なんだか、
【VAIO Style OUTLET】で、
初代
VAIO typeZがかなり安くなった事もあって、
自分の周囲でも、突如として購入者多数。。
[速配仕様]で購入した人達は
オーダーした翌日にはもう到着してるようで。
で、今回のOUTLETに関しては、
ストレージ選択では、もう[HDD]しか選びようがなかったから、
せっかくならSSDへ換装してくれという友人の依頼。
(無論、保証外&自己責任了承の上で。)
そういえば、
自分の
typeZにはIntelのSSDを積んでみたけど、
法人向けのOSがWindows XPのモデルだったし、
Windows Vistaベースで、
高速な2.5インチのSSDを載せるのは初めてだなと。
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最近のSSDって、去年と比べると
容量も大きくなってきて、
転送速度もかなり速くなってきて、
それでいて随分と値段も下がってきた。
去年の春に買ったSSDなんて、
5万円もしてたのに・・・
今回の条件は、
「そこそこ速くて、容量も120GB以上」という事なので、
いろいろと探してみると
MLCながら、現状ではかなり高速だと思われる
PhotoFastの「G-Monster V2」が目に付いたのでこれをチョイス。
容量は128GBの「PF25S128GSSDV2」。
公称値では、
読込速度230MB/s、書込速度160MB/s
というかなりの高速っぷり。
この数値だけ見たらIntel X25-Mより書き込み速度が速っ!
とも思ったけど、
例のコントローラーチップ(JM602 x2)を使って
内部でRAID 0させてるらしく、
まぁまぁそれなりのSSDだという事で。
別に、見た目が赤いからという理由で選んだのではない。。
たぶん・・・
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<typeZのHDDをSSDへ換装。>
【CAUTION!注意!】
本体を分解して故障させると、
ソニースタイルの保証、メーカー保証対象外のため
有償修理、もしくは修理不能となる可能性があります。
この記事を読んで同様の事をして、
万が一生じた損害は全て自己責任となり、
当方やメーカーは一切その責を負いません。
分解手順は、以下参照。
・VAIO typeZの本体を分解してみた。(前編)
・VAIO typeZの本体を分解してみた。(後編)
・VAIO typeZに2.5インチSSDを載せる。(その1)
・VAIO typeZに2.5インチSSDを載せる。(その2)
底面にあるネジを10個ほどはずして
キーボード天板を本体から、コーキングヘラなどで
じっくりとロックをはずしていけば
無事に本体にあるHDDへとアクセスできるようになる。
パームレストの左部分に位置する場所にHDDがあるので
2つの金属アームとフラットケーブルを抜けば、
2.5インチHDDが取り出せる。
PhotoFastの「G-Monster V2」を見ても、
通常の2.5インチHDDとのサイズとほぼ変わらないので、
4スミに衝撃を吸収するゴム足をくっつけてやればよい。
そして、
早速typeZへと装着。
特に何の問題もなく取り付け完了。
どうせ見えなくなるのだけど、
この赤いストレージのボディが、
速そうなエンジンを積んだみたいでなかなかにシビれる。
ストレージとキーボードのフラットケーブルが
本体へとしっかり接続されているのを確認しつつ
本体を元にもどしていく。
そうそう、
換装する前に一番最初にやっとかないといけないのは、
リカバリーディスクを作っておく事。
DVD-Rで2枚、DVD-R DLで1枚必要。
typeZの電源が切れた状態で、
その前もって作っておいたリカバリーディスクを
ディスクトレイに一旦収めて電源を起動すると、
ディスクから読み込みを始めてリカバリー画面へと移行。
ここのウィザード画面で、
作成するドライブを1つにするか2つにするかとか、
リカバリー領域を残すか削除するかの選択もできる。
後は、前リカバリーが終わって
Windows Vistaの初期セットアップを済ませれば完了。
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リカバリー直後にまずやるのは、
Windowsアップデートと、VAIOのアップデートを
全て済ませる事。
これで、いわゆる初期状態のストレージが完成。
まずは
「G-Monster V2」の128GBの内容を見てみると、
Cドライブ :約110.47GB
リカバリ領域 :約6.71GB
今回は、リカバリー領域を残しておいたので
リカバリ領域として7GB弱ほどの容量を取られている。
次に、Cドライブを見ると
Windows VistaとVAIO系アプリを含めたものが
約24.8GBを占めていて、
残りの空き容量が約85.2GBとなっているのがわかる。
SSDで、64GB以下だと
空き容量がどうしても少なくなってしまうけれど
元容量が120GB以上になると、随分と余力が出てくるので
追加アプリやデータをしっかりと置けるようになって
メインマシンとして使いやすくなる。
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<赤い魂を載せたtypeZ>
ではもう恒例の「G-Monster V2」のベンチマークテスト。
比較対象として、
VAIO typeZにSSDを搭載したモデルの以下2種類、
・64GB(64GBx1)
・128GB(64GBx2)
Windows XP上ではあるけど、
Intel製「X25-M」を載せたtypeZとも一緒に比較してみる。
まずは、
単純な転送速度をCrystalDiskMark2.2で
100MBのデータをリード&ライトを計測してみたもの。
typeZ by
PhotoFast製「G-Monster V2」
「G-Monster V2」は、
公称の値まで及ばないものの、
シーケンシャルの読み書きは非常に高速。
ただし、ランダムの512K、4Kへと細かくになるにつれて
特に書き込みがガクっと遅くなる傾向にある。
言うなれば直線は速いけど、
カーブが遅い車みたいな感じかな?
typeZ by 【typeZ(5400回転 HDD)】
Intel製「X25-M」 TOSHIBA製「MK2546GSX」
それと比べると、Intel製「X25-M」は、
読み込みも書き込みも公称値とブレないというか
512Kのランダムでもしっかりとした速度を保っている。
そして、何と言っても
4Kという小さい単位の書き込みが圧倒的に高速。
デフォルトで選べる「5400回転/分 HDD」を見ると、
全体的に読み書きの転送速度が遅くなる。
HDDに関しては、「7200回転/分」をチョイスしたほうが、
まだまだ体感的な速度は速くなる。
【typeZ(SSD 64GBx1)】 【typeZ(SSD 64GBx2 RAID 0)】
サムスン製「MCBQE64GFMPP」 サムスン製「MCBQE64GFMPP」
カスタマイズで選べるSSDは、
Samusunn製のSSDを採用していて、
超高速ではないにしても、
単体のままでも読み書きは安定しているし
4kの書き込みは「G-Monster V2」よりも上。
さらに、
RAID 0にすると、読み込みも書き込みの速度もグっと持ち上がる。
512kや4kのランダムも良好で、
税タイ的に死角のない速度が手に入る。
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次に「HD Tune」で、
アクセス速度の分布やバースト速度も計測。
【typeZ by PhotoFast製「G-Monster V2」】
転送速度
最小:85.5 MB/sec
最大:173.9 MB/sec
平均:148.1 MB/sec
アクセス速度:0.2ms
バースト速度:134.3 MB/sec
【typeZ by Intel製「X25-M」】
転送速度
最小:128.4 MB/sec
最大:183.1 MB/sec
平均:180.3 MB/sec
アクセス速度:0.1 ms
バースト速度:88.3 MB/sec
【typeZ(SSD 64GBx1)サムスン製「MCBQE64GFMPP」】
転送速度
最小:75.8 MB/sec
最大:14234 MB/sec
平均:80.8 MB/sec
アクセス速度:0.3ms
バースト速度:115.9 MB/sec
【typeZ(SSD RAID 0)サムスン製「MCBQE64GFMPP」】
転送速度
最小:72.3MB/sec
最大:164.6MB/sec
平均:83.7MB/sec
アクセス速度:0.4ms
バースト速度:110.2MB/sec
総じて優秀なのはやはりIntel製「X25-M」。
数値の乱れが比較的少なく平均した高速性を保っている。
PhotoFast製「G-Monster V2」は、
周期的な乱れはあるものの、そんなに悪くない。
typeZの64GB単体とRAID 0だけは、
初期導入値ではなく数ヶ月使った後での計測だったからなのか?
意外と思ったほどの成果が出てこなかった。
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そして最後に、
統合ベンチマークソフト「PC Mark05」で計測。
CPU、メモリーともに同様のモデルでないと
公平性に欠けるので、
スペックが以下のものだけで比較。
OS:Windows Vista Home Premium(32bit)
CPU:Core 2 Duo T9600 (2.80 GHz)
メモリー:4GB(DDR3 1066/2GB×2)
グラフィック:
SPEED・・・NVIDIA GeForce 9300M GS(256MB)
ストレージが
SSD 64GBx2 RAID 0と
PhotoFast製「G-Monster V2」の2種類。
【typeZ by PhotoFast製「G-Monster V2」】
System Test Suite :7184 PCMarks
HDD_XP Startup :
30.78 MB/s
Physics and 3D : 222.7 FPS
TransParent Windows : 3645.53 Windows/s
3D_Pixel Shader :59.15 FPS
Web Page Rendering : 2.74 Pages/s
File Decryption : 79.18 MB/s
2D_Graphics Memory_64 Lines : 778.68 FPS
HDD_General Usage :
17.94 MB/s
Audio Compression : 1938.08 kB/s
Video Encoding : 644.4 KB/s
Text Edit : 136.1 Pages/s
Image Decompression : 38.28 MPixeles/s
File Decompression : 6.62 MB/s
File Encryption : 35.18 MB/s
HDD Virus Scan :
71.47 MB/s
Memory Latency_Random 16MB : 9.61 MAccesses/s
【typeZ(SSD RAID 0)サムスン製「MCBQE64GFMPP」】
System Test Suite :7848 PCMarks
HDD_XP Startup :
80.29 MB/s
Physics and 3D : 224.71 FPS
TransParent Windows : 3736.26 Windows/s
3D_Pixel Shader :59.1 FPS
Web Page Rendering : 2.21 Pages/s
File Decryption : 77.35 MB/s
2D_Graphics Memory_64 Lines : 778.29 FPS
HDD_General Usage :
47.08 MB/s
Audio Compression :1871.46 kB/s
Video Encoding : 640.66 KB/s
Text Edit : 125.51 Pages/s
Image Decompression : 36.71 MPixeles/s
File Decompression : 6.19 MB/s
File Encryption : 36.11 MB/s
HDD Virus Scan :
84.47 MB/s
Memory Latency_Random 16MB : 9.41 MAccesses/s
特にストレージに左右される評価部分をオレンジ色にしてみたけど、
「HD Tune」では良い成績を残した「G-Monster V2」が
以外と伸びていない。
このベンチマークからは、
カスタマイズした「SSD RAID 0」構成のほうが
優秀だという結果になった。
ちなみに、
OSはWindows XPベースでの計測なのであくまでも参考値ではあるけど
Intel製「X25-M」では以下のようになっていた。
HDD_XP Startup :
125.22 MB/s
HDD_General Usage :
61.93 MB/s
HDD Virus Scan :
113.52 MB/s
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ベンチマークのの数値だけで判断するのもどうかと思ったので、
わかりやすくWindowsの起動や終了、
スリープから復帰をストップウォッチで計測。
Windowsの起動。
これは、もう驚くほど速い。
電源を投入して、
30秒くらいでVistaロゴが現れるのだけど、
このVistaロゴの出ているのがほんの一瞬しかなくて
撮影するのが大変なほど。
その後40秒くらいでWindows画面に移行して、
50秒を過ぎたあたりで
ウェルカムセンターとサイドバーガジェットをほぼ同時に表示、
主要な常駐アプリも1分以内に出てしまうほどで
その後もSSDへのアクセスランプは明滅を何度か繰り返すものの、
ほぼ1分を超えたあたりで、すぐにアプリの操作ができる。
これは正直驚いた。
スリープとスリープ直後の復帰は
それぞれ約10秒前後で一般的。
休止状態への移行が場合にもよるけど、約39秒〜56秒くらいで、
休止状態からの復帰が、約31秒〜38秒程度。
シャットダウンが約32秒〜39秒。
休止状態の利用と、通常起動&終了との差が
ほとんどなく、そのあたりの動作は非常に心地良い。
ちなみに、
IE7の立ち上げは約2秒、
SonicStage4.4の起動も約4秒と
アプリの立ち上げも相当に速い。
それから、
PhotoFast製「G-Monster V2」は、
使ってると熱を持つかも?と教えてもらったので、
「PC Mark05」を5〜6回まわした直後に、即バラして、
非接触の温度計で直接計ってみた。
すると、
38℃〜41℃くらいになっていて、
確かに手で触ると、熱いとはいかないまでも
結構あったかくなるんだなという事を確認。
ボディ越しには、熱はそこまで通過しないようで、
本体の底面を触ってもよくわからなかった。
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どうしてもメーカーの公称値というのは
大きいデータのシーケンシャルの値ばかりになってしまってて
あんまりアテに出来ないのは事実。
自分が今回やったのも、ほんの一部でのテスト結果でしかないし
まだ使用期間が短いので、
真の意味での快適度や、プチフリの出現頻度は不明。
この辺は、わかればまた後日掲載。
でも、
typeZに高速なSSDがのっかると、
本当にシャアザクみたいに速い。
次のさらなる高速なSSDは、
SLCタイプでボディカラーは金色でお願いします。
【VAIO typeT特集ページ】
【VAIO typeZ特集ページ】
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・VAIO typeZに赤いSSD「G-Monster V2」を載せてみる。 の続き的というか、 VAIO typeZに“SSD”を載せてる場合に、 出来るカスタマイズをする事で、 気持ち的に快適化&SSDいたわり仕様にしてみる。 とは言っても 一応はいろんな人の知恵を借りつつだったり 使い方によっ...
久しぶりのVAIO ZシリーズのSSD換装ネタ。 ・VAIO typeZに、Samsung製SSDを載せてみる。 ・VAIO typeZにSLCタイプのIntel製「X25-E」を載せてみる。(その2) ・VAIO typeZに最新コントローラのOCZ「Vertex」シリーズを載せてみる。「新ファーム(1275)編」 ・VAIO typeZ...
ものすっごい久々のストレージ換装ネタ。 SSD過渡期には、新旧VAIO Zシリーズに より高速なSSDを!と思って延々ととっかえひっかえ換装しまくってたけど 何しろ最近のVAIOってば、カスタマイズする時点で クアッドSSDとか最初っから爆速マシンに出来てしまったりして あん