ものすっごい久々のストレージ換装ネタ。
SSD過渡期には、新旧
VAIO Zシリーズに
より高速なSSDを!と思って延々ととっかえひっかえ換装しまくってたけど
何しろ最近のVAIOってば、カスタマイズする時点で
クアッドSSDとか最初っから爆速マシンに出来てしまったりして
あんまり載せ替える意味がなくなってきたというか(汗
<過去VAIO ZシリーズへのSSD換装ネタ>
・VAIO typeZに2.5インチSSDを載せる。(その1)
・VAIO typeZに2.5インチSSDを載せる。(その2)
・VAIO typeZに、Samsung製SSDを載せてみる。
・VAIO typeZにSLCタイプのIntel製「X25-E」を載せてみる。(その2)
・VAIO typeZに最新コントローラのOCZ「Vertex」シリーズを載せてみる。「新ファーム(1275)編」
・VAIO typeZに赤いSSD「G-Monster V2」を載せてみる。
・VAIO typeZに2.5インチSSDを載せる。(その2)
・Solidata製SLCタイプSSD「K5-64RE」をVAIO Zシリーズに載せる。
でも、あれからPCのチップセットも進化してインターフェースも高速化したし、
一般市販されるSSDもさらに強烈に速くなって来たら
またSSD載せ替えしたい衝動が再燃。
という事で今回は、
VAIO S(SB)シリーズのエントリーとなるHDDモデルに、
OCZ製「VTX3MI-25SAT3-120G Max IOPS」を載せる事にした。
このSSDは、2010年4月に発売になったばかりのもので、
2.5インチサイズのSSD。
インターフェースは今までのSATA2.0(3.0Gbps)ではなくて
新たにSATA3.0(6.0Gbps)に対応、
コントローラーには「SandForce2281」を搭載、
MLC NANDフラッシュメモリーを採用。
TRIM機能に対応、MTBF(平均故障間隔)は200万時間とされている。
メーカー公称値としては
読み込みで最大550MB/s、書き込みで最大500MB/sと
今までにはない高速アクセスが可能で、
さらに今回のモデルは、“Max IOPS”という派生モデルで
Random Read 4KB (Aligned): 55,000 IOPS
Random Write 4KB (Aligned): 65,000 IOPS
と、ランダムアクセスが非常に高速なのもウリ。
リードやライトの最大値ばっかり速くても
ランダム性能が低いと、Windowsをベースに動作させるには
速さを感じられない事も多々あるし
どっちかというとランダムアクセスが速いほうがうれしい。
と、なかなか頼もしいSSDではあるのだけど、
肝心のPCの方が、前情報では
VAIO S(SB)シリーズの2.5インチHDDをつなぐインターフェースって
3.0Gbpsにしか対応してないよと聞かされてたので
あんまり期待せずに換装する事にしていた。
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<メンテナンス性に優れたVAIO S(SB)シリーズ>
まずはお約束。
【CAUTION!注意!】
本体を分解して故障させると、ソニースタイルの保証、メーカー保証対象外のため
有償修理、もしくは修理不能となる可能性があります。
この記事を読んで同様の事をして、万が一生じた損害は全て自己責任となり、
当方やメーカーは一切その責を負いません。
まずは、本体を裏返して手前にある2つのネジをはずす。
それだけで、底面にある前側のパネルがヒョイと抜ける。
えーと、VAIOノートバラすのも久しぶりだし
VAIO S(SB)シリーズのストレージってどの位置にあるんだろ?と
底面にあるネジを全部はずすくらいの気合を入れて臨んだつもりだったのだけど、
それも虚しく、なんと恐ろしい事にいきなりHDDとご対面!
あまりにもアクセスが簡単な位置にあって思わず吹いてしまった。。
手前右に見える黒い物体が内蔵バッテリー。
最初、今回のS(SB)シリーズでは、
VAIO 内蔵バッテリーを採用して本体がスッキリしています!と聞いた時は
なんだバッテリーの交換できなくて改悪じゃないかと思ってたのだけど、
何の事はない、ただ外装内に収まってるだけで
こんな具合にいくらでもバッテリーの付け替えはできる。
で、手前左にあるのが2.5インチHDD。
もう見えちゃってるので、固定されている4つのネジをはずせば
いとも簡単にHDDは取り外せてしまう。
あまりにも簡単すぎてこれ以上書き用がない・・・
ちなみに、HDDのすぐ奥側にあるのがメモリーの取り付け位置で、
基本VAIO S(SB)シリーズのメインメモリのひとつはオンボードになっていて、
もう1枚のメモリーを装着して最大8GBとする事ができるようになってる。
そう、この部分だけに、
バッテリー、メモリー、ストレージが集約されていて
非常にメンテナンス性に優れている。
HDDは、2つの金属アームで固定されていて
それぞれネジを2ヶ所(合計4ヶ所)はずしてとりはずして、
フラットケーブルを抜いてしまえば分離完了。
中に搭載されていた、2.5インチHDDは、
WesternDigital製の「WD5000BEVT」。
一応このHDDのスペックとしては、
HDD容量500GB、回転数5400rpm
キャッシュ8MB、平均シークタイム12 ms
で、インターフェイスはSATA2.0。
この容量以外のアクセススピードは如何ともし難いので
早々にはずしてしまって、
OCZ製「VTX3MI-25SAT3-120G Max IOPS」に付け替える。
後は、バラした手順と逆に元にもどせば終了。
超簡単。
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<VAIO S(SB)シリーズのSSDをリカバリー>
SSDを載せて、VAIO S(SB)シリーズを元通りにもどしたら、
今度は早速OSのリカバリー。
というか、ちょうど1年前に
VAIO Zシリーズに、「G-Monster2 SFV1」というSSDを換装した時
リカバリーをしていてほぼ終盤あたりでSSDを認識できなくなるという現象に出くわして
ものすごく落ち込んだ事があったのだけど、
その相性問題にかかわってくるのがSSDのコントローラ部分で、
実は、今回のOCZ製「VTX3MI-25SAT3-120G Max IOPS」のコントローラーが
それと同じSandForce製というのが非常に気にかかる。
・旧VAIO ZシリーズにSandForceコントローラのSSDを換装して動くか実験。
もしかしたら、そもそもSSD換装しても動作しないかも?
という不安を抱えながら・・・。
でも、この1年でVAIOもコントローラも進化しているはず!
と思いつつ去年のリベンジもかけてリカバリーを開始。
あらかじめリ作っておいた
VAIO S(SB)シリーズのリカバリーディスクはDVD-Rで4枚。
普通は本体にある光学ドライブにリカバリーディスクの1/4を挿入してリカバリーしていくのだけど、
ぶっちゃけDVDの読み込みにすらイライラするようになってしまったので、
ISOイメージファイルにしてしまって
外付けHDD「IODD2501」からを光学ドライブとしてエミュレーションする方法でリカバリーしてみる。
(過去のリカバリーに何度も実験済み。)
S(SB)シリーズの電源を起動したら
VAIOロゴが出てる時に「F11キー」を押すと
USB経由での外付け光学ドライブを先読みしてくれる。
その時に、
外付けHDD「IODD2501」で、1枚目のリカバリディスクを
(ここでは、仮にVPCSB1AFJRD1.ISOというファイルネーム)
エミュレーションして読み込ませる事ができて
普通にDVD-Rを光学ドライブに収めている時と同じように
Windowsブートマネージャーから「VAIO Care レスキュー」が選択できる。
そして、「リカバリーウィザード開始」してやるとリカバリーを開始する。
もう予想を覆して、ものすごく順調に
リカバリーディスクの1枚目から2、3、4枚目と読み込んで
後はSSD内でOSとアプリケーションのインストールが終われば終了!
と、思わせておいてここまで来て自分が行き急いだのか
最終過程の途中で外付けHDDを抜いてしまったのが良くなかったのか
「途中でフリーズしたような状態」⇒「強制終了」⇒「再起動後にエラーで進まず」
というまさに1年前の悪夢の再来が(汗
もうかなり凹み気味にもう一回チャレンジしてみた。
今度は慎重に、挙動をうかがいながら途中で余計な事をせず見守っていると
2回目では全くのトラブルもなしにリカバリーを終えられて
かなり胸をなでおろした。
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<VAIO S(SB)シリーズでのSSDの容量内訳>
VAIO S(SB)シリーズでの
OCZ製「VTX3MI-25SAT3-120G Max IOPS」の120GBという容量の内訳。
生成されたリカバリー領域は、約14.67GBとなっていて
Cドライブ自体は約97.02GB。
そして、Windowsのアップデート、VAIO Updateを終わらせた状態で
使用領域が約36.9GBなので、
空き容量は約60.0GBとなっている。
メーカー製のPCだとプリインストールアプリもあるし
リカバリー領域をつくると、かなり容量を消費するので
空き容量を確保したいと思うと、ある程度最初から大きいSSDを確保したほうが良い。
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<OCZ製SSD搭載VAIO S(SB)シリーズのベンチマーク>
SSDの転送速度のベンチマークテスト。
まずは、CrystalDiskMark3.0.1で
もともと搭載されていた5400回転/分のHDDと比較。
WesternDigital製の「WD5000BEVT」
OCZ製「VTX3MI-25SAT3-120G Max IOPS」
100MBと1000MBのデータをリード&ライトを計測。
もうね、5400回転/分のHDDがどれだけ遅いかがよくわかるというか
シーケンシャルというよりも小さいデータのランダムの読み書きがどうしても遅くて
いくらチップセットからCPU、メモリー周りが高速でも
HDDがボトルネックになって全体の体感速度がどどーんと下がってしまう。
OCZ製「VTX3MI-25SAT3-120G Max IOPS」は、
シーケンシャルもランダムも異常に速い値を示しているのがよくわかる。
書き込み速度に関しては公称値から落ちているもののそれでもかなり高速で、
ランダム4Kの読み書きも今までのSSDと比べてもかなり速い。
あれ?
誰だ?VAIO S(SB)シリーズのインターフェースが3.0Gbpsにしか対応してないって言ったのは(汗
3.0Gbpsまでにしか対応してなかったら上限の300MB/sで頭打ちするはずなのに
明らかにそれを超えてるから、これって6.0Gbpsに対応してるんじゃ・・・。
といううれしい誤算。
次にHD Tune Pro 4.61で計測。
Benchmarkの読み込みのテストでは、
最小374.4MB/sから最大465.0MB/s、平均値420.7MB/s。
多少の乱れはあるもののそれでも比較的安定しているし、
最高値と最低値の落差もそれほど大きくはない。
FileBenchmarkのリード、ライトともに
512KBから8192KBは400MB/s以上を常時超えている。
ランダムテストに関しても
Random705IOPS、平均速度で358.170MB/sという結果で、
かつてのSLCタイプのSSD(Intel X25E、SOLIDATA K5-64RE )と比べても
転送サイズ毎に多少の優劣はあるものの
ランダムのスピードとしては確実に上回っている。
3番目は、PCMark Vantageの「HDD Suite」のみを実行して
実用に近い状況でのテスト。
HDD Test Suite: 39251.0
このスコアだけ見てもあまり凄さがわからないけれど、
Intel X25E ・・・ 25926.0
SOLIDATA K5-64RE ・・・ 24860.0
だという事を考えるとものすごく評価が高いという事が見て取れる。
細かくテストした一つ一つの項目を見ても
今までで計測した2.5インチSSDよりも突出した性能を発揮している。
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<VAIO S(SB)シリーズのWindowsの驚異の起動速度!>
VAIO S(SB)シリーズには、
Quick Boot機能を備えていて
BIOSや起動時のタスク時間を高速化したから
Windowsの起動がものすごく速いよ!と聞いてたのに、
実際にHDDを搭載した状態で試してみたら
もう余裕でインターネットに接続できるまでに1分30秒以上かかっていて
これのいったいどこが速いんだ?と言いたくなる状態だった。
そして今回、ベンチマークではいい結果をだしたものの
果たしてWindowsの起動が速くなってるのか?と思ってテストしてみたら
ありえないほどの猛烈爆速で正直ビビりまくってしまった(汗
ストップウォッチで計測した雰囲気で行くと
VAIOロゴ表示 ・・・約3秒
起動しています表示 ・・・約6秒
ようこそ ・・・約16秒
画面切り替わり壁紙出現 ・・・約17秒
ワイヤレスLAN接続 ・・・約33秒
Web表示完了(IE8) ・・・約37秒
何が速いかって
ようこそと出た瞬間、次にすぐにWindows画面が出て来て
その後はあれよあれよという間に常駐アプリが立ち上がっていくのは圧巻!
ちなみに、「終了」、「休止」、「復帰」に関しては条件により変動はするけれど
のきなみ10秒〜18秒程度でこれまた速い。
というかここまで爆速なら、休止にする必要がないくらいで
今回初めてSSDとQuick Boot機能の凄さを味わった気がする。
と、今回はあえてHDDをSSDに換装してみたけれど
VAIOオーナーメードではデュアルSSDやクアッドSSDというのが
最初から選択できるわけで
実はキャンペーンを適用すればかなり割安にしかも何の換装というリスクもなく
超高速なSSDとQuick Boot機能を備える事ができる。
まぁあくまでも自分がやってみたかっただけという話ではあるけれど、
入荷が遅れているクアッドSSDを搭載した
VAIO S(SB)シリーズが
もう少ししたらやってくるはずなので
その時は速度比較なんかもやってみよう。
<更新(2011年5月15日)>
Windowsの起動を再度計測してみたところ、まだ早くなっていたので追記。
VAIOロゴ表示 ・・・約3秒
起動しています表示 ・・・約6秒
ようこそ ・・・約16秒
画面切り替わり壁紙出現 ・・・約17秒
ワイヤレスLAN接続 ・・・約26秒
Web表示完了(IE8) ・・・約28秒
詳しくはソニーストアの
VAIO OWNER MADEへ。
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VAIO S(SB)シリーズの値下げは止まらず 上位CPUの「Core i5-2520M」を選択した上で104,800円(税込)から購入可能に! 「Core i7-2620M(2.70GHz)」+「クアッドSSD 約256GB」構成でも 141,800円(税込)で購入できてしまう。 また、他の“SandyBridge”搭載のVAIOオーナー
はじめまして、私はSBモデルをHDDは無しで購入したのですが、スイッチ類がドライバを当ててもちゃんと動作してくれなかったのでリカバリディスクを探しているのですが、リカバリディスクのデータだけでもいただけないでしょうか?
突然申し訳ございませんでした、ご検討いただけると幸いです。