・所有欲を満たしてくれるウォークマン「NW-ZX1」、まずは開けて外観レビュー!
「NW-ZX1」や
「NW-F880シリーズ」では
ハイレゾ音源の管理から転送のアプリケーションは
「Media Go(現在、Ver.2.6)」に。
シリコンオーディオタイプのウォークマンの転送ソフトというと、
「SonicStage」から「x-アプリ」と変遷していて
その流れにしたがって使っていて、
ここに来て、「Media Go」に変えろと言われたものの
超絶めんどくさくて当分「x-アプリ」を粘って使っていた。
ぶっちゃけ、「Media Go」なんて
PSNから、PSPのゲームダウンロードで使ってた記憶しかなかったのに
ハイレゾ音源を扱おうとするとどうしても「Media Go」じゃなきゃいけないので、
ようやく重い腰を上げて使ってみる事する。
自分のPC(VAIO type Rmaster)はもはや瀕死の状態だし、
せっかくメインマシン代わりに快適な
「VAIO Fit 15A」があるから、
新規にデータを移動して音楽環境作ってみる事にする。
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●「x-アプリ」から「Media Go」に変えた最初の戸惑い。
ひとまず一部の音楽データを外付けHDDに入れて転送するだけー♪〜 <(゚ε゚)>
と、超余裕をかましてたものの、
わりと蓄積された音楽データって大容量になっててかなり待たされる。
と、まぁそれは待てばいいとして、別に問題が…。
音楽データをVAIOの中にとりこんで、
それから「Media Go」で管理するフォルダを指定すると、
どんどんと読み込まれて表示されるのだけど、
リニアPCM(wavファイル)は、「曲名」以外のタグをひっぱってくれなくて
アルバムの画像ほか、アルバムタイトル、アーティスト名あたりがすこーんと抜けてる…。
え…。
てっきり「x-アプリ」から「Media Go」に移行してねって公式に言われてるもんだから
このあたりって全部平行して転送してくれるものだと思ってたのに…。
という事で、
リニアPCM(wavファイル)でとり込んだ楽曲は、
見事に「不明なアルバム/不明なアーティスト」というフォルダに強制的に放り込まれて
曲タイトルだけが延々とならぶだけのひとつの塊ができてる。
さすがに一曲づつ、アルバムタイトルとアーティスト名を手入力とか絶対無理なので、
曲タイトルを右クリックして、「不明なプロパティの取得」をクリックして
「Gracenote Media Database」から曲情報をひっぱってくるしかない。
複数ドラッグして、かたっぱしから曲情報をくっつけられるんだけど、
これがまたたまに、同じ楽曲でもアルバムの種類とかシングルとかの判別が怪しいときがあって
もともと一つのアルバムのはずなのに、1曲だけ分離してとか
めんどくさい事も発生して
もう、元通りにするのに本気でヘコタレそうになった。
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それから、もうひとつ、音楽CDを取り込みをする時の、
「x-アプリ」と「Media Go」の違い。
「x-アプリ」で、音楽CDを取り込む際には、
ATRAC、ATRAC Advanced Lossless、WAV、MP3、WMA、AAC、HE-AAC
これだけのフォーマットの種類がある。
だがしかーし、
「Media Go」で、音楽CDからデータを取り込もうとしたら、
あっさりシンプル、
AAC、MP3、FLAC、の3種類しかない。
たしかにFLACって無損失圧縮だからいいのはわかるけど
まさか今まで使い続けてたリニアPCM(wav)がなくなってるとは…。
という事で、「Media Go」にないフォーマットで取り込みたい場合は
「x-アプリ」はまだ残しておく必要があるかもしれない。
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●「Media Go」でハイレゾを買ってみよう。
「Media Go」は、SONY系列の音楽配信ストア「mora」と連動していて、
ここに欲しい楽曲があったら、そのままブラウズして購入する事ができる。
一般には、「AAC 320kbps」がメインに配信されていて、
そこにハイレゾの高音質楽曲として、
「FLAC(24bit、サンプリングレート44.1kHz~192kHz)」も一緒に取り扱っている。
「mora」内で、好みのアーティスト名とかタイトル名で検索すると
2種類の音源が混在したまま表示されていて、
ひとつづつ音源を確認しないとわからないので、間違えないように注意。
「ハイレゾ専用」のページも用意されてるけど、
ただラインナップが並べてあるだけで、もうちょっとわかりやすくして欲しい。
ハイレゾ音源の配信って、まだまだ選べるほどたくさんタイトルないよね
と思いながらも、それでも、「○○がハイレゾで登場!!」とか煽られると
たいして今までそんなに興味がなかったアルバムでもやたらと気になってしまって
ちょっと聴いてみたくなってついついポチってしまったり…。
ソニー製品の多くをソニーストアで購入する人であれば、
My Sony Clubに貯まっているソニーポイントを「mora music card ID」に交換して利用できるので、
多少なりとも現金の持ち出しを防げる。
ちなみに、購入した楽曲は、FLACなので
タイトル名、アーティスト名、ジャケット写真といった情報は付与されている。
mora IDで購入すると、ログインして10回までのダウンロードが可能で、
DRMフリーだから、一旦ダウンロードしてしまえば
別のHDDに保存コピーもできるし、複数台ウォークマンに転送しても制限なく使える。
以前のような
配信されるのはATRAC3(132kbps)で著作権保護技術Open MG
というガチガチ仕様じゃないから扱いは随分楽。
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●CDを取り込む場合と、ハイレゾダウンロードの違い。
一応、CDを今までのようにとり込んだ場合と、
「Media Go」でハイレゾ音源をダウンロードした場合の
目に見えるデータ量の違いを比べてみた。
参考までに1枚のアルバム全体の容量と、
楽曲1曲あたりの容量を比較。
<サンプル>
いきものかかり アルバム名 「I」
楽曲タイトル「風が吹いている」
CD取り込み:
WAV(ビットレート1,411kbps、サンプルレート44,100Hz)
1曲 ・・・
77.8MB
アルバム ・・・
741MB
CD取り込み:
MP3(ビットレート192kbps、サンプルレート44,100Hz)
1曲 ・・・
10.6MB
アルバム ・・・
101MB
CD取り込み:
FLAC(ビットレート1,411kbps、サンプルレート44,100Hz)
1曲 ・・・
53.9MB
アルバム ・・・
523MB
ハイレゾ音源:FLAC(ビットレート4608kbps、サンプルレート96,000Hz)
1曲 ・・・
254MB
アルバム ・・・
2.36GB
CDのアルバムに収録されているデータ量(=WAV)が、741MB。
そのCDをFLACで取り込むと、523MB、
FLACの利点は無損失圧縮なので、音質的な欠落がなく約70%くらいに容量的に小さくできる。
MP3(192kbps)にすると、約13%にまで圧縮。
容量を極力少なくできるのがメリット。
それから、同じタイトルをダウンロードしたハイレゾ音源(FLAC)。
さすがに凄い事になっていて、1曲ですら約250MBとか、
アルバム1枚分で2.36GBとか圧倒的なデータ量。
(ここでは、CDの約3.5倍)
音楽という情報だけれど、
データにすると、今までそこまで深く気にしていなかったけど
いかに自然界に情報が存在するかが視覚的に認識できる。
今までは、
ストレージ容量の少なさから、効率よく圧縮して、
その少ない中でもいかにたくさんの楽曲を持ち出すか?
が主たる目的になっていた。
そこから、だんだん容量も大きくなってきて
CDまるまるのリニアPCM(wav)を転送して聴ける流れがきて
今回はハイレゾ音源を持ち歩けるようになったのだけど、
さすがハイレゾ音源というべきか、データ量の大きさがハンパじゃない。
「NW-ZX1」のストレージ容量は約128GB、
実質利用できる領域として、114GBもあるから、
こんなのそうそう使いきらないでしょと慢心しまくっていたけど、
ハイレゾ音源を転送してたら、大して余裕がなかった事にここに来て気づく。
そうか…、
ウォークマンのストレージが、64GBから128GBに2倍に容量が増えても
CD(wav)からハイレゾ音源にしたとしたら、約3.5倍に膨らんでるわけで
ストレージの消費も早いと感じるわけだ…。
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正直、いままだ「Media Go」に馴染めない自分がいるけど
これからハイレゾ音源を管理&転送として使いたいから
もう半ば強制的に「Media Go」に慣れるしかない。
もうちょっと使いやすいUIにして欲しいというか、
メンテナンスするのがやたら面倒くさかったり、
機能的にまだ欠落してる部分もあるから、これから改善してくれればいいけど、
ひとまずは「x-アプリ」と平行しながら使っていく事にしよう。
それから、「mora」も
今まではCDと同じ値段するわりに、CDよりも圧縮されてる音源だし
という気持ちがあって、そこまでダウンロードする気になれなかったけれど、
ハイレゾ音源を用意されると、対価を払ってでもダウンロードしたくなる。
いきものがかりの「I」って持ってたよなーと思いつつもダウンロードしたし、
中森明菜「ベスト・コレクション 〜ラブ・ソングス&ポップ・ソングス〜」も
「mora」に
『オリジナルのマルチ・チャンネル・マスター・テープから、
すべての音素材を見直してブラッシュ・アップさせ、
それらの音素材から、オリジナル楽曲の魅力を損なうことなく新たにミックス、
再構築されたリメイク音源によるベスト・アルバム。』
とか謳い文句が書いてあってデデーンと登場させられると、
懐かしさとあいまって買わざるを得ない衝動にかられて購入。
おそらく、CD屋さんとかレンタル屋さんで目についたとしても
手に取る事はなかっただろうけれど、
ハイレゾ音源で再リリースされると欲しくなってしまったりして。
いやでもこれ、自分が納得済みで買って聴いてるだけにかなり満足度は高くて、
このままいくと、ゲームと電子書籍のダウンロードに続いて
ハイレゾ音源の楽曲ダウンロードまでもが今まで以上にデフォルトになりそうで
非常におサイフが心配。
ようやく次に、
「NW-ZX1」で聴いてみよう。
続く。
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・ハイレゾ音源って何なのか?何で出てきたのか?をわかろうとしてみる。
・ひとまずハイレゾ音源を体感してみると、なかなか心が動くよ。
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