・VAIO typeZに赤いSSD「G-Monster V2」を載せてみる。
の続き的というか、
VAIO typeZに“SSD”を載せてる場合に、
出来るカスタマイズをする事で、
気持ち的に快適化&SSDいたわり仕様にしてみる。
とは言っても
一応はいろんな人の知恵を借りつつだったり
使い方によってはやり方も様々なので、
あくまでも参考程度という事で。
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<気になるMLCタイプのSSDの心配事>
今回は、
VAIO typeZや
VAIO typeTのような
ノートPCに、システムとなるストレージにSSDを搭載させた場合を想定。
SSDは、読み書きがHDDに比べて超高速だけど、
そのSSDの中でも“MLC”を採用している場合だと
「同じセルへの書き込み頻度が多ければ多いほど寿命が短くなる。」
と巷で言われてたりする。
もちろん容量が大きくなるとその確率も減るし
最近のSSDは、同じ箇所への書き込みをしないように
コントロールされてるので
そこまで神経質になるほどではないかもしれないけど、
そうは言っても気になると言えば気になるので、
だったら、
出来る事くらいはしておいても損はないかなと。
ちなみに、
typeZのカスタマイズしたモデルには
SamsunのSLCタイプのSSDが搭載されているようで
今回のとおりではないかもしれない。
・VAIO typeAとtypeZのメモリーとSSDの違いは速度差に現れるのか?
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<快適度を保ちつつSSDの書き込みを減らす作業>
まずは、
前回、
VAIO typePでWindows Vistaで使う際にやった快適化設定で
使えるTipsはそのまま流用する。
けど根本的に違うのは、非力ゆえの対策ではなくて、
もともとハイパフォーマンスなので
いかにSSDを保護しつつ快適性を極めるか?のほうが重要。
・VAIO typePのVistaの設定をいじくって快適化計画。
基本的に、
VAIO typeZや
VAIO typeTは、
何もいじらなくても十分に爆速。
そして、以下が特にSSDとの関わりが深い
設定の変更。
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●SSDのディスクの書き込みキャッシュを無効にする
“ディスクの書き込みキャッシュ”というのは、
より高速にデータを読み出せるように、
一時的にストレージに蓄えておく機能で、
特に速度の遅いHDDには有効ではあるけれど、
アクセススピードの速いSSDであればあまり関係なくて、
だったらSSDに余計な書き込みをする必要もないので不要。
[コントロールパネル]から
[システムとメンテナンス]→[デバイスマネージャ] と開く。
[デバイスマネージャ] のウインドウが開いたら
ツリーの「ディスクドライブ」から
該当するストレージ(ここではG-Monster-V2 SSD 128GB)を
右クリックしてストレージのプロパティを開く。
ポリシータブの中央あたりにある
“□ディスクの書き込みキャッシュを有効にする”
にチェックが入っていればそののチェックを外す。
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●インデックスの作成を無効にする
Windows Vistaには、あらかじめシステムディスクに
あらかじめ目印となるインデックスを作っておいて
検索スピードを早くするという機能があるけれど
これまた無駄にSSDにインデックスを書き込みしてしまうし
同じく読み込みが速いSSDではそこまで影響しないだろうという事で
これも切ってしまう。
「コンピュータ」をクリックして、
ローカルディスク(C:)を右クリックして「プロパティ」を開く。
全般タブの下あたりにある
“□検索を速くするため、このドライブにインデックスを付ける”
チェックをはずして適用をクリック。
すると、
「属性変更の確認」というのが出てくるので、
“○変更をドライブC:¥、サブフォルダおよびファイルに適用する”
のラジオボタンをクリックしてOKする。
途中で「属性の適用エラー」がでても「すべて無視」で進めると、
インデックスをはずす処理がはじまって
しばらく待つと変更が完了する。
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●復元ポイントをあえて作らない
いざという時に、記録しておいた以前の状態にもどれる
復元ポイントは、
容量もたくさん(約300MB)食うし、
SSDに書き込みを繰り返すし、
バックグラウンドで動いたりしてうっとおしいので切ってしまう。
でも、深刻な状況から脱する場合には便利な機能でもあるので
一概にないほうが良いとは言い切れないので注意。
[コントロールパネル]から
[システムとメンテナンス]→[システム]と開く。
そして、左側にある「システムの保護」をクリックする。
開いた「システムのプロパティ」のシステムの保護タブにある
[利用できるディスク]の一覧から
“ローカルディスク(C:) (システム)”から
チェックをはずして適用をクリックする。
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●デフラグを利用しない。
SSDの寿命を縮めてしまいそうな代表がデフラグ。
断片化したデータを綺麗に並べるというものでHDDには有効でも
書き消しを全体に行うのでSSDには致命的。
アクセススピードには問題がないのであれば
断片化しても大丈夫だと判断して
途中の余計なパフォーマンスを食われないためにもデフラグはしない。
[コントロールパネル]から
[システムメンテナンス]→[ハードドライブの最適化]
とクリックすると
「ディスクデフラグツール」が現れるので、
“スケジュールどおりに実行する(推奨)”のチェックをはずす。
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●Windowsの自動更新を止める。
Windowsの更新はPCまかせではなくて
自分のペースでやる。
特にワイヤレスWAN接続時にダウンロードされても面倒なだけだし、
更新インストール内容によっては、
相当な時間がかかったりパフォーマンスに影響を及ぼすので、
手動で更新したほうが良い。
[コントロールパネル]から
[セキュリティ]→[更新プログラムの確認]と開く。
そして、左側にある「設定の変更」をクリックする。
更新プログラムをインストールする方法を、
「更新プログラムを確認するが、ダウンロードとインストールを行うかは選択する」
もしくは、
「更新プログラムを確認しない(推奨されません)」
にして自分で管理する。
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●レジストリを変更する
SSDのようにランダムの読み込みが速い場合、
スーパーフェッチのように
あまり必要とされなくなる機能もあるし、
また、細かな書き込みを減らす意味でも
不要な機能を止めてしまう。
レジストリの変更は自己責任で。
[ファイル名を指定して実行]を開いて“regedit”と入力して
レジストリエディタを起動。
「HKEY_LOCAL_MACHINE」→「SYSTEM」→「ControlSet001」→
「Control」→「Session Manager」→
「Memory Management」→「PrefetchParameters」
と開く。
その中にある
「EnablePretcher」「EnableSuperfetch」を
それぞれダブルクリックして、
値のデータに「0」を入力してOKをクリックする。
プリフェッチとスーパーフェッチの機能が停止する。
SuperFetchに関しては、停止すると場合によって
遅くなる場合もあるので注意。
同じくレジストリエディタから、
「HKEY_LOCAL_MACHINE」→「SYSTEM」→
「CurrentControlSet」→Control\FileSystem」
と開く。
「NtfsDisable8dot3NameCreation」をダブルクリックして、
「値のデータ」に「1」を入力してOKをクリック。
「NtfsDisableLastAccessUpdate」をダブルクリックして、
「値のデータ」に「0」を入力してOKをクリック。
「NtfsMemoryUsage」をダブルクリックして、
「値のデータ」に「2」を入力してOKをクリック。
MS-DOSの8.3形式ファイル名の自動生成を止めるだとか
NTFSの最終アクセス日時の更新が無効になったりと
小さな書き込みを減らす作業。
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<仮想メモリーを効果的に利用する>
そして、
今まさにカスタマイズしている
VAIO typeZ「VGN-Z90シリーズ」は、
OSとなるWindows Vistaが
“32bit”のタイプのため、
物理メモリーとしては、最大4GBまで搭載していても、
「32bit版OS」お約束のメインメモリーの認識の限界で、
実際にOSが利用できるのは約3GBで、
残りの1GBが使えず、そのまま無駄になってしまっている。
このOS管理外となった1GBをそのまま放置しておくのは
もったいないので、
仮想ディスク(以下、RAMディスク)のソフトを利用して有効に活用。
そうする事で、
さらなる高速化と、さらにSSDをいたわる事ができる。
RAMディスクのソフトとして、
OS管理外を利用できるものとしては、
「Gavotte Ramdisk」とか「RamPhantom3 LE」が代表的。
比較的、導入が楽なのは「RamPhantom3 LE」のような気がするけど
あくまでも好みでどぞ。
導入方法と操作方法についての参考。
【RamPhantom3 LE】
・32bitOSの管理外メモリーも使ってVAIOノートを快適化する。
【Gavotte Ramdisk】
・Windows Vistaにメモリー4GBを載せて体感速度をさらにアップ!
以下は、「RamPhantom3 LE」をした場合。
ソフトをインストールすると、
「RamPhantom3 LE」が常駐。
使い方は簡単で、
「RamPhantom3ユーティリティ」を開いて
「プロパティ」をクリックすると設定の変更が可能。
全般タブで、
「使用メモリー」から
“OS管理外メモリーのみ”をチェックすると
利用できるRAMディスクが表示されるので、
ここでは最大の1022MBと設定する。
常時利用する前提なので、
“起動時にRAMディスクを有効にする”にもチェックをいれておく。
すると、マイコンピュータに
ローカルディスクが追加され、
そこに約1GB分のデータを置けるRAMディスク、
ここではローカルディスク(G:)、が出来上がる。
これはあくまでも32bitOSでは見えない部分を利用しているので、
タスクマネージャで確認しても
もともとOSで使えるメインメモリーの3GBという容量は一切減っていない。
ただし、
このRAMディスクの場所は、
メインメモリー上に出来上がったものなので
PCの電源が切れると、当然そこにあるデータは消滅する。
バックアップタブでは、
RAMディスクにあるデータを失わないように、
電源を切る前にデータを保存する方法や
バックアップ先を設定できるようになっているけど、
今回はSSDへの負荷を減らすことが目的なので、
“バックアップは行わない(データは保存されません)”
としておく。
要するに、毎回なくなっても良いデータを置けばいいだけ。
その1つの活用方法として、
インターネット一時ファイルタブにもあるとおり、
webブラウザのキャッシュとして貯まるデータを
このRAMディスクに割り当てる。
「Gavotte Ramdisk」でも
ブラウザの設定から変更すれば同様。
こうすると、
webページで一度見たページをまた開く際には、
メインメモリーにあるキャッシュから読むので
表示速度が早くなるという恩恵と、
電源を落とせば、
不要なインターネットの一時ファイルが消えてくれるので、
SSDへ余計なキャッシュを書き込まなくてもよくなる。
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そして、ここからはRAMディスクを利用して
再度、Windowsの設定を変更。
以下は、
場合によってはプログラムのエラーを引き起こす可能性もあるので
ちょっぴり注意が必要。
何か不明のエラーにぶち当たったら、
ここで行った設定を一度元にもどすと解消する場合もある。
●仮想メモリの変更。
「仮想メモリ」というのは、
使用するアプリケーションによって
メインメモリが足りなくなってしまった際に
ストレージの一部を仮のメモリとして補うための機能。
もうすでに利用できるメインメモリとして実質3GBもあるし
わざわざ仮想メモリーを作って
SSDに毎回読み書きを増やす必要はないので変更。
[コントロールパネル]から
[システムとメンテナンス]→[システム]と開く。
そして、左側にある「システムの詳細設定」をクリックする。
開いた「システムのプロパティ」の詳細設定タブの
上部にある「パフォーマンス」の「設定」をクリック。
「パフォーマンスオプション」の詳細設定タブの
下側にある仮想メモリの「変更」をクリックする。
すると、「仮想メモリー」が開くので、
“□すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する”
のチェックをはずして自分で設定を変更できるようにする。
SSDの場所となる「C:」ドライブを
「ページングファイルなし」として「設定」をクリック。
それから、
RAMディスクの場所となる「G:」ドライブを選んで
カスタムサイズを適当に決める。
(ここでは初期サイズ200MB、最大サイズ500MB)
もしくは、あえて必要ないと思えば
全て「ページングファイルなし」にして
仮想メモリーをない状態のままでも良い。
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●Windowsテンポラリーファイルの移動。
PC上でプログラムが動作する際に
いろいろな作業をするファイルのデータを一時的に置くのが
TEMPフォルダ。
作業の高速化という意味よりも
不要なデータがかなり貯まってしまう場所なので、
RAMディスクに指定しておけば
SSDの書き込みを減らせて
かつPCの電源が消えたら不要なデータも消えてさっぱりするので有効。
注意:
「RamPhantom3」の場合、あくまでもスタートアップの時点で
アプリケーションが立ち上がるので、
テンポラリファイルに割り当てできないようで、
これは「Gavotte Ramdisk」向き。
上記と同じく、
「システムのプロパティ」の詳細設定タブから、
下部にある「環境変数」をクリックして
「環境変数」を開く。
それぞれにあるTEMPとTMPの値を
RAMディスクとなる「G:」ドライブと指定してやる。
ただし、
前述したとおり、
例えば新しいアプリケーションをインストールする時などにも
このTEMPファイルを利用するようになっていて
RAMディスクに一時ファイルを置ききれない場合には
エラーが発生する事もあったりするので、
その場合は、広い領域に変更しやらないといけない場合もあったりと注意が必要。
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他にも出来る手立てはまだまだあるみたいだけど、
やりすぎも恐いので、
ひとまず自分がやってみて比較的大丈夫そうだったものを掲載。
何しろ速度的な不満なんてものは
ほぼ皆無に近くて、何やっても爆速で、
SSDへの配慮も、このあたりまで手を加えたら、
後はもう深く気にせずに
元を取るだけ使い倒すのがいいかなと。
後は、
VAIO typeZみたいにパフォーマンスがありすぎるくらいなら
バッテリー駆動の時には
逆に抑え気味にして、バッテリーを長く持たせるという手もあるかな?
とか考え中。
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