・今さらでも魅力なWindows XP搭載のVAIO typeSプレミアムバージョン
・VAIO typeS<XPモデル>に、7200回転HDDを載せる。
・VAIO typeS<XPモデル>に、無駄にメモリー4GBを載せる。
・VAIO typeSのCPUを換装して高速化する!(その1)
の続き。
CeleronからCore 2 Cuoに、CPUを換装したら
起動して触ったとたんに
明らかにサクサク度がさらに増してるのがわかりすぎる。
というか、
VAIO typeSが、
まさかこんなに簡単にCPUを換装できるとはもうビックリ。
当然、
Core 2 Duo T9300(2.5GHz)になったベンチマークを計るんだけど、
ちょうどいいところに
Core 2 Duo T7700(2.4GHz)を積んだ
VGN-SZ94USが
あったので、
このCPUを
VAIO typeS<XPモデル>に載せてベンチマークを計って
当初の
Celeron 530(1.73GHz)を含め、
全部で3種類のCPUでパフォーマンスを比較してみた。
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<CPUのうんちく比較>
まずは、CPUのうんちく比較。
【Intel Celeron 530(1.73GHz)】
コードネーム「Merom」、65nm テクノロジー版。
当たり前にシングルコアのCeleron プロセッサー。
動作周波数は、1.73GHz、
2次キャッシュは、1MBと非常に少なめ。
FSBが533MHzになるので、
チップセットがいくら800MHzに対応してても
533MHzでしか動作しない。
もう枯れかけ感たっぷりのCPU。
Code Name:Conroe-L
PackageSocket:
Technorogy:65nm
Voltage:
Core Speed : 1728.9 MHz
Multiplier : x13.0
Bus Speed : 133.0 MHz
Rated FSB : 532.0 Mhz
Cache
L1 Data : 32 KBytes
L1 Code : 32 KBytes
Level 2 : 1024 KBytes
CPU-Zでチェックしたら
Code NameがConroe-Lと表示されたり
なぜか、パッケージと電圧が表示されず。。
微妙に信憑性が低い・・
【Core 2 Duo T7700(2.40GHz)】
コードネーム「Merom」、65nm テクノロジー版。
二つのコアをもつCPU。
Core 2 Duoプロセッサー、65nm版では上位から2番目がT7700、
動作周波数は、2.40GHz、2次キャッシュは、4MB。
FSBが800MHzとなって、
前者よりもチップセットと高速でやり取りできる。
ちなみに、
VAIO typeS<XPモデル>には、
このCPUは選択できなくて、
その上下のT7800(2.6GHz)とT7500(2.2GHz)から選ぶ事になる。
Code Name:Merom
PackageSocket:Socket P(478)
Technorogy:65nm
Voltage:1.250v (1.363v〜1.413v)
Core Speed : 2391.0 MHz
Multiplier : x12.0
Bus Speed : 199.3 MHz
Rated FSB : 797.0 Mhz
Cache
L1 Data : 2x32 KBytes
L1 Code : 2x32 KBytes
Level 2 : 4096 KBytes
このCPUコアの接地部分の面積が広い。
という事はそれだけ熱を排出したいという事かも。
【Core 2 Duo T9300(2.50GHz)】
コードネーム「Penryn」、45nmテクノロジー版。
二つのコアをもつCore 2 Duoプロセッサーで、
T9300は45nm版では上位2番目の機種となる。
動作周波数は、2.50GHz、FSBは800MHz、
2次キャッシュは、従来の1.5倍の6MB。
SSE4命令を新たに搭載して
対応アプリ上では飛躍的な性能の向上が見込める。
それと、新テクノロジーの追加もあって
電力効率が上がった事でより低消費電力になったので
ノートPCには非常にありがたい。
Code Name:Penryn
PackageSocket:Socket P(478)
Technorogy:45nm
Voltage:1.250v
Core Speed : 2489.6 MHz
Multiplier : x12.5
Bus Speed : 199.2 MHz
Rated FSB : 797.7 Mhz
Cache
L1 Data : 2x32 KBytes
L1 Code : 2x32 KBytes
Level 2 : 6144 KBytes
45nmプロセスのCPUは、
VAIOオーナーメードでは、
VGN-SZ95Sにだけ搭載できる。
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<パフォーマンスの比較>
・Celeron 530(1.73GHz)
・Core 2 Duo T7700(2.40GHz)
・Core 2 Duo T9300(2.50GHz)
この3つのCPUの違いで
どれだけ性能に変化がでるのかベンチマークテスト。
今回のテストでは、
今回のテストでは、
特に同じCore 2 Duoで、T7700とT9300は、
動作周波数としては0.1GHzの差なので、
65nmと45nmのテクノロジーの変化の度合いがどれくらいかも
知ることができそうだ。
その他のスペックは、
OS:Windows XP Professional 正規版(SP3 RC2)
メモリー:4GB(2GB×2) OS認識容量3GB
HDD: HDST「HTS722020K9SA00」 約200GB(7200回転/分)
チップセット: モバイル Intel GM965 Express
グラフィックボード: NVIDIA GeForce 8400M GS GPU
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●CrystalMark 2004R2
【Celeron 530(1.73GHz)】
【Core2Duo T7700(2.4GHz)、T9300(2.5GHz)】
CeleronとCore 2 Duoの差がモロに出て
総合評価が2倍も跳ね上がってしまった・・・
それも10万越えは、Windows XPだからこそ。
CPU性能がそのまま反映する[ALU][FPU]の評価はなんと3倍!
メモリー評価参考値となる[MEM]も
CPUとFSB幅などの影響もあって2倍近く。
グラフィック系の[GDI][OGL]もCPU性能にひっぱられて向上。
[D2D]は特に変化なし。
Core 2 Duoの2種類のCPU性能の差も現れていて
T9300(2.5GHz)のパフォーマンスの高さが確認できた。
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●PCMark05 Build 1.2.0(Basic版)
トータル評価の他に
変化のあった数値を抜粋で比較。
【Celeron 530(1.73GHz)】
Physics and 3D : 128.04 FPS
Web Page Rendering : 1.68 Pages/s
File Decryption : 46.99 MB/s
Audio Compression : 1097.3kB/s
Video Encoding : 142.26 KB/s
Text Edit : 49.06 Pages/s
Image Decompression : 12.27 MPixeles/s
File Decompression : 2.03 MB/s
File Encryption : 11.59 MB/s
HDD Virus Scan : 20.25 MB/s
【Core 2 Duo T7700(2.40GHz)】
Physics and 3D : 202.99 FPS
Web Page Rendering : 2.76 Pages/s
File Decryption : 70.61 MB/s
Audio Compression : 2327.19 kB/s
Video Encoding : 452.93 KB/s
Text Edit : 141.59 Pages/s
Image Decompression : 33.63 MPixeles/s
File Decompression : 5.68 MB/s
File Encryption : 31.59 MB/s
HDD Virus Scan : 41.01MB/s
【Core 2 Duo T9300(2.50GHz)】
Physics and 3D : 215.51 FPS
Web Page Rendering : 2.94 Pages/s
File Decryption : 70.92 MB/s
Audio Compression : 2707.8 kB/s
Video Encoding : 465.21 KB/s
Text Edit : 148.32 Pages/s
Image Decompression : 35.1 MPixeles/s
File Decompression : 5.98 MB/s
File Encryption : 33.05 MB/s
HDD Virus Scan : 41.03 MB/s
同じくCeleronがCore 2 Duoになっただけで
トータルベンチが大きく上昇。
細かなテストの数値を見ても
結果にパフォーマンスの差が顕著に現れているのがわかる。
ここでも
T9300(2.5GHz)が優秀。
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●3DMark05 Build 1.2.0(Basic版)
グラフィック性能の他に
CPU性能のテスト評価も見えるので非常に比べやすい。
【Celeron 530(1.73GHz)】
3DMark Score : 2414 3DMarks
GT1 : 10.08 FPS
GT2 : 8.39 FPS
GT3 : 10.65 FPS
CPU Score: 3979 CPUMarks
CPU Test1 : 1.95 FPS
CPU Test2 : 3.62 FPS
【Core 2 Duo T7700(2.40GHz)】
3DMark Score : 2948 3DMarks
GT1 : 13.61 FPS
GT2 : 9.23 FPS
GT3 : 13.06 FPS
CPU Score : 9880.0 CPUMarks
CPU Test1 : 5.9 FPS
CPU Test2 : 7.35 FPS
【Core 2 Duo T9300(2.50GHz)】
3DMark Score : 2976 3DMarks
GT1 : 14.0 FPS
GT2 : 9.16 FPS
GT3 : 13.15 FPS
CPU Score : 11236.0 CPUMarks
CPU Test1 : 6.76 FPS
CPU Test2 : 8.30 FPS
●3DMark06 Build 1.1.0(Basic版)
【Celeron 530(1.73GHz)】
3DMark Score : 1268 3DMarks
SM 2.0 Score : 489
SM 3.0 Score : 471
CPU Score :
754
【Core 2 Duo T7700(2.40GHz)】
3DMark Score : 1499 3DMarks
SM 2.0 Score : 606
SM 3.0 Score : 457
CPU Score :
2130
【Core 2 Duo T9300(2.50GHz)】
3DMark Score : 1510 3DMarks
SM 2.0 Score : 609
SM 3.0 Score : 459
CPU Score :
2335
Celeronだとベンチマーク測定自体が不安定だったけれど
Core 2 Duoで計測中は一切エラーは発生せず。
それに、
明らかにCPU性能が現れていて
3DMark05では特にハッキリと
T9300(2.5GHz)の性能が確認できた。
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ついでにゲームベンチ。
●Vana'diel Bench3
(FINAL FANTASY XI for Windowsオフィシャルベンチマークテスト3)
5回計測したものの平均値。
【Celeron 530(1.73GHz)】
・低解像度モード SCORE:平均 6271
・高解像度モード SCORE:平均 4089
【Core 2 Duo T7700(2.40GHz)】
・低解像度モード SCORE:平均 8576
・高解像度モード SCORE:平均 5272
【Core 2 Duo T9300(2.50GHz)】
・低解像度モード SCORE:平均 8832
・高解像度モード SCORE:平均 5346
●三國志 Online
高グラフィック計測は、
解像度設定が対応せず測定不可。
5回計測した最高数値。
【Celeron 530(1.73GHz)】
・低グラフィック計測 High Score: 2520
・標準計測 High Score: 1874
【Core 2 Duo T7700(2.40GHz)】
・低グラフィック計測 High Score: 3034
・標準計測 High Score: 1842
【Core 2 Duo T9300(2.50GHz)】
・低グラフィック計測 High Score: 3068
・標準計測 High Score: 1869
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<CPUの発熱>
さすがにこれだけベンチマークテストを繰り返すと
VAIO typeSの本体にあるファンが回り始めて、
背面の排気口から廃熱を始める。
3つのCPUともに
完全に同じタイミングではないけど
Core Tempで、CPUの温度も追って見た。
【Celeron 530(1.73GHz)】
【Core 2 Duo T7700(2.40GHz)】
【Core 2 Duo T9300(2.50GHz)】
Celeronが一番温度が高くなると予想してたけれど、
以外とT7700(2.40GHz)の温度が高くて
アイドリング中から50℃中〜後半、
負荷をかけて使用すると60℃後半を示す事もあるほどで、
すぐにファンがぶんぶん回る傾向にあった。
T9300(2.50GHz)は、それに比べると低めで
アイドリング中で40℃中ば、
Web閲覧してても50℃前後、
3Dゲームをしてパワー全開にすると60℃前後といった感じ。
Core Tempだけで判断するのもどうかとは思うけど
T9300(2.50GHz)の低消費電力というのは
あながち嘘でもなさそうだった。
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これだけいろいろやってみてわかったのは
CPUを選ぶときに
やっぱりCeleronはヤメといたほうがいいって事がひとつ。
いくらWindows XPが動かせるとは言っても
いろんなパフォーマンスに違いがありすぎるので、
VAIOオーナーメードでカスタマイズする場合
スペックを問わなくて良いにしても
せめてCore 2 Duoの最低レベルでもいいので選んでおいたほうが良い。
それと、
45nmテクノロジー版のCPUが
きちんと数値に現れるほど優秀だと思わなかった。
65nmテクノロジー版よりも
パフォーマンスが高いのは当然かもしれないけど、
その処理が出来つつ、
消費電力が抑えられてる事に感動。。
そして、
貧弱だった
VAIO typeS<XPモデル>のスペックが
現状でほぼ最強超サクサクモバイルマシンになった。
Vistaじゃ
この激烈に早いレスポンスは味わえない・・・
【VAIO typeS特集ページ】
【VAIO typeT特集ページ】
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