2008年11月16日

VAIO typeT(TZシリーズ)を綺麗に分解して高速SSD化する(その1)



・VAIO typeT「TT&TZシリーズ」とtypeZのベンチマーク比較。
をしてみたら、
新旧の世代の違いでかなりの速度差を知らされてしまったので、
最近の高速化したSSDを載せて、
一世代前のVAIO typeT(TZシリーズ)
現行のVAIO typeT(TTシリーズ)に近づける計画。

いいかげん、505EXTREMEもVAIO typeZも、
SSD換装ネタばかりのような気もしないけど、
やりたいからやるだけ。

で、
今回のお題となるVAIO typeT(TZシリーズ)って、
バラすのが異様にめんどくさくって、
それも、限定モデルの
「type T バイオノート505 10th Anniversary Limited Edition」
だけに、究極に傷をつけなくない。

1年半前にVAIO typeT(TZシリーズ)をバラした時は
初めてで手探りだったり、自分の腕が未熟だったけど、
あれから少しは学習もしたし、
今ならもっとうまく出来そうな気がする。

・VAIO typeTの本体を分解してみた。[前編]
・VAIO typeTの本体を分解してみた。[後編]

という事で、
VAIO typeT(TZシリーズ)のバラし方リベンジ編。

−−−−−−−−−−−−−−−−−

一度バラしてるだけに要領だけは得てて、
最大の難関とされる、シリンダーキャップさえ
綺麗にはずす事さえできれば後は楽勝。

もうここの一点に集中。



そもそもシリンダーの細いスキマが狭くて
かなりガッチリとツメがひっかかってるので
無理に開けようとするとシリンダーキャップ内部が傷だらけになってしまう。

樹脂製のコーキングヘラの一番薄い物でも
その先の厚さからシリンダーキャップの中に侵入させる事が難しい。


でも、
ここはVAIOの修理センターでも必ずはずしているわけで
それが綺麗に取り外しできるという事は
それなりの治具を使ってバラしてるという事にもなる。

そこで、
0.3mmのアルミ板を長く細く加工して、
シリンダーキャップのカーブに合わせてゆるくカーブを付けた治具を作成。
そのまま突っ込んでアルミが周囲に傷をつける可能性もあるので、
セロファンテープを全体に貼って、
数箇所差し込めるように予備を含めて複数個作ってみた。


まずは、本体左側の電源部。

こっちは、比較的簡単で、
ちょうどTZのヒンジ部分の真後ろのシリンダーキャップに
アルミ治具を挿入。

少しだけ力をかけて
シリンダーキャップを引き抜くとスポっと抜ける。


こちら側には、
本体と液晶をつなぐ配線が通っていて、
フィルムが巻きつけてあるので、
その下に滑り込ませて配線を傷つけないように注意。

一時期前に、TZに無償修理点検になったのも
確かこの電源部を通る配線まわりで問題があったはずで、
この画像は、既に点検から帰ってきて正常とされてるもの。


電源部側のとりはずされたシリンダーキャップ。

切れ目のすぐ上部にひっかかりのツメがあるのがわかる。
ひとまずこの部分だけでとまってるだけなので、
たいした苦労もなくはずせる。

当然、シリンダーキャップも無傷。


そして、一番難しいのが本体右側の電源ボタン側。

ツメが2ヶ所で固定されてる事と、
ガイドレールが長いためにかなり大変。
無理やり引き剥がそうとすると、
シリンダーキャップが傷だらけ、もしくは破損してしまう可能性もある。

既に、どこの位置にロックがかかっているかがわかってるので
そこを攻略するしかない。


電源部と同じく、
TZのヒンジ部分の真後ろに1箇所ロックがあるので
そこにアルミ冶具を挿入。

そして、ヒンジからちょうど対角線上の位置に
もう1箇所のロックがあるのでここにもアルミ冶具を挿入。

で、
差し込んだだけじゃまるでビクともしなくて、
じょじょに力をかけて奥へ押し込んでいく。


極力少しづつはずして、
進行して2本のアルミ冶具で足りなければ
その途中で、後戻りしないように追加でアルミ冶具を突っ込んでいく。

焦ったら、余計な傷をつけるだけなので
あくまでも地道に慎重に。。

ある程度まで解除できたら
最後にはスポっと抜けてくれる。

ものすごく精神的に疲れるけど、
綺麗に外れるとかなりうれしい。。


電源ボタン側のとりはずされたシリンダーキャップ。

赤い矢印が、本体にひっかかるツメで、
黄色矢印はガイドレールのようなもの。

2ヶ所のツメでガッシリと装着されるようになってるので
同時にはずしながら抜くのが困難になるので、
アルミ冶具を同時に差し込む必要がある。

そのアルミ冶具も、0.3mmという薄さだと強度があまりないので
一回使うと結構ぼろぼろになってしまった。


これは斜めから見た参考画像。

かなり苦労はしたけど、
それでも、ほぼ無傷に近い状態で
シリンダーキャップを取り外せたので非常に満足。


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シリンダーキャップがはずれたら、
残すは本格的なバラし作業。

メモリーカバーの下にあるネジをはずす必要があるので
メモリーカバーを取り除いておく。


それから、
底面の手前部分にある目隠しパーツを3つと、
奥側左のゴム足をはずす。

それぞれこの下にもネジが隠れている。

この時にも先端の薄いアルミ冶具が活躍。
目隠しパーツの横幅があまりないので、
同じ長さのものを作ってやったほうが簡単にかつ傷を付けずに取り外しできる。


底面にあるネジをはずす作業。

赤○部分は、最初から見えているネジで、
頭の丸い黒いネジが全部で11個。

黄○部分は、さっき目隠しパーツで隠れていたネジで、
頭の平らな黒いネジが3個。

緑○部分は、バッテリーをはずすと見えるネジで、
頭の丸い色がシルバーのネジが3個。


これらを全て抜くと、
本体を固定するものが全てなくなると
TZの本体が上下に分割できるようになるので、
樹脂製のコーキングヘラでゆっくりと分離していく。

この時、
ヒンジの下部分に、ツメがひっかかってるので、
ここのロックをはずして開いていく。


細かい点を上げれば
メモリースティックスロットに差さってるダミーカードを抜いておく事と、
液晶ディスプレイは、開ききった状態のほうが
キーボード天板は取り出しやすい。

上下に分離できると、
中央あたりにキーボード天板と本体をつなぐ
フラットケーブルが1本あるので、
断線しないように本体側の根元からはずしてやる。

ようやく、
TZの分離が成功。

長くなるので続く。。


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VAIO typeT(TZシリーズ)を綺麗に分解して高速SSD化する(その2)【ソニーが基本的に好き。】at 2008年11月17日 12:27
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