2011年07月05日

VAIO史上最強のパフォーマンスと妥協のないモビリティを持ったVAIO Zシリーズ!(後編)

●VAIO史上最強のパフォーマンスと妥協のないモビリティを持ったVAIO Zシリーズ!(前編)
の続き。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

<拡張ユニットとなる「PowerMediaDock」>

icon icon
icon icon
妥協なき性能と拡張性を持たせるための「PowerMediaDock」

「PowerMediaDock」を見ると単なる外部光学ドライブに見えてしまうのだけれど
外部GPUとして、「AMD Radeon HD 6650M グラフィックス(1GB)」を内蔵していて動画性能を発揮、
スロットインの光学ドライブと、
LANポート、USB 2.0 × 2、USB 3.0 × 1、ミニD-Sub15ピン× 1、
HDMIの出力ポートx1(3D対応)などを備えていて、
まさにこのDock1つでドッキングステーションとしての役割もはたしている。

本体とあわせたヘキサシェルデザインで
かつ、設置スペースに応じて、タテヨコどっちむきでも自由にレイアウト。

icon icon
「PowerMediaDock」は、デスクの上に置いておいて
いつも使うモニターなどに接続しておく。
そして外出先から帰ってきたら本体をワンタッチで「PowerMediaDock」をつないで
VAIO Zシリーズをパワーアップして使う事ができる。

負荷のかかる写真加工や動画編集などもスムーズに処理。
4画面同時表示が可能なマルチディスプレイで、
メール、資料作成、映画鑑賞など、複数の作業も快適にこなせる。

今までのZシリーズは、1つの筐体にすべてを詰め込むというアプローチで
ハイエンドモバイルを目指していたのだけれど、
新VAIO Zシリーズでは、拡張ユニットとの合体分離という形でユーザーに最適な形を実現する。

icon
ではどうやってそれを可能としているのか?
それは、USB端子の内部に、機能拡張用の光ケーブルを備えた専用端子を設けている。

一見普通のUSBの端子に見えて
「PowerMediaDock」とは、2つの光ケーブルで通信して、GPUなどが動作している。

逆に「PowerMediaDock」を外したときはUSB3.0として使えるので
外出時にはメモリーやほかUSB機器を利用できるといった利便性もある。

これは、Intelの提唱しているLight Peakという技術の1つで、
AppleのMacBookProに採用された「Thunderbolt」規格と同じく
周辺機器との接続や給電端子としての役割を果たしているもので、
そうは言いながらも
光ケーブルを使って、「PowerMediaDock」のような外部GPU性能の拡張といった
使い方をしたのは、ソニーが初めてとなる。
(現時点では、Light PeakともThunderboltともどちらの名称で呼ぶ事はない。)

icon
モバイルVAIOにおけるGPUについてのおさらいとして、今までの流れを振り返ってみると、
遡る事、2006年に発売されたVAIO SZシリーズにたどり着く。

ハイブリッドグラフィックスという形で
バッテリー駆動で長時間駆動したい時なチップセット内蔵GPU、
重い処理をする時は外部GPUをつかうというスイッチ機構で、
まさにSZシリーズの初代切り替えスイッチでは
STAMINAとSPEEDで再起動が必要だったものから
Zシリーズ(VGN-Z90)では、再起動が不要となり、
そしてZシリーズ(VPCZ1)ではAutoモードが追加されるといった進化をしてきた。

そして今回は、取り外すと本体の内蔵GPU、
取りつけるとDock内の外部GPUといった
物理的な付け外しで、そのスイッチ機構を担っている。

icon icon
とは言っても「切り替えスイッチ」がないと、モードはどうやって切り替えるのか?
切り替えに「PowerMediaDock」の拡張機能に連動して
本体のみの場合は、Internal Display modeとして「Intel HDグラフィックス 3000」で動作、
それ以外は、External Display modeとして「AMD Radeon HD 6650M グラフィックス(1GB)」
で動作する。

「PowerMediaDock」経由で別のモニターをつないでいる場合は、
「Fn+F7」で『複製』、『拡張』、『プロジェクター』といった選択をすると
画面切り替えに応じて最適なモードを選択。

出力しているモニターを外部GPUで駆動して
本体の画面は内蔵GPUで駆動するといった
いちいちどの時がSPEEDモードでSTAMINAモードなのかを考えなくてすむ
つけはずしや使うシーンで自動的に切り替わってくれる。

4画面出力する場合には、
出力できる解像度としてフルHD(1920x1080)での出力は可能ではあるのだけれど、
注意点として『拡張』としてバラバラに画面を表示する事はできるけれど、
同じものを映しだす『複製』には対応していない。

icon icon
それと、やはり光学ドライブを外にだしたのはまだしも、
外部GPUは、VAIOの本体に入れて欲しかったという要望が強くあるのもわかっていたので、
そのあたりも聞いてみた。

すると、得られた回答としては、
まず1つにintelとの共同開発で進めていたLight Peak技術を採用して
初めて拡張用のケーブルの中に仕込む事が出来た事で、
外部GPUを分離して本体を軽量化したいニーズに対応できるようになったという事。

それと、本体に内蔵になっているinternal GPU(Intel HDグラフィックス 3000)が
非常に優秀な性能を発揮していて、
従来のVAIO Zシリーズ(VPCZ1)のnVIDIAでのパフォーマンスと比較しても
もうほぼ近いパフォーマンスが稼げている。

そうして、「PowerMediaDock」を付けるという意味を考えると
薄型でも本体側でそこまでのパフォーマンスが出せるのであれば
拡張ユニットとしてRADEONでも上位のよりパフォーマンスの高いGPUを搭載しようと。
(実際にベンチマークスコアでは、Z1+nVIDIAの2倍のスコアを叩き出している。)

オールインワンで全てをやっていこうとすると
VAIO Zシリーズ(VPCZ1)の1.3kg後半代といった重量からさらに何を削るか?となった時に
もしも光学ドライブを省かないのであれば、
CPUを低電圧にするだとかのスペックダウンをする事で冷却機構も含めてシュリンクしてしまえば
さらなる軽量化も可能ではあるのだけれど
まず通常電圧版のCPUを使ってのパフォーマンスを発揮させるという点こそ
妥協できない点だからという事だった。

ちなみに、ACアダプターは、
VAIO単体で使用するのは、コンパクトな65WのACアダプター、
VAIOと「PowerMediaDock」を接続した場合には、
1つのACアダプターでまかなえるように、少し大きめの120WのACアダプターを使用する。

icon icon
他にも、
HDMIでは3D出力が可能(BD搭載PowerMediaDockを選択時)。

USB2.0の端子からは、Power給電が可能で、
本体電源をオフにしている時でも
AC電源にさえ接続していれば、USBに差し込んだモバイル機器に電源供給ができる。

液晶ディスプレイ上部には、
1.3MピクセルのHD webカメラを搭載、
Exmor CMOS センサーをそなえているので暗がりでも低ノイズでしっかりと映しだしてくれる。
(ただし、Skype HDには非対応。)

音質といった部分にもこだわりがあり
臨場感あふれるサラウンド音響が楽しめる「Dolby Home Theater v4」を採用。

ドルビーホームシアターで、PCのサラウンドサウンドを
ヘッドフォンでも内蔵スピーカーでも、映画の迫力のある音場やライブ感のある音声も楽しめる。

それに効果の1つとして、
モバイル用PCとしてのスピーカーの小ささというデメリットをカバーするため
音が聞き取りにくいとボリュームを上げざるをえない場合
音がシャカシャカと耳障りな音がしてしまうのだけれど
人の声といったポイントだけを持ち上げてより聞き取りやすくなる。

VAIOオーナーメードでは、
ヘッドホン内蔵式デジタルノイズキャンセリングヘッドホンの選択も可能で、
従来はアナログだったものから今回はデジタルへとブラッシュアップ。

デジタルノイズキャンセリングヘッドホンは、
高い騒音低減効果とシーンに合わせて選べるモードで98%もの騒音をカット、
アナログNCでは75%だっものからするとノイズキャンセリングの威力は凄まじい。

マイクの指向性を話し手に向ける技術も応用されていて
チャットをする場合など、口から出る音声を効果的に集音する技術を搭載する事で
相手がより聞き取りやすくなるといったメリットもある。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

<ストレスフリーなモバイルとしての価値>

厚みはVAIO S(SA/SB)シリーズと比べても7mmも薄いにもかかわらず、
バッテリーのスタミナ性能も非常に高い。

Zシリーズ(VPCZ1)では、スタミナモードで最長約7.5時間だったものから、
新Zシリーズ(VPCZ2)では、最長約9時間
パフォーマンスが上がりながらも1.5時間も駆動時間が伸びていて、
その分安心して持ち運びできる。

icon icon
icon icon
本体の下に取り付けるシートバッテリーを装着すると、
駆動時間は約17.5時間にまで伸びて、さらなる長時間運用が可能に。

シートバッテリーを付けた場合の本体の厚みはそれでも約24.7mm、
重さも1.7kgと、バッテリーの駆動時間が2倍になっていてもVAIO S(SA/SB)シリーズとほぼ同じ重さで
フルフラットを保っているのでそのままバックにもいれやすい。

icon icon
また、シートバッテリーは単体で充電する事も可能で
バッテリーは、シートバッテリーから先に消費するので、
空になったら分離して単体で充電、
充電完了すれば、また再装着して使用といった使い方ができる。

今までのモバイルノートと言えば、Lバッテリーは装着するままで大容量化しているため
そのまま本体ごと充電しなければいけなかった事を考えると
分離しても充電が出来るというのはかなりありがたい。

後、ものすごく細かい事だけど、
バッテリーを付ける際には、本体にあるフタをはずす必要があるのだけど、
拡張バッテリーにクボミが用意してあって、そこのはずしたフタを格納できるようになっていて、
小さなパーツだけになくさないように配慮がされているのもうれしい。


通信機能としても「WiMAX」をはじめとして、
VAIOオーナーメードでは、
「ワイヤレスWAN」の選択項目の1つとして、『LTE内蔵モジュール』『3G』との選択可能。
(ただし、LTEは8月中旬以降を予定。)

契約済みのSIMカードを本体に差し込む事で、
薄型フラットボディのまま持ち歩いて外出先で高速ネットワークを利用する事ができる。

超高速なパフォーマンスを誇る本体に、
高速起動なQuickBoot、LTEでの高速ネットワークといった具合に
外出先でもボトルネックのないレスポンスを実現できる事になる。

icon

icon icon
「キーボードバックライト」の搭載の有無も選択可能で、
搭載すれば、照度センサーと連動して
暗い場所での利用時には、キーボード全体ではなく、文字部分のみが光って浮かび上がる。

キーピッチに関しては、本体が極端な薄型化を進めた事もあって
少し浅い印象があるのだけれど、これは致し方ないのかもしれない。

タッチパッドは、ガラスで蜂の巣上にテクスチャーが施されていて、
左右ボタンには切れ目のないボタンレスになっている。

icon icon
icon icon
本体のカラバリは全部で4色。

ブラックは、マットなブラックで全身を覆われる。
ブルーは、液晶ベゼルやパームレストがブルーに、天板はブラック、
ゴールドは、天板や底面がゴールドで、液晶ベゼルやパームレストはブラウン。

カーボンブラックは、プレミアムカラーとなっていて
光を当てたときにカーボンの繊維のヘアラインが見え隠れするデザインで
従来のグロッシーカーボンのように指紋がベタベタとは付きにくい処理が施されているのは
ビジネスシーンで利用する場合にはこっちのほうが良い。

それから、「PowerMediaDock」に関しては、
価格を抑えるために「なし」という選択肢もあれば、
光学ドライブに「ブルーレイディスク」か、「DVDスーパーマルチ」が選択できる。

それぞれに本体と同色のバージョンが用意されていいて
例えば、ゴールドであれば外側がゴールドで内側がブラウン、
カーボンブラックにしても、外側はブラックで、内側がカーボン色になっている。

ここで非常に注意すべき点は、
「PowerMediaDock」のカラーが選べるのは、本体同時購入の選択のみとなっていて、
別売アクセサリーとしては、ブラック1色しかないという事。
カラーを揃えようと思った場合には、間違いなく最初に同時購入したほうが良いという事になる。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

パフォーマンスを犠牲にしたくない、
けれどモバイルのツールは薄くて軽くなければならない、
この相反する要求を満たすべく導き出したのが
新技術Light Peakを採用する事で光学ドライブとGPUを拡張ユニットへと分離セパレートとする事で
薄型で軽量のフルフラットボディに長時間駆動といったモビリティの高い本体を創り上げた。

後はもう一つ、
VAIOオーナーメードで、自分仕様のマシンを作れる、
自分のPCが他の誰のPCよりも優れていると思えるモデルをカスタマイズできる
”Pride of Ownership"そんなモデルが作れるのが、
この新しいVAIO Zシリーズとなるのだろう。

次は、
他モバイルVAIO比較、アクセサリー関連を紹介してみよう。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

<Impotant(超重要)>

icon
今回の新VAIO Zシリーズは、実際の受注が行われる際の混雑を避けるために
[先行予約エントリー]を採用しているという事。

1年前のZシリーズの時も、アクセス過多によるサーバーダウンに見舞われて
購入ページすら開かないという最悪のケースを避けるためにも
せっかく買えたとしても、納期がはるか先になってしまったりしないためにも
購入する気があってもなくても、まず真っ先にエントリーを済ませておく事を本気でオススメ!
⇒[最速Entry]

情報を得るのは後からでもゆっくりできるので、何よりも先にエントリーだけは済ませておくべき。
詳しくはソニーストアのVAIO OWNER MADEへ。



Twitterボタン
最新ネタは、Twitterでつぶやき中!ID:kunkoku

iconicon

【TOPページへ】

この記事へのトラックバックURL

この記事へのトラックバック
自社ブランドで動画投稿・共有サイトを運営できる!
動画投稿共有サイト構築サービス・初期設定料【動画投稿共有サイト構築サービス・初期設定料】at 2011年07月06日 03:00
この記事へのコメント
取り急ぎエントリーしてしまいました!

そしてもう「待ってました!」とばかりの、くんこくさんの熱い想いの入った記事が素晴らしく、読み進めていくうちに自分でもテンションが上がっていくのがわかるくらいに興奮してしまいました!
特に、システムに関しては素人の僕が不安に思っていた「内蔵GPU」が、意外にも高性能であることがわかって良かったです!

それにしても美しいですねー♪
このデザインが安曇野チームの情熱によって成し得たことがわかって、より製品への期待と愛着が増して来ました。

アクセサリー編の記事も楽しみにしています!
Posted by 羽原信義 at 2011年07月05日 10:53
初めまして、住職と申します。
本日、慌てて銀座ソニービルにて実機に触れてきました。
前モデルのZで気になった液晶のヒンジの弱さは解消されていました。
躯体も堅固な感じです。キーボードはフラットですが、違和感なく打鍵できました。今回のZは使用用途により賛否が分かれますが、この質感を味わってしまうとチと理屈ではなくなりますね。

隣にSAがありましたが、Zを目の当りにしてSAを選択するのも…むぅ…。全部入りの素晴らしさはありますけどね。

液晶の開閉時にゴムパッキンが床にこすってしまうので私はバッテリーを付けて使用したいと思います。

ちなみにシートバッテリーを付けたままアクセサリーの鞄に入れてみましたが、入らない事はないもののパッツンパッツンでした。でも重量は許容範囲です。

購入前提にシュミレーションしたらおおよそ40万弱。成る程、高いけど価格性能で考えれば安いし惑わされますね。

ずっとモバイルパートナーを探してThinkPadの購入を検討してましたが、こちらのサイトを参考にZを待ち続けて良かった。
では駄文・長文、失礼しました。
Posted by 住職 at 2011年07月05日 21:33
ソニー、VAIO好きの高校生です。

まさかYシリーズでたあとにこんなにはやくZがでるとわw
Posted by BSB at 2011年07月07日 23:48