2008年11月17日

VAIO typeT(TZシリーズ)を綺麗に分解して高速SSD化する(その2)



・VAIO typeT(TZシリーズ)を綺麗に分解して高速SSD化する(その1)
の続き。

TZ本体の上側と下側をつなぐフラットケーブルをはずして
キーボードパネル側と本体側に2つに分離。

1年半ぶりにTZの中身を見る。

今使ってるTZは、SSDと光学ドライブを搭載したモデルで、
本体の右側に、光学ドライブ、
中央手前に1.8インチのSSDという配置。

そののっかってるSSDをひとまずとりはずす。


1.8インチSSDは、金属アームが4点で固定されているけれど
既に本体の底面から本体と一緒に固定されるネジ達ははずれてるので、
右下の光学ドライブを兼用して固定してある1ヶ所のネジをはずすだけ。

それと、
左側にあるUSBx2とメモリースティックスロットの載った基板が
SSDを固定する金属アームと重なりあっているので、
これも2本のネジをはずしてしまう。

 
そうするとスルっと金属アームごとSSDが取り出せる。

本体とSSDをつないでるフラットケーブルは、
SSD側の薄いプラスチックの板を上側にハネ上げる事で抜けるようになる。
このあたりのパーツは非常にナイーブなので慎重に。

とりはずした後の本体を見ても
まさに1.8インチSSDしか収まるスペースしか確保されていない、
というか、TZはもうどこにもスキマがないほどビチビチに詰まってる。


さらに、
金属アームからSSDを取り外す。

ネジは3ヶ所で固定されていて、
使われているネジは極小サイズなので、
本体をバラした際のネジよりも、
取り外した際にはなくさないように注意。


もともと装着されていたSSDは、
SAMSUNG製「MCBQE48GKMPQ-M1A」。

Made In Japanと記されていて、
裏面にもSONYのロゴが確認できる。

サイズは、53.6x80.6x3.0(mm)。
インターフェースは、ATA-5(Ultra ATA/66対応)で
ZIF(Zero INsertion Force)40ピンタイプ。

リード:最大57MB/s
ライト:最大38MB/s
とされているもの。


今回載せる1.8インチSSDは、
あくまでもZIF接続という選択条件が異常に狭くて、
選べるのは、
Mtron製「PATA3000シリーズ」くらいのもの。

リード:最大100MB/s
ライト:最大100MB/s
で、
これに近い性能が出ればうれしい。


Mtron製「PATA3000シリーズ」は、
ケースに収まってるもののきっちりと規定サイズどおりの大きさで
厚みも5mmしかない。

金属アームに、ハメ込んでみると
まさにジャストサイズ。
SSDのケースをバラして基盤ごと組み込む必要もないみたいなので
このまま装着する事にする。


本体から延びるフラットケーブルを
SSDにしっかりと差し込んで、
端子がきちんと触れてる事を確認して、ロックをかけて固定。

何しろ小さいし、薄いし、扱いにはちょっぴり苦労するけど
ここがきちんとハマってないと、
VAIO上でSSDが認識されなくて、またバラし直しなんて事にもなるので
慎重に。

そして、SSDが元の場所に収めればひと段落。

−−−−−−−−−−−−−−−−−


ここで気を抜いて、
出来た!と喜んで全部を元通りにしてしまうと、
もしも万が一、SSDが認識されない!なんて事になったら
また、ドキドキしながらバラさないといけないので
キーボード天板だけを元にもどした仮組み状態で一度起動してみる。

すると、
VAIOロゴの出た後、「BOOTMGR is missing」と
当然ブートすべきものがないですよ。というメッセージが出てくる。

もう一回再起動かけて、
今度はBIOS画面を呼び出す。


BIOSのAdvanced項目をチェックすると
[Hard Disk Drive 0:32GB]
と、表示されているので間違いなくSSDを認識されてる事を確認。

今回は、なんのしくじりもなく事が運んでる。。

よーし、
後は、リカバリさえすれば出来上がりだ!
と思って
リカバリディスクを探す。。



リカバリディスクは??

・・・

あ”・・・

一番最初に
「VGN-TZ91S用リカバリディスク」を作るのを忘れてた・・・


という事で、
Mtron製SSDをはずして、
また元のSSDにもどして、リカバリディスクの作成からやり直し。

なんか道のりが長い。。

続く。。

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「VAIO type T バイオノート505 10th Anniversary Limited Edition」(VGN-TZ91S)を購入したのは、一昨年、2007年の11月。 「Sony Style」のオーナーメード商品なので、ストレージなどの一部仕様は購入時に選ぶことができる。 本当はストレージに64GBのSSDを選びたかったの...
VAIO type TのHDDをSSDに換装!【K.I.S.S.M.E.-R.eX】at 2009年02月27日 14:48
この記事へのコメント

さすがですね!(おっちょこちょいなところも)
でも本当に換装テクニックは素晴らしいと思います。
私はくんこくさんのページを1日5回以上はチェックします。
というのは、更新が多くて興味のあるコアな記事が多いからです。
本当に楽しんでます。
コメントついでで申し訳ないのですが、先日妻のPC(TYPE-C)
のDVDドライブが壊れてしまって修理に出したところなのですが、
戻ってきたら、HDD80GBをHDD320GBに換装しようと思うのです。
そこで、換装手順というか、はじめにHDD320GBのフォーマットやら
パーティション設定など、簡単なやり方を教えていただけませんか?
長文すみません・・。
Posted by Yoshinobu at 2008年11月18日 10:18

>Yoshinobuさん
ありがとうございます(^^ゞ
って、えぇ!
そんなにチェックいただかなくても、たぶん1日に1回でも多いほうかと思います(滝汗
もっともっと更新できればいいんですけど、ご期待に沿えるように少しでもがんばります(^^ゞ
えっと、
typeCですね。
このタイプは確かHDDはとても簡単に換装できましたよねw
まずは、元HDDで「リカバリディスク」を作っておいてください(笑)
それから、HDDを換装して、リカバリディスクから起動すれば、
本当にいつもどおりにリカバリー画面が立ち上がりますので、そこから「お買い上げ状態にする」を選ぶか、もしくは「パーティーションの変更をする」を選択すれば、HDDのCとDの領域の変更もできます。
それから、フォーマットなども全てオートでやってくれるので、以外と簡単に進んでいくと思いますよw
それと
元のHDDだけは大切にとっておいてくださいね。
Posted by kunkoku at 2008年11月19日 11:02

ありがとうございます!
修理から帰ってきたらすぐにトライしてみます。
ちなみに・・・バイオカスタマーセンターから電話あり、
「1年以内の修理ですが、ドライブ内部の配線折れのため
有償(\36,750)です」と。もう、がっくりですわ・・・。
Posted by Yoshinobu at 2008年11月19日 16:46

>Yoshinobuさん
うぁぁ、修理代がかなり痛いですね(汗
この内部配線の修理となると、さすがにVAIOカスタマーでしか直せないですし、仕方がないのかなとも思いますけど、それでも予想外の出費は辛いですよね(滝汗
Posted by kunkoku at 2008年11月20日 10:31