・究極のモバイルVAIOノート「VAIO tyepZ」レポート(プロローグ)
・究極のモバイルVAIOノート「VAIO tyepZ」レポート(ディスプレイ編)
・究極のモバイルVAIOノート「VAIO tyepZ」レポート(パフォーマンス編その1)
・究極のモバイルVAIOノート「VAIO tyepZ」レポート(パフォーマンス編その2)
の続き。
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<対費用効率の高いストレージ「2.5インチHDD」>
Windows Vistaの体感速度を遅く感じさせる要因となってる1つの
モバイル系ノートPCのHDD。
同じHDDでも速度は様々で
特に小さいノートに採用されている、
1.8インチHDD(4200回転/分)が
ボトルネックになってしまう事がよくある。
typeZに採用されているHDDは、
この2.5インチHDDには、
5400回転/分の320GB、250GB、200GB、
7200回転/分の200GBの
計4種類。
リテールモデルのtypeZの200GBのHDDを
デバイスマネージャーで確認してみたところ、
TOSHIBA製の「MK2546GSX」のようで、
このHDDのスペックは、
5400回転/分、キャッシュ容量が8MB、シークタイムが平均12ms
というのものだった。
これがリテールモデルや
VAIOオーナーメードのエントリーの200GBのHDDだろう。
それとは別に、バラされて置いてあったtypeZに
くっついてたHDDをジーっと見てみたら、
それには
HGST(HITACHI)製の「HTS722020K9SA00」と書いてあるのを発見。
スペックは、200GB(7,200回転/分)、
キャッシュ容量が16MB、平均シーク時間10ms。
このHDDはかなり優秀で、
何度も使った事があるけど、
2.5インチHDDの中ではかなり高速な部類に入る。
速度重視でHDDを基本ベースに考えるなら、
それはもう迷わずこいつを選んだほうが良いみたいだ。
というか、
せっかく本体パフォーマンスが高いのだから、
レスポンス重視という意味で
HGST製にある、7200回転/分の250GBとか320GBも
選択できるようにしとけばいいのに
なんて事を思うのは余計なおせっかいか?
<以下SZシリーズの時のストレージ換装参考記事>
・VAIO typeS<XPモデル>に、7200回転HDDを載せる。
・VAIO typeS<XPモデル>にフラッシュメモリーを搭載する(その1)
・VAIO typeS<XPモデル>にフラッシュメモリーを搭載する(その2)
(あくまでも参考て言ったら参考。深い意味はない。たぶん。)
後、
この2.5インチHDDのtypeZの本体への固定方法は、
ネジでガッチリ装着!ではなくて、
HDDの4スミにゴム足をくっつけてあるクッション構造になっていて、
typeGと同じような耐衝撃性を考えてのものになるのだろう。
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<驚異のSSD2台のストライピング構成!>
そして、
typeTやtypeGに搭載してきたフラッシュメモリー(以下SSD)を、
このtypeZにも投入!
そして驚くべきは、
モバイルノートで世界初となるSSDを2枚搭載して
RAID 0のストライピング構成までも組める設定になってる事。
開発の人いわく
typeZは、あくまでも高性能にこだわって作られていて、
そのこだわっている理由として
“道具としていいモノ”を作りたかった。
そして、何が“道具としていいモノ”かと
いろいろ考えた結果として
それの答えが
“レスポンス”だった。
“レスポンス”がいいものは、
当然道具としてすごく使いやすくて
使っているのが快感になるのではないかと。
typeZのスペックをどんどん積み上げていったのも
レスポンスの良いものを作りたいという思いからであって、
だからこそULV(超低電圧版)でもLV(低電圧版)でもない
SVL(標準電圧版)のCPUだったり、
DDR3のメモリーだったり、
ストレージ部分では、
SSDや
SSD RAIDの高性能なパフォーマンスで
使っている時のレスポンスがものすごく気持ちいいマシン
というのを作りたいというのが設計者の中の理想だったと
えらく熱く語られた。
後フォローとしては、
まぁ仮にSSDを使わなかったとしても
2.5インチHDDとSVL(標準電圧版)のCPU、
DDR3のメモリーというだけでも
他のモバイルPCよりも十分な高速感が得られるので
そのレスポンス感を味わってほしいと。
そりゃ
出来る事ならRAIDを組んだSSDのマシンを買いたいのは山々だけど
値段もものすっごい事になってるんですけど・・・
って突っ込もうと思ったけどやめた。
買う買わないはユーザー側の判断だとして、
おそらくここまで出来るよという事を
選択肢として具現化した事は素直に評価できる。
速度的に教えてもらった事では、
ぶっちゃけ、起動時間はそこまで変わらなくて、
起動した後でのパフォーマンスがものすごいよと。。
今まで自分で
SZシリーズでSSDのっけたり、
VAIO typeRmasterでRAID組んで、そのあたりは体感してるので
何となくわかっちゃいたけど
PCの電源ボタンを押して起動してから、
Windows Vistaのロゴマークが出るくらいまでは
SSDだろうがHDDだろうが、あんまり変わらないし、
RAIDを組んでるほうが認識分だけ、むしろ時間を食ってるくらい。
それでも、
いったんストレージ内のデータの読み出しにかかれば
それはもうSSDの独壇場で、強烈なレスポンス感を味わえる。
Sandraを使って速度の比較をした場合、
2.5インチHDD(5400回転/分)とSSDとのの比較では、
そこから
約80%高速、
さらにSSD1台と、SSD RAID 0との比較では、
さらに
100%も高速。
2.5インチHDD(5400回転/分)とSSD RAID 0だと
370%も
アクセススピードとしては速くなる。
ちなみに、
SSDは、1.8インチのものを採用していて、
現物は見れなかったけど、
どうやらSamsung製の「MCBQE64GFMPP-MVA」。
SSDが1枚で
64GB、
RAIDを組んだ2枚構成で倍の
128GBという容量になる。
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<Blu-Rayディスクドライブという選択肢>
今回のtypeZには、
ついにモバイルPCとしてもブルーレイディスクドライブが搭載可能。
本格的に
ハイビジョンハンディカムをBlu-Rayに書き出す事もできるし、
セル版や録画したBlu-Rayを、
高い解像度と色再現性をもったクリアソリッド液晶で鑑賞したりもできる。
グラフィクをSTAMINAモードにしていても
内蔵グラフィックのIntel GMA 4500MHDでも再生ができるので
やるやらないは別としても
バッテリー駆動下でもBlu-Ray再生も可能。
ただし、
制約があって、
SSD 64GB、もしくはSSD RAID 128GB選択時に限り、
Blu-Rayディスクドライブを搭載する事が出来ない。
これは、最大50GBにもおよぶBlu-Rayディスクを仮に書きこもうとした場合、
ストレージ側にも一時的なバッファとしての領域が
64GBでは論外で、128GBでさえあまりにも厳しいために
同時選択が不可とされている。
それだけにというか、
ポータブルBlu-Rayプレーヤー的な使い道のほうが
typeZには向いてるような気がして、
出来れば、DVDスーパーマルチ/Blu-Ray ROM一体型ドライブの選択肢を
作って欲しかった気がする。
それと、
またtypeTのような、
光学ドライブを廃して、
例えばSSD&HDDのようなモンスターストレージ選択という考えはなかったのか?
(そうすればUSBが1個増えるという目算も入れて)
という質問に対しては、
typeZの当初のコンセプトとして、
基本的には、オールマイティに使えるマシン、
どんな時でも
これ1台あれば何でもできる、を目指したマシンという事で、
トータルバランスを重視して、
光学ドライブをはずしてまでも軽量化しようという動きがなかったためだと
説明された。
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<HDMI端子とアナログRGBの両装備>
チップセットがサポートした
HDMI端子をフルサイズのまま装備。
HDMI端子があれば、
例えばBRAVIAにHDMIケーブルでつないで、
そのままBlu-Rayの再生や、ハイビジョンコンテンツを再生する
プレーヤーという使い方もできるし、
DVIに変換してPCモニターに出力して、
typeZを擬似デスクトップでという使い方も容易にできる。
SPEEDモードであれば
最大で1920x1200の解像度までサポート。
BRAVIAなどのフルHDのテレビには
そのまま
1920x1080で出力できて、
HDMIケーブル1本でサクっと付けはずしが出来るのは非常にありがたい。
また、ドッキングステーション経由のDVIで接続すれば
高解像度のディスプレイに
1920x1200まで表示が可能。
そのHDMIポートも
実は、ギリギリまで装備されるかどうかも怪しかったらしく、
というのも
中身がビチビチの限界で、
そんな余分な端子を入れるスキマもなかった状況で、
場所が確保できなければ、付けられない。
という設計段階でボツになりかけた矢先に
ふと、光学ドライブユニットの一部が薄くなっている部分があって、
ほんの少しスキマがあるみたいだから
その場所を利用しようという事で
HDMIの搭載が採用されたらしい。
だからtypeZの側面をよく見ると、
光学ドライブのトレイの一部を切り欠いて
その下に配置されたのがまさにその事に当てはまる。
HDMIが付いたら、
それこそアナログRGBはいらないんじゃないの?
と聞いてみたら、
なぜ、このアナログRGBを残してるかというと、
ビジネスマンとかプレゼンテーションをしようと思った時に
プロジェクターとつなぐなどといった場合には、
やっぱりアナログRGBは必要で、
typeZ以外に、変換アダプタを持ち歩くよりは
あえて両方装備していて、すぐに対応できるようにを実現したかったと。
・究極のモバイルVAIOノート「VAIO tyepZ」レポート(デザイン編その1)
に続く。
・インテルCentrino2の秘密
・Reason of Z
・typeZ & typeS徹底比較
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