この前、秋葉原に行った時に
買ってきたグラフィックボード「ATI Radeon HD 4870」。
VAIO typeR masterに載せるため。
本当は、
どうせやるなら
NvidiaのGeForce GTX200シリーズをとも思ったけど、
物理的な干渉問題もあるし、電源も厳しいみたいで断念。
「ATI Radeon HD 4870」だったら
想定上では大丈夫そうだし、
コストパフォーマンスも高いし衝動買い。
・typeRmasterに「RADEON HD 4000シリーズ」は載せらるのか?
・新グラボ「GeForce GTX280」が載せられないtypeR masterの憂鬱。
・typeRmasterにハイエンドグラボGeForce 9800GTXは載せられないのか?
今回選んだのは、ものすごく無難に
SAPPHIRE HD 4870 512MB GDDR5 PCIE。
DVI-Iが2基、TV出力が1基。
付属する変換アダプタを利用して
HDMIやD-Sub 15ピンでの出力も可能。
以下スペック
対応バススロット:PCI Express 2.0 x16
ストリーミングプロセッサ数:800
コアクロック:750MHz
シェーダクロック:750MHz
メモリ 512MB GDDR5
メモリクロック:900MHzx2 (データレートベース:3.6GHz)
メモリインターフェイス:256-bit
消費電力:160W
グラフィックボードを
GeForce 9600 GTや標準GeForce 8500GTを比較すると
やっぱり相当大きい。
HD4870は、ボードの長さが約24cmとかなり長めで、
さらに2スロットを占有するクーラーが巨大。
クーラー部分はボードに冷却風を当てて
PCケースの外に廃熱するようになってるボックス形。
1スロットタイプのGeForce 9600 GTでは
まずボードの長ささえ気にしておけばよかったものの
今度は、この2スロット分の幅が干渉しないかどうかがキモ。
VAIO typeR master側を
バラしてグラフィックボードが付く位置を確認。
パっと見た感じだと、
PCI Expressバススロットの隣には
何も邪魔する事がなくて、
ハイエンドと呼ばれるグラフィックボードはハマりそうにも見える。
なのに、
よーく見てみると、
グラフィックボードが先端に行くあたりの場所に、
CPUクーラーを固定するネジが飛び出ていて
ここが干渉するとグラフィックボードは取り付けできない。
HD4870を、仮付けするために
本体に落とし込んでみると、
予想どおりネジの位置がクーラーのボックス部分と接触。
それ以上に下に下ろせないために
グラフィックボードの基盤を正常な位置まで装着する事ができず。
それに、
馬鹿デカイクーラーがケース内を占拠してしまって
空気の流れを確実にせき止めてしまってるようにも見える。
ここまでの結果としては
2スロット占有タイプのリファレンスクーラーのグラボは
買ってきたままをそのままVAIO typeRmasterに装着するのは
まず無理という事になる。
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一応、
こうなる事はわかってたので、
その邪魔なクーラーを、干渉しないクーラーに
変えてしまえばいいやと。
それに、このHD4870のリファレンスクーラーって
見た目いかついわりに効果が薄いらしくて
ボードがものすごい熱を持つと言われてるし
冷却のためにもちょうどいい。
ちなみに、
グラフィックボードのクーラーとか変えてしまうと
保証外になるらしいので、こっちも自己責任で。
HD4870のネジを裏から全部はずして
クーラーとグラフィックボードを分離。
ボードのたわみを防ぐ意味もあって
クーラー部分は一部金属でできてたり、
中のヒートシンクも巨大な金属の塊で
かなり重厚。
ボードだけになると何だこんなものか?
とちょっと拍子抜けする。
今回用意したのは、
Thermaltakeの「DuOrb(CL-G0102)」。
全純銅製構造で、
2つのファンがボードに風を当てて冷却。
HD4870に対応ですよと書いてないけど
HD3870が対応になってたからたぶん大丈夫。
説明書をみながら、
近いHD3870の設定で組み上げる。
オマケ?で付いてる
アルミ製のメモリーヒートシンクや、ARMヒートシンクを
それらしきところにペタペタと貼る。
グリスも付属のものがあったから
GPUの表面に塗りなおす。
ボードのマウント穴にDuOrbのクーラーを取り付けて
裏側から六角ナットで固定して完了。
ファンをまわす電源部は4PINになっていて、
ボードから取れないので
本体から持ってきてやる必要はあるけど
なんだかものすごくスッキリしたグラフィックボードに変わった。
交換も思ったよりもずいぶん簡単だったし。
改めて本体に装着してみる。
そしたら今度は、見事にネジに干渉せずに
まともにHD4870の取り付けに成功!
一生懸命考えた結果だけど
こんなにうまくいくとかなりうれしい。
このファンのタイプのほうが
明らかにスッキリしてる。
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残すは電源の問題。
(電源容量もだけど、接続するコネクタの確保も含めて。)
VAIO typeR masterの電源ユニットから伸びる
電源コードをチェック。
デフォルトで余ってるのは、
S-ATA用電源が2つ、6PINが1つ、mini4PINが1つ。
たったのこれだけ。
もしくは、増設ベイ用HDDに使われてるS-ATA用電源コネクタが2基あるので
それとはずして利用する事も可能。
ひとまずあるもので考えればいい。
HD4870には、補助電源として6PINが2つ必要になって。
1本はもともとあるものを使えば良いけど
もう1本を確保する必要がある。
これは、
「S-ATA→4PIN電源」と「4PIN電源→6PIN」
というケーブルを買ってきたのでこれを利用。
DuOrbのクーラーにも4PINの電源が必要だけど、
電源の形状がオスメスでスルーできるようになってるので
ここからうまく確保できる。
自分の場合、
2つある予備のS-ATA電源は、
本体内にRAID 0で組んだ2つのHDD用に使ってしまってるために
もうS-ATA用電源が余ってない。
仕方がないので、
増設ベイ用のS-ATA電源をはずしてしまって
そこから確保する事に決めた。
この事で、増設ベイで使えるHDDは4基から2基に減るけど、
最近、
熱効率と空気の流れを考えて500GBx4基を
1TBx2基に変えたばっかりだったので良しとする。
これで
グラボ、ファンの電源を取り回す事に成功。
後はすべてを元にもどしていくだけ。
本体の強度を保つための中央アームが、
8800GTや9600GTのグラボの場合だとぶつかってつけられなかったけど
HD4870は、ちょっとキツめながらも
どうにか付ける事もできた。
最終完了図。
VAIO typeR masterの中身は
CPU:Q9450(2.66GHz)
メモリ:8GB(2GBx4枚)
HDD:WD3000GLFSx2のストライピング(RAID 0)と1TBx2基、
そして、
グラフィックがRadeon HD 4870。
なんだかもう中身のパーツ達は原型をとどめてないけど
母体や電源を変更せずに
ここまでは大丈夫だって事で。。
電源、投入ー
は、また続く。。
・45nmプロセスCPUを搭載したVAIO typeR masterのパフォーマンス比較!
・VAIO typeR masterのグラフィックボードを変えてみる(交換作業編)
・VAIO typeR masterのグラフィックボードを変えてみる(ベンチマークテスト編)
・VAIO typeR masterに9600GTのグラボを載せてみる。
・45nm版デュアルコアと45nm版クアッドコア比較(その1)
・45nm版デュアルコアと45nm版クアッドコア比較(その2)
・45nm版デュアルコアと45nm版クアッドコア比較(その3)
・VAIO typeR masterをRAID 0設定にして高速化する(その1)
・VAIO typeR masterをRAID 0設定にして高速化する(その2)
・VAIO typeR masterをRAID 0設定にして高速化する(その3)
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・VAIO typeR masterにグラボ「Radeon HD4870」を載せる!(その1) の続き。 「ATI Radeon HD 4870」に付いてるリファレンスファンを取り外して 「DuOrb(CL-G0102)」に付け替えした事で、 VAIO typeR masterに装着できるまでは良かった。 物理的な干渉と、電源の取り回し...