前回、
VAIO typeS(VGN-SZ94USZ)のメモリーを
2GB(1GBx2枚)から4GB(2GBx2枚)に載せ換えしてみたけど、
今度は、
HDDを換えてみる。
HDDって、
容量だけの違いだけかと思いがちだけど
HDDの回転数やらアクセススピードの違いが
思いっきり体感速度に影響する事がわかってるし。
そもそも、
かなり期待してたハイブリッドHDDのパフォーマンスが
思ったほどじゃなくて
やっぱりフラッシュが256MBくらいじゃ
焼け石に水なんだろうなと。
そこで、
最近HITACHIの「HTS722020K9SA00」がバカっ速と聞いたので
友人の協力の下、載せ換えして実験。
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<HDDの換装作業>
たぶん、これで
VAIO typeS(SZシリーズ)のHDD換装は3回目。
お約束で、分解作業は自己責任。
HDD換装をする前に、あらかじめリカバリーディスクを作っておく。
DVD-Rに2枚で作ったので
「システムリカバリーディスク」が1枚、
「アプリケーションリカバリーディスク」が1枚。
DVD-R(8.5GB)だったら1枚で作れる。
CD-Rだったら10枚も必要になる。
次に、本体をバラす。
詳しくはコレ↓で。
・完全保証対象外!VAIO typeSのHDD換装(その1)
VAIO typeTをバラすよりよっぽど簡単。
ネジの数もたいした数じゃないし。
特に今までと変わった様子もない。
唯一、
Felicaポートからの配線の位置が若干変更になってたくらいかな。
元々ついてたHDDは、
Seagate製の「ST91608220AS」。
HDD容量が160GB、
フラッシュメモリー容量が256MB。
インターフェース:SATA 1.5Gbps
回転速度:5,400rpm
キャッシュ容量:8MB
平均シーク時間:12.5ms
今回、新たに付けたのは、
HITACHI製の「HTS722020K9SA00」で
HDD容量が200GBのタイプ。
インターフェース:SATA 1.5Gbps または SATA 3Gbps
回転速度:7,200rpm
キャッシュ容量:16MB
平均シーク時間:10ms
スペック表見ただけでも、HITACHIのHDDがなかなか速そうで
かなり楽しみになってきた。
HDDを換装したら、
逆の手順でもとどおりにしていく。
・VAIO typeSのHDDを換装してWindows Vistaは速くなるのか?(その1)
最初に作った「リカバリーディスク」をドライブに入れて
起動するとリカバリウィザードが始まるので
出荷時リカバリーをする。
その後、
Windows Vistaの初期設定、
アプリケーションリカバリーを終えて、
VAIOアップデートとWindowsアップデートもろもろをこなして
ようやくまともに使えるようになる。
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<200GBのHDDの割り当て>
まずは、新しい200GBのHDDの状態をチェック。
全体の実容量186.31GB。
リカバリー領域が7.45GB、
Windows Vista Ultimateにある
BitLockerというディスク暗号化機能を使う際に
必要な領域としてSystem(S:)が1.46GB、
Cドライブ(C:)が177.39GBとなっている。
その中で、
OSとともにアプリケーションが使用してるのが25GBあると思われ
リカバリ直後の空き領域は152GB。
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<びっくり激速のHDD>
どのくらいの変化があったかベンチマークテスト。
SPEEDモードの[NVIDIA GeForce 8400M GS GPU]、
電源プランは【高パフォーマンス】固定で。
●パフォーマンスの評価
【Serial ATA、7200回転/分】
プロセッサ:5.3
メモリ:4.8
グラフィックス:3.5
ゲーム用グラフィックス:4.6
プライマリハードディスク:5.3
以前、SZ93に載せてみた
HITACHI製の同じ7200回転/分のHDDの評価5.0よりも
スコアが0.3も上昇して、なんと5.3。
ちなみに、
SZ94に搭載されていたハイブリッドHDDの評価は4.7。
・VAIO typeSのHDDを換装してWindows Vistaは速くなるのか?(その2)
●PCMark05 Build 1.2.0(Basic版)
Basic版なのでトータルのパフォーマンスのみ。
5回計測して合計したものを平均した数値を
以前計ったものと比較。
<VGN-SZ94US>
【メモリー:4GB、HITACHI製HDD:7200rpm】
System Test Suite:
5317
【メモリー:4GB、ハイブリッドHDD:5400rpm】
System Test Suite:
4933
【メモリー:2GB、ハイブリッドHDD:5400rpm】
System Test Suite:
4912
【メモリー:1GB、ハイブリッドHDD:5400rpm】
System Test Suite:
4809
同じメモリー4GBのままで
HDDが変わっただけでも、
全体的な評価が上がってるのがわかる。
●CrystalMark 2004R2
トータルベンチマークを5回計測して
その中でHDD評価を平均した数値。
<VGN-SZ94US>
【HITACHI製HDD「HTS722020K9SA00」:7200rpm】
HDD:
6498
【Seagate製ハイブリッドHDD「ST91608220AS」:5400rpm】
HDD:
4688
参考までに2007年3月に計測したものを掲載。
<VGN-SZ93S>
【HITACHI製HDD「HTS721010G9SA00」:7200rpm】
HDD:
4983
【東芝製HDD「MK1034GSX」:5400rpm】
HDD:
4407
数値もほぼブレる事がないので
これがHDD評価の差。
新7200rpm>旧7200rpm>ハイブリッド5400rpm>5400rpm
という見事にわかりやすい図式。
それでも
SZ93の時に、7200rpmに変えて
HDDの評価が良くなったと思ってたけど、
今回、同じ7200rpmでも「HTS722020K9SA00」のほうが
飛びぬけて評価が高い。
●FDBENCH
昔からあるHDDのベンチマークソフト。
100MBのデータで読み書きテスト。
他と同じく5回計測して平均した数値。
<VGN-SZ94US>
【HITACHI製HDD「HTS722020K9SA00」:7200rpm】
Read&Wreite:
33468
Read :
54558
Wreite :
44838
Random Read :
14084
Random Wreite:
20392
【Seagate製ハイブリッドHDD「ST91608220AS」:5400rpm】
Read&Wreite:
22098
Read :
31309
Wreite :
30675
Random Read :
11251
Random Wreite:
15157
このベンチマークは
数値の上下のバラつきが結構激しいけど
平均化するとこんな感じ。
ちなみに
HDBENCHでやってみたら
数値が異常にバラバラで、信憑性が薄そうだったのでパスした。
●手押しストップウォッチで実測測定。
電源起動ボタンを押してから、
「Vistaロゴ」が表示するまでの時間、
「ウェルカムセンター」が表示されるまでの時間、
「ガジェット」が4つ表示されるまでの時間を測定
シャットダウンをクリックして
電源ランプが消灯するまでの時間を測定。
5回繰り返しての平均値。
<VGN-SZ94US>
【HITACHI製HDD「HTS722020K9SA00」:7200rpm】
Windows Vista起動
(Vistaロゴ) (ウェルカムセンター) (ガジェット)
38.8秒 48.0秒 50.2秒
Windows Vistas終了:
32.0秒
参考までに2007年3月に計測したものを掲載。
<VGN-SZ93S>
【HITACHI製HDD「HTS721010G9SA00」:7200rpm】
Windows Vista起動
(Vistaロゴ) (ウェルカムセンター) (ガジェット)
40.4秒 51.5秒 52.5秒
Windows Vistas終了:
32.7秒
【東芝製HDD「MK1034GSX」:5400rpm】
Windows Vista起動
(Vistaロゴ) (ウェルカムセンター) (ガジェット)
42.8秒 57.4秒 61.6秒
Windows Vistas終了:
33.2秒
「HTS722020K9SA00」に変えてから
Windows Vistaの立ち上がりが本当に速い。
その後も続けて計ってると
SuperFetch(スーパーフェッチ)の効果がかかってきたのか
最速47秒でガジェットまでを表示するようになった。
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<体感速度も激速>
メモリーを2GB(1GBx2)から4GB(2GBx2)にしても
体感上の速度差は実感できなかったけど、
今回、HDDを「HTS722020K9SA00」にしてからの
体感速度の違いは、もうハッキリと味わえる。
いかにHDDとメインメモリの間を
大量のデータが行きかってるかがわかるというか、
ここがボトルネックになってたというか。
インストール作業も、
アプリケーションの立ち上げも、
WEBブラウズしても、
ほぼ何をしても以前より確実に速さを感じられてものすごく快適。
フラッシュメモリーが速いのは当然でとっても魅力的だけど
容量に対する投資額が大きいし、
VAIO typeSなら、2.5インチHDDでこんな速いのがあるんなら
この投資は絶対に無駄じゃない気がする。
【VAIO typeS特集ページ】
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VAIO typeSプレミアムバージョンが2008年春モデルとなって登場。
SZ型番もついにSZ90から始まってSZ95となって6代目。
「VAIO typeSプレミアムバージョン」
VGN-SZ95US・95NS・95S 【VAIOオーナーメイドモデル】
ソニースタイル販売価格:159,800円(税込)??
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今さらでも魅力なWindows XP搭載のVAIO typeSプレミアムバージョン の続き。 いくら、Windows XPが軽いとはいえ、 カスタマイズしたスペックは最低の CPU:Celeron 530(1.73 GHz) メモリ:512MB、 HDD:80GB(5400回転/分) という状態。 これから いかに自力でパフォーマ...