・いつも持ち歩きたくなるVAIO typeP(外観レビュー編)
・いつも持ち歩きたくなるVAIO typeP(基本スペック編)
・VAIO typePベーススペック(Z520+HDD)のベンチマーク。
・VAIO typePの実際の使い勝手。
・VAIO typePで、動画はまともに見れるのか?
・VAIO typePソニースタイル限定カラー「オニキスブラック」
・VAIO typeP最高スペック(Z540+SSD)のベンチマーク。
・VAIO typePを音楽プレーヤーっぽく使ってみる。
・VAIO typePにワイヤレスWANをつないで、どこでもインターネット。
・VAIO typePをGPSナビゲーション代わりにしてみる。
・VAIO typePに「PlaceEngine」とワイヤレスWANを利用してみる。
の続き。
VAIO typePって、他のノートPCと違って、
外に持ち出して好きな時に使いたい。
そうすると、
PCとしてのパフォーマンスも大事だけど、
コンセントなしで、
使い続けられるバッテリーの持ちもかなり大事。
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<スタイルを重視した薄いバッテリー>
バッテリーパック単体でのそれぞれの
大きさや重さ。
リチャージャブルバッテリーパック(S)
「VGP-BPS15」
ソニースタイル販売価格:14,800円(税込)
外形寸法:約 幅200.1×高さ11.9×奥行52.3(mm)
質量:約145g
容量:約2100mAh
駆動時間:約4時間〜約4.5時間
リチャージャブルバッテリーパック(L)
「VGP-BPL15」
ソニースタイル販売価格:19,800円(税込)
外形寸法:約 幅200.1×高さ22.7×奥行52.3(mm)
質量:約263g
容量:約4200mAh
駆動時間:約8時間〜約9.5時間
大容量バッテリーを装着すると、
重さとしては約118gの増量。
バッテリーの駆動時間は、
公称値からすると、
標準バッテリーの約2倍になる。
価格差は5,000円。
それぞれ実際に本体に付けてみると、
全体的なスタイルの違いがよくわかる。
標準バッテリーは、
本体の底面が完全なフルフラット状態になって
見た目の一体感はこれにつきる。
大容量バッテリーは、容量を増した分だけ
バッテリーを形成する部分が底面に向かって飛び出す。
一般のPCとは違って
円柱の乾電池型のセルが複数個で構成される
『リチウムイオンバッテリー』ではなくて、
ケータイに使われている
『リチウムイオンポリマーバッテリー』を採用してるため
標準バッテリーでこれだけ薄く、
大容量バッテリーでも思ったほど飛び出ない形で作られている。
VAIO typePを
そのままテーブルに置いた場合、
標準バッテリーは、底面がほぼ平行に置かれるのに対して、
大容量バッテリーは、
バッテリーが本体の底面を持ち上げるようになるので、
キーボード手前から後方に向かって、
斜めの傾斜がつく格好になる。
今までのパターンからすると、
大容量バッテリーを付けると、本体のスタイルをまるで無視して
バッテリーがドカンと飛び出すイメージがあったけれど、
VAIO typePの大容量バッテリーは、
装着したとしても、
そこまで“異物がくっついてます!”というほどの違和感はないし、
全体的な重量にしても700g程度で収まっていて、
普通のPCを持ち運ぶほどの苦痛はない。
(今まで軽いと思っていた505EXTREMEよりもまだ軽い。)
オマケの産物として
大容量バッテリー装着時についたある程度のキーボードの傾斜は、
それはそれで打鍵しやすいという感覚は若干ある。
だけど、
標準バッテリーが付いた時の600g前後という軽さと、
そして何よりも、
あの天面と底面が完全なまでにフラットになって
カドにかけての滑らかなラウンドボディの魅力は大きくて、
見た目のスタイルの良さからすれば、
やっぱり標準バッテリーを装着したいという気持ちのほうが強い。
後は、
実際にバッテリーがどれくらい持てくれるかが重要で、
それ次第で、
標準バッテリーを1コ、もしくは2コ持ち歩くとか、
大容量バッテリー1コで持ち歩くのがいいのかとか
自分の使い方には、どれがあってるかがわかる。
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<実際のバッテリーの持ち具合>
バッテリーの公称値なんてものは全くアテにできなくて
実働でどのくらい駆動してくれるのか。
本体の電源管理によるバッテリーの細かい設定によっては、
その駆動時間は随分と変わってくるので、
今回はわかりやすく、あらかじめ用意されている
3つの電源プランをそのまま使ってテスト。
デフォルト設定になっている
バランスのとれた
「VAIO標準設定」、
出来る限りバッテリーの寿命を延ばす設定の
「省電力」、
電力を盛大に使いながらも動作重視の
「高パフォーマンス」
のそれぞれ3つ。
共通にしたのは、
時間が経つとディスプレイの電源を切ったり、
スリープに移行する設定を、
全て「なし」にしておく事。
ひとまず、
ぶっ通しでバッテリーを使い続ける状態にする。
それから、
バッテリー残量が最後になくなった時の処理についても
実用で使う事を考えると、ギリギリまで使いたいとはいえ、
仮に、
途中で行ってる作業が記録されずにブツっと切れるというのは困るので、
残りの2%あたりで、「休止状態」へ移行する設定へ。
バッテリーがなくなって、
自動的に「休止状態」になった時点で終了という条件。
利用内容は、
ワイヤレスLANがつながりっぱなしで、
web閲覧したり、ナビしてみたり、動画みたり、
たまにはそのまま放置してたりで、
その使う頻度はバラバラ。
あくまでも比較参考レベル程度で。
[Atom Z520 + HDD+標準バッテリー]
電源プラン:
VAIO標準設定
輝度 :8段階中「8(最大)」
持続時間・・・
約2時間30分
電源プラン:
高パフォーマンス
輝度 :8段階中「8(最大)」
持続時間・・・
約1時間43分
電源プラン:
省電力
輝度 :8段階中「4」
持続時間・・・
約3時間
「高パフォーマンス」にすると、
バッテリーの消費がかなり激しくて2時間持たなかった。
でもそのワリにそんなに高速化したという印象はない。
「省電力」にすると、
明らかにバッテリーの持ちが良くなるのがわかるのだけど、
ハッキリ言って使えたものではないくらい挙動が遅い。
全てが超もっさり。
「VAIO標準設定」が実働的には納得できるパフォーマンスで、
それで、だいたい2時間半くらい動くというのが妥当なところ。
コツとしては、
液晶の輝度がそのままだとかなり明るい事もあって、
輝度を中レベルの「4」〜「5」くらいにすると、
トータルの使用時間が、2時間40分〜50分までに延命されたので、
「VAIO標準設定」+「輝度を落とす」が
一番利用価値がありそうな使い方だった。
[Atom Z520 + HDD+大容量バッテリー]
電源プラン:
VAIO標準設定
輝度 :8段階中「8(最大)」
持続時間・・・
約5時間
電源プラン:
高パフォーマンス
輝度 :8段階中「8(最大)」
持続時間・・・
約4時間35分
電源プラン:
省電力
輝度 :8段階中「4」
持続時間・・・
約6時間15分
大容量バッテリーになると
「高パフォーマンス」にしても、
「VAIO標準設定」と30分程度しか変わらなかったものの
パフォーマンスもあまり変わったとは思えないので、あまり意味がない。
「省電力」は論外。
「VAIO標準設定」で、同じく輝度を落とし目にして使えば、
まず5時間半以上は安定して使える感覚だった。
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ちなみに、
[Atom Z540 + SSD]でも、
標準バッテリーと大容量バッテリーを試してみたけど、
使った内容によって、少し長くなったり短くなったりで、
SSDだからバッテリー寿命が延びるという実感はまるでなかった。
一応、
今回やってみたテストは、一度もスリープにもさせずに
延々と動作させ続けた場合の結果なので、
使わない時にこまめにスリープや休止状態を使えば、
実際に持ち出して使えると感じる時間は長く感じられるはず。
大容量バッテリーがあれば
ある程度、駆動時間に余力があるし
まる1日外に持って出ていても、バッテリーの減りが少ないので
精神的にかなり心強い。
欲を言えば、標準バッテリーで、
もうちょっと長く駆動してくれたらいいのにとは思うけど。
スタイル重視で、コンパクトな電源を一緒に持っていくとか、
大容量バッテリーだけで使い切って帰ってくるとか、
VAIO typePをどういった使い方をするかを考えて決めてみよう。
続く。
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