
・いつも持ち歩きたくなるVAIO typeP(外観レビュー編)
・いつも持ち歩きたくなるVAIO typeP(基本スペック編)
・VAIO typePベーススペック(Z520+HDD)のベンチマーク。
・VAIO typePの実際の使い勝手。
の続き。
webブラウズやらビジネスアプリがまともに動くという条件をクリアしてれば
外出先でのストレスはそれだけでも随分軽減する。
けど、やっぱり映像系だとか音楽系のアプリが使えたほうが
VAIO typeP
今回は動画系をいろいろと試してみる。
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<アンテナを内蔵したワンセグチューナー>

VAIOオーナーメードで、「ワンセグチューナー」を選択すれば、
ワンセグの視聴が可能。
アプリケーションは、「VAIO モバイル TV」で、
画面の右端に寄せて表示や、
単独ウィンドウ、全画面表示させる事ができる。
ワンセグを起動するとアプリが開くまでが結構重たくて
だいたい早くても約10秒くらいから15秒くらい待たされて、
電波状態がよければ画面が映りだす。
そこから、さらに「データ情報」を取りにいって、
データまで全てを表示しきるのに約25秒前後くらいかかる。
チャンネルの切り替わりをクリックしても
一呼吸してからやっと出てくるというような感覚で、
これはVAIO typeP
ワンセグの電波レベルだとか特性がそのまま現れるので
ある程度は大目に見て使ってやったほうが良いみたい。


それと、
ワンセグの解像度は、かなり低解像度(320×240/320×180)なので、
ケータイくらいのちっちゃい画面で見る分には気にならないけど、
VAIO typeP
そのまま引き伸ばされたドットの荒さがモロに現れて、
破綻した画像になってしまって正直見れたものでない。
横長解像度を生かして、
やっぱり右サイドに、等倍の解像度で表示して、
データ情報を含めた“ながら見”という使い方が向いてる。

ハードウェア的には、
アンテナは本体に内蔵されていて
アンテナを伸ばす必要がない分、
ワンセグを見ようとするアクションはアプリを立ち上げるだけなので楽。
感度は良いみたいで、
ものすごく入り辛い屋内でも以外とがんばって映ってくれる。
VIAOオーナーメードでは、
「ワンセグ」と「ワイヤレスWAN+GPS」は排他選択なので、
両方を同時に搭載させる事はできない。
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<外出先でも綺麗な動画を見たい。>
ワンセグはどっちかと言うと、
リアルタイムに見たい番組があったら起動するという趣だけど、
どっちかというと、
自宅のPCのHDDに貯め込んでいる動画データを、
VAIO typeP
動画プレーヤーとして使う事のほうが多いかも。


という事で手持ちの動画を再生してみる。
携帯動画変換君で、PSP用に作ったMPEG4動画を
QuickTimeで再生。
320x240という解像度でもワンセグよりはよっぽど綺麗。
全画面表示にしても若干のっぺりとするものの
映像はそれほど酷い破綻はしていないし、
再生も割合とスムーズ。
CPU使用率は、40〜60%。
ただ、ちょっとでも他の作業をすると
あっという間にCPU使用率が100%になってガクガクとなるあたりは、
ネット動画を見る時と同じような傾向。
次に、
1280x720あたりのDivX動画を
Windows Media Player11で再生してみる。
こっちは、等倍ドットで表示して再生が始まったかと思ったら、
音声は普通に流れていくのに、
映像の処理が追いつかなくてガックガク。
CPU使用率は、前述と同レベルの40〜60%を推移して
それ以上にならないけれども
内部の動画支援機能が働いてないのか?
コマ落ちスローモーションという感じで、
ちょっと視聴レベルではない。
せっかく高画質のままで、
外に持ち歩いて見れると期待していただけに、これは残念。。


今度は、ハイビジョンハンディカムで撮影した
ハイビジョン動画(MPEG-4 AVC/H.264)を再生。
FHモード(1920x1080 16Mbps)で撮影したもので、
普通のWindowマシンでも、CPUにCore 2 Duoを搭載したモデルでないと
再生が困難なのがこの動画ファイル。
これに関しては、
きっちり動画支援機能が機能してるようで、
CPU使用率は70〜80%と高いけれど、
しっかりと再生ができた。
せっかく綺麗なのでと思って、
全画面で再生すると、
映像と音声が若干途切れ気味になる。
見る事は出来るけど、快適とまではいかない。


ハイビジョンハンディカムで録画したHD動画を見るソフトと言えば、
SONYの独自アプリの「PMB(Picture Motion Browser)」上でも
再生してみる。
それでも結果は似たようなもので、
全画面にすると、CPU使用率が100%いっぱいになって、
映像と音声が途切れ気味。
このあたりは、
動画支援機能だけではなくて、CPUのからみだとか
複雑なものがありそうだけど、
何でもかんでも超スムーズに再生できますよ
という状況ではない事だけは把握できた。
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<レコーダーに貯めた動画を見たい。>


それから、
自宅の同じネットワーク内であれば、
ブルーレイディスクレコーダーに録画して貯めた動画を、
ネットワーク経由で再生できる「VAIO Media plus」。
VAIO typeP
Windowsが通常起動している時は、
キーボード手前の「XMB(クロスメディアバー)ボタン」を押しても
「VAIO Media plus」が立ち上がる。
だいたい起動にかかる時間は6〜8秒くらいで
お世辞にも早いとは言えないけれど、
画面が出てしまえば、
方向キーでピコンピコンと動かせて動作感覚は心地よい。


じゃまずは、
クロスメディアバーに現れたブルーレイディスクレコーダーの中にある
AVC[SRモード]で録画されたデジタル放送の番組を選んで再生。
・・・これは全く再生できず。
理由はデジタル放送特有の著作権がらみの
DTCP-IPに対応したプラグインが入ってないからで、
このプラグインに関しては、
動作周波数が2GHz以上のCore2Duoでないと、
利用できないというVAIO上でのルールがあるらしく
当然、VAIO typeP
<参照>
・VAIO typeZとVAIO typeTの『VAIO Media Plus』でHD動画再生。
「VAIO Media plus デジタル放送プラグイン(AVC 対応版) Ver.3.0」アップデートプログラム
もしかしたら
VAIO typeP
そういうサプライズはなかった。


仕方がないので、
同じAVC動画でも、DTCP-IPに対応したプラグインの必要のない
ハイビジョンハンディカムで撮影して
BDレコーダーに転送したAVC動画を再生してみる。
すると、
このAVC動画の再生には成功!
少しコマ落ちが発生してたので、
ワイヤレスLAN経由から有線LANにつなぎ変えてやると、
幾分かは動画の安定性は増したようだった。
CPUがCeleronのモデルで試した時は、
CPU負荷がかかりすぎてAVCは再生が難しかったのだけど、
VAIO typeP
AVC再生が出来る点については大きいアドバンテージ。

「VAIO Media plus」で注意すべきなのが、
常住アプリで動き出す「コンテンツ収集」というプログラム。
ネットワークにつながったPCやサーバーから
水面下で情報収集を始めるもので、
動画再生時に、コレをやりだすと
それだけでコマ落ちや処理落ちの原因になるので、
必要としていない時は停止するに限る。
(時間の余裕がある時に動作させればよい。)
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手放しに喜べるほど動画系にも強いマシンとまでは
お世辞にも言えないけど、
そこそこは動いてくれるので、
自分の良く利用する動画が再生できるかどうかを
事前にチェックしておくのがいいかも。
続く。
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