝手は良いとはいえない。

それでも、我慢して使ってるのは、
やっぱりウォークマンで歌詞が流れるのを見ながら音楽を聴くというのが楽しいからだろう。


また、ウォークマンでFシリーズには再生中のビジュアル的な演出もあって
音楽のメロディやリズム、音の高低にあわせて
画面を楽しめるビジュアライザーという機能もある。

視覚的な効果で見て楽しむものだけれど、
例えば、「墨」というテーマを使ってみると
墨汁のついた筆で描いていく演出とともに
歌詞が一緒に表示されていったりと見ていてなかなか楽しい。

たまに気分を変えるのに使ってみるのもいいかもしれない。


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●ウォークマンとしての高音質機能


ウォークマンFシリーズには、
ソニー独自のフルデジタルアンプ技術「S-Master MX」や
「デジタルノイズキャンセリング機能」、
高音域をクリアに再現する補正技術「DSEE」、
左右の音を綺麗に届ける「クリアステレオ」、
クリアで力強い重低音を再現する「CLEAR BASS(クリアベース)」、
といった音に対する機能を備えて
今回はさらに、高音質化技術「clear Phase(クリアフェーズ)」を追加。

「clear Phase(クリアフェーズ)」は、
デジタル信号処理で、スピーカーやヘッドフォンの音響特性を最適化して
演奏やボーカル音を際立たせて、自然で広がりのあるクリアなサウンドを楽しめるというもの。

また、モノラルスピーカーを内蔵していて
「xLOUD」機能にチェックを入れておくと
小さな内蔵スピーカーでも音を持ち上げてくれる。

音楽を聴くというよりは確認用、
もしくは動画用の音声、スライドショーの時の音楽再生といった場合には重宝する。


音楽のジャンルに合わせて「イコライザー」も調整できる。

ヘビー、ポップス、ジャズ、ユニークの4つのプリセットから選ぶ事もできるし、
カスタム設定として自分好みのパターンを2つまで記憶させておく事もできる。

また、「VPT(サラウンド)」には、
スタジオ、ライブ、クラブ、アリーナ、マトリックスの5つも設定が可能で
聴いている空間を変えて臨場感を楽しむ事もできる。

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ノイズキャンセリングのマイクを持つヘッドホンには
大口径の13.5mmドライバーユニットを採用した
密閉型バーティカル・イン・ザ・イヤー方式のヘッドホン「MDR-NWNC33」。

イヤーピースは2種類の硬さにわけられたハイブリッドタイプになっていて
予備を含めL,M,Sサイズから自分の耳にあったものをチョイスすることで
装着感を増して音漏れを防ぎながら広い帯域の音質を楽しめる。

それからノイズキャンセリングの設定は、
専用の「ノイズキャンセリング」というアプリで行う。


デジタル化されたノイズキャンセリング機能は
「バス/電車」、「飛行機」、「室内」の3モードに切り替えて
適時に選びつつ、周囲の騒音を約98.0%までカットしてくれるスグレモノ。

実際に使ってみると、ノイズキャンセリングの効果はかなり大きくて
周りの雑音がスっと遠のいて、音楽にグッと集中できる。

ノイズキャンセリングの強さは±15段階で調整ができて
あまり強くすると、より強力に外界の音を打ち消す事ができるけれど
それだけ耳にかかる圧力みたいなものがあったりして
自分が使うなら、その圧力が不快に感じない程度で十分な気がする。


それから、音楽を聴く用途以外にも
何かをする時に集中したいなという場合には
「サイレントモード」を使って周囲の騒音を抑えたり、
別売の録音ケーブル「WMC-NWR1」を利用して
外部入力の音声にもノイズキャンセルをかけることもできる。

この付属のこのイヤホンを最適化してくれる
高音質化技術「clear Phase(クリアフェーズ)」が加わった事で
ノイズキャンセリングの効果を発揮しながら良い音で聞けるのがミソ。


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“ウォークマン”Fシリーズで対応する音声圧縮形式は、
MP3、WMA、ATRAC、ATRAC Advanced Lossless、リニアPCM、AAC、HE-AAC
に加えて、今回は新たにFLACにも対応。

ひとまず、自分の手持ちにあるのは、リニアPCMとMP3。

いろいろと汎用性を考えると
ウォークマンに限らず、スマートフォンやタブレット、いろんなガジェットに
なんでも対応してデータ的な転送の楽さも含めてMP3と、
でも、できる限りいい音で聴きたいなーと思うとリニアPCMでと
お気に入りの曲は、2つ保存中。

いつも100%持っているといえば、Xperiaなんだけれど
それでもあえてウォークマンで音楽を聴きたいと思うのは
やっぱりそれなりにある程度のいい音で聴きたいという欲求があるからだろう。
(まぁ、Xperiaで音楽聴いたらバッテリーがあっという間に死ぬという別の大きな問題もあるけど。)

それから、デジタルノイズキャンセリングの心地よさもわかっちゃいるけど、
ついついお気に入りのヘッドホンを使いたくて
スタジオモニターヘッドホン「MDR-Z1000」
インナーイヤーヘッドホンの「MDR-EX1000」の2つあたりをメインで使ってる。
もうすぐ「ステレオヘッドホン「MDR-1R」」も加わるけどw
(この時点で今回加わった新しいClear Phase機能の効果がなかったりして。)

申し訳ないほどに自分の耳なんて参考にならないのだけれど、
リニアPCMで取り込んだ楽曲を、ウォークマンに入れて
手持ちのイヤホンで聴くのが常用化してくると
ウォークマン以外の音楽プレーヤー(でさらに別のイヤホン)で聴くと
さすがに違和感があって耐え難くなる。

で、このウォークマンFシリーズでは
個人的には、余計な事をあまりしないで、イコライザーはいじらずに
VPT(サラウンド)もまず入れる事なく聴いてるけれど、
なんというかナチュナルな音、ボーカルの歌声がしっかりと耳にとどいて
かつその背後で流れている楽器の一つ一つがきっちりと聞こえてくる心地よさは健在。
このままだと低域の力強さが足りない感はあるけど
それはイコライザーで低域をちょっと上げめにするか
CLEARBASSのレベルをあげるかすれば、全体的に自分好みにまとまる。

それと、オペレーション的な意味で最初使ってみた雑感としては、
当初(2011年12月)にウォークマンZシリーズを触った時の
Androidによくありがちな、途中ひっかかってしまってしまったり
稀に訪れる強制終了というものは、まだここ1週間使っている間には遭遇していなくて、
ホームにある「W.ミュージック」アプリをポンと押して音楽を聴くというスタイル
横にある「W.ボタン」から再生といった使い方も慣れてしまったし
例えば、音楽を単純に聴くという行為だけではなくて
ズラズラーっと流れる歌詞を見ながらその楽曲に浸れたりと、
神経質にAndroidを意識しないで、音楽アプリを楽しめている気がする。

ウォークマンZシリーズは、デザインを含め(今後Android 4.0にも対応するし)
気に入ってはいるけど、
音楽を聴くという純粋な音楽プレーヤーとしてはやっぱり巨大だしってのはあるから
そうすると、ウォークマンFシリーズは普段使いとしていいんじゃないかなと思っていたり。


と、続きは
ビデオプレーヤーとして使ってみたり
Bluetooth機器連携もやってみよう。




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